【貧脚いんぷれっしょん!】LOOKの765と675LIGHTって?【埼玉バイクデモ編】
by: その他

 【貧脚いんぷれっしょん!】とは文字通り、脚のない四十路のおっさんが

実際に乗ってみて感じたことを主観100%で書き留めたものです。

客観性や科学的な分析、普遍性はまったく期待できないことをあらかじめご了承ください。

 

 

 

 

 

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以前から気になっていたLOOK。

ビンディングペダルの元祖として有名ですが、ロードのカーボンフレームの元祖といっても良い先進的な企業です。

コルナゴやトレックがカーボンに注力するはるか昔からカーボンフレームを作っていたLOOK。

たしかヘリコプターのローターなんかを作っていたフランスのTVTから分かれたという記憶がおぼろげながら…

 

軽量スチールからアルミ合金、そして炭素繊維と時代の先端の航空宇宙産業の素材とともに発展してきた競技用自転車。

たぶん今現存するブランドの中で、一番カーボンとの付き合いの長いブランドのつくるロードってどうなのよ??

 

 

 

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んで、実はワイズロード福岡天神店にはLOOKの試乗車があるんですよ!

765のMサイズ!しかし例のごとくサイズがあわねぇorz

 

 

 

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いや、それでも乗りましたけど。

 

 

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今回埼玉のスポーツバイクデモに人足として狩り出されたので、サイズの合う試乗車があればあわよくば…

まあそううまくいくはずもなく、結局

「30分だけもらった昼飯時間を墓地に捨て、試乗時間を召還!!」

 

 

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レーパンに着替えてフラペをSPDペダルに換えて、写真を撮るのもそこそこに試乗開始!

の前に、試乗コースはどんな感じだったのか?っていうと完全に平地のコースで

ロードで踏むにはストレートも短く、コーナーが連続する「スピードが出ない」設定。

初心者に配慮されたコースなので、ロード本来の速度域まではとても上がらないようになっている

という前提です。

 

 

 

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幸運にもSサイズが残っていた765から試乗。

 

走り出して感じたのは踏み出しの脚への優しさと、スーと前に出る気持ちよさ。

踏み込んだときの脚に帰ってくる反発がなく、かつしなる感じもしないのですが、

だるさは感じずに気持ちよく前に出ます。

コース途中では砂利の浮いている区間もあったのですが、フロント、リアともに路面追従性が高く

快適性も申し分なし。

 

 

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特筆すべきはハンドリング。なんというかいつも乗っている愛車のような安心感。

いや、愛車のSuperSix Evo Hi-MODよりも安定志向のハンドリングです。

 

SuperSix Evo Hi-MODは集団の中でレースに対応するクイックさと

長距離を走破する場合の疲労を軽減する安定感をギリギリのところで両立させている秀逸な、

ちょっと意地悪な言い方をすると余裕のない設計に感じられるのですが

765はもう少し安定感のほうに振っていて余裕がある感じです。

 

傾向としては別の愛車のDE ROSA MERAKのハンドリングに似ています。

180度ターンがあるところでも曲がりにくさは感じず、

よくできてるなあと感心することしきり。

変に安定感と快適性を追求して「やたら直進安定性が強く」「快適だけど力が逃げる」

エンデューロバイクではなく

ロードバイクの走りはそのままに、快適性をあげました!的なマシンと感じました。

 

 

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実際、店の試乗車に乗ったときは、自宅前の上りも体験しましたが、

踏めばスルスルと気持ちよく登っていきます。

気持ちよく走っていたら、割とスピードが出ていた!

といった感じ。

 

 

 

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時間も迫ってきたので、次に帰ってきた675LIGHTのSサイズを試乗。

おお?!速いぞこれ!!

一発目の踏み出しから明らかに765より軽い!

同じギア比でも、ペダルが下死点まで到達するのが速いです。

それでいて膝へのダメージはなさそう。

 

 

 

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そしてステムが硬い!

いや、マジで硬いですこのステム。

脚が短く、胴が長く、腕が短い私。

特に675のフォルムではハンドル位置がいつもより低く、必然的にハンドルに重心が…

しかしまったくステムが撚れる感じがしないです。

こいつは下りのコーナーでの安定性が違いそうです。

 

そして、そんなポジションでもハンドリングはナチュラル

急に切れ込むこともなければ、曲がりにくくも感じない、かなり好みの味付けです。

このへんはLOOKのフレーム共通なのか?795などのレーサーだと違うのか?

興味は尽きません。

 

 

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正直バイクデモの試乗コースでわかったのはこのくらいです。

イメージとして765は良くできたスチールっぽい乗り味で、

最近の軽量薄型で熱処理されたスチールチューブに通じる乗り味でした。

カイセイのアルティマ-Rとか。

レースではなく長距離のサイクリングで

時速30kmくらいで走るとどこまでも走れそういや走りたい!

というわたくし井手にとってジャストな車体。

優しいだけでなく踏めばちゃんと応えてくれます。

 

 

 

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これに対し675LIGHTはおなじエンディュランスにカテゴライズされてはいるものの

まごうことなきレーサーだなと感じました。

同等と感じた快適性以外のすべての部分で765より2段くらい上質というか走るフレームです。

試乗コースでは性能の一端しか感じることができませんでしたが

明らかに765と違う。

スチールではなくSuperSix Evo Hi-MODのようなカーボンの軽く乾いた感じが、

若干の「速く走らされる」感とともに出てきます。

スピード出すのが楽しそう(試乗コースではスピード出せないので歯がゆい…

とはいえ私が踏み負けるほどの剛性は感じませんでした。

 

同じ快適性でこうも性格が変わるというのが素材と設計の妙というか。

 

 

 

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できれば試乗車のあった795にも乗ってみたかったのですが、

私の前に立ちはだかるインテグレーテッドシートピラー。

試乗車で私のサイズまで下がるのがあるとも思えませんorz

 

思った以上に自分好みの乗り味で、できればいつもの通勤路で乗ってみたい。

いや、峠にも行ってみたいし、日田の農道も気持ちよさそう…

と、もっともっと乗りたくなる、そんな2台でした。

来年になりますが、春ごろに675LIGHT,765ともに福岡天神店に入ってくるハズ。

今から楽しみです。

 

今週末、12/10土曜日に大阪でもバイクデモが開催されます。

特に高額車に興味のある方、新幹線代払っても行ってみて試乗する価値があると思いますのでぜひ!