2016/07/07 12:22
初の山岳ステージとなった昨日の第5ステージ。
BMCレーシングのもう一人の「VAN」。
グレッグ・ヴァンアーベルマートが独走逃げ切りで・・・
ステージ優勝!
さらにマイヨジョーヌ獲得!!
BMC乗りの小西。
もう夜中に大騒ぎです!!
嬉しさの今あまり今日の通勤はBMCジャージ。
さて、このヴァンアーベルマート。
基本的には「春のクラシック」を得意とするワンデーレーサー。
同じベルギー人のジルベールが後半の「アルデンヌ」担当とすれば
アーベルマートはいわゆる「北のクラシック」を受け持つことが
多いイメージでしたので・・・
正直この山がちなステージで逃げ切れるとは。
ごめんよ、アーベルマート。
でも、よくよく考えれば昨年のツールの第13ステージの優勝者。
あらためてコースプロフィールを見返してみると、細かく続く
アップダウンの具合が昨日第5ステージと良く似ています。
これは始めから狙っていたのは間違いないですね。
(昨年は独走ではなくスプリント勝利でしたが)
また、仕掛けのタイミングも絶妙でした。
昨日までの平坦ステージとはガラッと顔ぶれが変わる山岳ステージ。
活躍する選手も、戦略も、勝ちパターンもこの4ステージまでとは
まるで変わってきます。
総合トップのサガンはマイヨジョーヌを守る気なし。
「マイヨジョーヌを保有しているチームはレースをコントロールする」
を義務づけられたティンコフは、トラブル続きのコンタドールの為に
正直なところアシスト勢の体力と足を温存したい。
同じく3週目のアルプスにピークを持っていきたい総合狙いのチームは
ティンコフ同様こんな早い時期にマイヨジョーヌを「獲ってしまって」
アシストの力を浪費し続けるのは避けたい・・・
「最終的には狙うけど、今はまだちょっとマイヨジョーヌは早い」。
そんな主力チームの思惑の穴を突いて攻めたBMCレーシングの作戦勝ち、
といったところでしょう。
まあ登り下りがあり、かつ200㎞超のステージを逃げ切れる足を持った
ヴァンアーベルマートがスゴいというのは間違いありませんが。
さて、そうなると明日以降のBMCの戦略が気になります。
ガチでマイヨジョーヌを守りに入るのか。
それとも「ガラスのエース」の2名を勝たせるために、
ヴァンアーベルマートはアシストに徹するのか。
いやー楽しくなってきました!!