【マニアック古谷野】 サイクルモード2009のおもひで
by: 古谷野 穣治

古谷野がネタに困った時に上げるちょい懐かしシリーズです。今回は2009年度のサイクルモード(前回の2008年度はこちら、半年前でした・・・。)

前年度の2008年にカンパニョーロコンポが11速化したり7900デュラエースが発表になったりと話題がありましたが、この年はシマノ7970電動デュラエースが発表された年でした。まだ価格やフレームへの対応など制約が大きかったですが、現在に通じる変革が起きた年でした。

 

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それと同じぐらい大きかったのがピナレロのドグマの復活でしょう。マグネシウム素材でレースラインナップの位置から外れていたドグマがフルカーボンになってトップグレードとして戻ってきました。東レの60.1tカーボンで当時かなり注目されました。

 

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数年後に後65.1になったりしますが形はほぼ変わりません。現在のラインナップされているモデルの原型になっています。カラーもどんどん変わりましたが、このデビューしたときのカラーリングが一番好みです。現在ドグマF8に乗っている古谷野がいうのもなんですが、かっこよさだったらこの世代の方が良いです。

 

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ピナレロのブース近くにあったデ・ローザ。位置的にも人気イタリアンブランド同士の小競り合いみたいなのを感じました・・・。

このころまで完全にデ・ローザの工房ですべてのフレームが作られていました。

 

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デ・ローザのアイコンともいうべき存在NeoPrimato。昔から現在までラインナップされていて安定した人気モデルです。古谷野も現在乗っています。数年前にフォークがスレッド式になりましたね。

 

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フラッグシップのKING3。イタリアンデザイン色が少なく、オードソックスな形状ですが実際で目に見るとオーラが違います。

一回試乗したことがありますが性能は化物でした・・・。

 

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前年度もラインナップされていたロングライド向け設計のNeoPro。カーボンラグ式のフレームでした。2年でラインナップから消えてしまった短命モデルでした。

 

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デ・ローザの話題と言えばMERAKの復活でした。前はアルミのフレームで世界選手権も制したモデルでしたがフルカーボン、しかもデザインも全く変わって復活しました。トレンドのBB30や少しエアロ形状を取り入れたのとイタリアンデザインで素直にかっこよかったです。

 

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古谷野もいつかはデ・ローザと思っていましたが学生だった古谷野は当然買えるわけがなく夢を抱いて帰るにとどまりました。

しかし、運命の巡り会わせか数年後に↑画像手前の黒色のフレームに乗ることになりました・・・。

 

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お次はLOOK。これも前年度とラインナップの変更はなくカラーのみでした。コフィディスカラーのレプリカ仕様です。

 

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595の特別カラーにUSAカラーがありましたね!695世代でもフラッグカラーというありましたがUSAらしさがなかったです。こういったカラーをひそかに待っている古谷野です。

 

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軽量の586。ヒルクライム大会でも人気フレームでした。

 

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モンドリアンカラーは当時から存在していました。

 

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コルナゴ創業55周年のマスターXライトをベースとした特別完成車です。世界99台限定。とってもゴージャスです。

 

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コンタドールのレプリカカラーのマドン6SSL(スーパー・セクシー・ライト)です。この時はトレック乗っていました。3大グランツールを制したピンク・イエロー・ゴールドの証がシートチューブに記されています。ブエルタのリーダージャージは現在は赤ですが、当時マイロオロと呼ばれていてゴールドでした。

コンタドールのイメージマークの指ピストルのマークがロゴに刻まれています。

 

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市場にエアロバイクやエンデュランスバイクというジャンルが存在しなかった頃で、まだトレックにドマーネもエモンダもない時代でした。現在エアロのマドンは当時オールラウンドバイクでした。こんな感じで作られています。マドン6SSLに試乗しましたが素晴らしかったなぁ~。

 

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おっと、こんなカラーもありました。シアターで再び注目されている人のカラーです。

 

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TTバイク。スピードコンセプトはまだ存在しなくてエキノックスというモデルでした。TTバイク市場競争が現在ほど活発化していなかったので専用ブレーキや専用ハンドルではない所が当時を感じさせますね。

 

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ビアンキは新しいフラッグシップモデルを発表しました。名前は・・・、Otto・・・、すみません忘れてしまいました…(笑)

 

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ロングライド向けのC2Cラインナップにインフィニートも新しく出た記憶があります。

 

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セカンドグレードのインフィニートもイタリアで作られていました。

 

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ウィリエールはチェント1を継続。画像ぶれていますが当時珍しい7970電動コンポがついています。

 

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当時LAMPRE所属でウィリーエルに乗っていたクネゴ選手もオフシーズンで来日(画像左から2番目)。

左から3番目が中野マッサーが通訳として、左から4番目の方が安田大サーカス団長さんです。団長さんは結構前からスポーツバイク乗っているんですよ。

 

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BMCのフラッグシップにSLR01が登場しました。

 

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前年度ツール効果でサーベロを買った古谷野。なのでこのブランドは要注目でした。上はツールを制したR3SLです。

この年は大幅にデザインが変更になりました。

 

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ミドルグレードのR3です。当時サーベロテストチームが発足しましたが、一部の選手はこのフレームに乗っていました。

 

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懐かしのS1。今はラインナップからなくなってしまったアルミのエアロフレームです。重かったですが、こういった形状はまだ各メーカー出していなかったのでかっこよかったですね~。

 

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おおっ、ある意味幻のP4もありました・・・。

 

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スコットはアディクトとCR1がメインだった時代です。スコット=軽量。ヒルクライム大会でもよく乗っている方を見ました。

 

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カベンディッシュがツールで勝利を量産した時代に乗っていました。↑画像は2009年度のシャンゼリゼで圧倒的な勝利の時で古谷野が気に入っている画像です

カベンディッシュ+レンショーという現在のチームやバイクが変わっても行われている連係プレイです。

 

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メルクスからはスカンジウムのフレームが出ていました。ベルギー本国で作られている本気を感じさせるモデルです。

レースではカーボンフレームがメインな時代でしたが、信頼性を重視してかパリ・ルーベでデボルデル選手が乗っていました。

 

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リドレーからは三角チューブが特徴的だったダモクレス。カチューシャのレプリカカラーです。ヘリウムに続くミドルグレードでしたが、イタリアンチャンピオンのポッツアート選手が乗っていました。ミドルグレードだったのでお値段もそれほど高くなく人気でした。

 

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現在はリアエンドまでフルカーボンで作られていますが、この時は削り出しのアルミで構成されていました。悪路を走ることも想定していて信頼性重視の姿勢が強かったです。

 

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出ました!BHのニューモデルだったG5!当時はかなり軽量でBB30やセミISPなどトレンドを取り入れた話題性が高かったバイクです。ツールでAG2Rのノチェンティーニ選手が8日間マイヨジョーヌをキープして話題になりました。それもあってこの1年後に古谷野もこのフレームに乗ることになります・・・。

 

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着々と知名度が上がっていたEDGE(元ENVE)のフォークがついていました。

 

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赤カラーも途中で追加されましたね。

 

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KUOTAケベルもレーサに不動の人気でした。

 

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ここから少しマイナーブランドになります。一部取り扱いがないブランドがあります。

デダチャイ・ストラーダのフラッグシップフレームテメラリオ。カーボンフレームにリアバッグがチタンという当時も今でも?な設計です。

デダといえばハンドルステムのイメージが強いと思いますが、元は素材メーカーなので実はカーボンやほかの素材にも強いのです。

 

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ムセウ。クラシックレースに強かった同氏のフィードバックが生かされていました。麻を使って振動吸収性を高めたフレームがメインでした。

 

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つい最近サイクル事業から撤退してしまったGDR。これはヒルクライム向けのランチですね。

 

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アメリカのVELLUM。サイクリング中に偶然出会った片山右京さんが乗っていて個人的には速いというイメージがあります。

 

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アメリカのBLUE。各ブランド少しづつエアロを意識したフレームをリリースし始めた頃でした。

 

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イタリアのCOPPI。今中大介さんがイタリアのプロチームPOLTIで走っていた時に乗っていたブランドです。当然代理店はインターマックスでした。

 

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イタリアの老舗ブランドMILANI。個人的にはかなり好みでしたが、老舗ブランドなのに日本では知名度が高くなかったのが残念でした。

 

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究極の回転体ライトウェイト。触っただけですごいのがわかります。

 

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そのライトウェイトからフルカーボンリアディレイラーが出てたのをご存知でしょうか?(逆光で申し訳ない)

お値段もライトウェイトプライスでしたが、残念ながら市販されなかったようです。

 

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アメリカのIndependentFabricationです。この時は知らなかったのですが後で調べるとすごいブランドでした。パーツ組み合わせもアメリカを感じさせます。

 

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別府選手が乗っていたKOGAのTTバイク。トレックのTTバイクと同様ハンドル周りやブレーキ周りは普通です。シマノがスポンサーについていてTT用の電動デュラが付けられています。

 

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最近復刻しましたがフルクラム・レーシングZERO。情熱的な赤でした。まだフルカーボンホイールが高かった頃なので人気ホイールでしたね。

 

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フルクラムから出ていたクランク。実際はカンパの構造をしているだけなのですが、シマノユーザーでカーボンクランクを付けたいには人気でしたね。

現在でもかたくなにシマノはアルミを貫いていますが、やっぱりカーボンの方が良いという風潮が当時あった気がします。

 

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ドイツの変態パーツブランドAXライトネス。

 

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当時もそうですが、現在でも最軽量クラスなのは変わりません。何年もたっても変わらないのは非常にすごいことです。

 


 

いかがだったでしょうか?エアロフレームがまだ市場に出回りつつあった感じがした時代でした。フレーム素材カーボンに移行しつつありましたね。

また本当に暇があったらこういったネタをアップしますね~。

 

2016/7/22 古谷野

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