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【社内試乗会】PINARELLO F10 ディスク
by: 佐野 隆

◯フレーム

・メーカー/PINARELLO

・モデル/F10 ディスク

・カラー/Marsオレンジ、ブラックLava、BOB、レッドMagma、チームSky

(試乗車はグランフォンドピナレロモデル)

・価格/¥678,000-(税抜)

(MY WAYオーダーカラー時は¥725,000-)

◯試乗車スペック

・ホイール/FURCURM R-QUATTROカーボン ディスク

・タイヤ/VITTORIA  CORSA 700x25c

・コンポーネント/SHIMANO DURA-ACE R9170シリーズ

 

 

F10ディスクについては前作のF8ディスクから語る必要がある。

ピナレロの旗艦モデルのディスク化は2015年に始まり、翌16年からF8ディスクの市販が開始された。

16年モデルは現在主流となった142×12mmのスルーアクスルやフラットマウント台座は採用されず、次年17モデルからディスクロード規格へと変更された経由がある。

 

欧州ブランドの中ではディスク化の動きが比較的早かったが、実はピナレロ氏自身は今でもディスクロードの必要性を全面的に肯定している訳ではない。


ディスクロードの流れに逆行するような動きを見せたのがピナレロだ。(中略)「現段階で真のハイパフォーマンスバイクにはディスクブレーキなど必要がないよ。もちろん将来的にはその必要性があるかもしれないけど、でもその頃には更に進化したブレーキシステムも登場しているかもね。」「今ディスクを欲しがる人は体重が重い人間と長い下りが怖い人くらいじゃない?そう言う人には有効だと思うよ。でもプロでは必要ないね。
もし今チームスカイのメンバー30人が一致してディスクブレーキを欲しいって言ったら別問題だけど、まずはそうはならないだろうしね。それに雨の中での優位性を謳う人が言えるけど、雨が降ったらそもそもペースを落とすからね、別にいらないよ。」ピナレロの言葉は自信に溢れていた。

(引用元http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=21601)


北米市場では、すでにロードの新車販売実績の7割がディスクロードであり、ロードバイク本場の欧州市場もこれに追従した動きを見せ、需要側が業界を大きく先行している状態である。

この様な事情からディスクロードに否定的であったピナレロも2016年モデルから需要に応える為、ディスクロード化を進め2018年にはさらにディスクロードのラインナップを広げている。

 

まず試乗前にメーカー担当者の方に変更点などを確認したが「ディスクブレーキ化しただけで、基本設計は変えていない」と拍子抜けする回答であった。

確かに大きな変更点は見当たらない、一見するとノーマルのF10と見分けがつかない程である。

実際は、ディスク化に合わせフロントフォークとバックステーエンドを強化する目的で内部のカーボン積層を変更している様だが、ジオメトリーやフレーム形状の再設計をしていない事から、リムブレーキモデルと同一としても問題無さそうである。

 

早速インプレをしてみたが、昨今では他メーカーがディスク専用モデルを発表したり、ディスク化自体を躊躇する中、基本設計を変更していないF10ディスクには全く期待していなかった。

しかし、ペダルを踏み込んだ瞬間から評価は一変した。

前後のエンド剛性が増している為、フレーム下部のバランス変化を危惧していたが、BB付近の剛性不足を全く感じさせない。

また、リムブレーキモデルをそのままディスクロード化した場合、そのモデル特有の乗り味が変化したり、中にはロードバイクの走行性能を失うモデルもある中で、ペダルを踏み込んだ第一印象からPINARELLOのF10そのものであった。

 

基本設計を変更せず、ディスク化に成功しているF10というフレームの完成度の高さに脱帽。

この懐の深さは如何なるインプレッションでも評価が高い所以であると改めて感じる事が出来た。

 

ただペダリングの安定感や加速のスムーズさの出来栄えに対し、操作感はリムブレーキモデルに比べ、ディスクロード特有の違和感を感じる事が出来る。


ディスクロードは、フレーム下部の剛性感や重心が大きく変化するので、メディア記事やインプレライダーの多くは少なからず「違和感」を表している。

これは自然な事で、一見すると完成されたプロ選手でも、バイク性能の変化と共にポジションやペダリングを合わせロードバイクの走らせ方、進め方を進化させ対応してきた。

同様に今までの感覚のままではディスクロードを乗り熟すことは出来ない。

先入観、固定概念を捨て純粋にロードバイクに向き合う必要がある。

私自身もディスクロードを1万キロ程乗り込んだ結果、フレームエンドやハブ軸の剛性が際立っているため、先ずは無理にその存在感を否定せず、「ホイールに仕事をさせる感覚」での走りを推奨したい。

(参考:【業界目線】ディスクロードの可能性②速さの秘密–4.性能を引き出す)より10/1投稿


 

一方、フレーム細部の作り込みは、手が十分に回っていない印象が強い。

例えばシートステイ上部は、リムブレーキに最適化されているので不自然なデザインになっており、ブランド全体から判断した完成度は低いと言わざるを得ない。

 

最後に、私自信は既存のロードバイクよりディスクロードの速さに確信を持っているが、このF10に関してはリムブレーキモデルの実績と完成度の高さから考慮しても、好みで選択すべきと感じた。

 

現時点では「最速ディスクロード」候補の1台には間違いないが、今後のF10ディスクの発展とピナレロというブランドに大きな期待をしたい。

 

photo1:ディスクロードの試乗ではホイールの性能が評価を左右する。

今回のホイールはフレーム性能に対し持ち堪えており価格性能が高いモデルであった。

 

 

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photo2:独自のフラップ形状はディスクブレーキに合わせ変更した数少ない箇所である。

 

 

photo3:キャリパーブレーキ取付け時のエアロ効果を最適化したデザインがそのまま残る。

 

 

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