2018/02/03 19:10
前回のその③で大体のポジションが見えてきたので。
ここからはバイクの「乗り味」に少し踏み込んでいきます。
さて、ロードバイクにおいて一番重要なのはもちろんフレームですが。
そのフレームを活かすも殺すもこれ次第・・・というくらい重要なのが
「ホイール(とタイヤ)」。
フレームの長所を伸ばしたり、短所を打ち消してみたり。
軽量クライム系にしてみたり、平坦高速系にしてみたり。
乗り味しっとり系にしてみたり、シャキシャキ系にしてみたり。
機能優先にしてみたり、カッコよさ優先でいってみたり。
選択肢が多すぎて悩ましいけれど、そこが楽しいホイール選び。
で、「ヴィゴレッリロード」のフレームの個性はというと。
まずジオメトリからはキレキレな乗り味が予想できます。
さらにダウンチューブの直径が約38mmと、同じチネリのアルミピスト
「TIPO PISTA」の42mmにも匹敵するガッチガチの極太仕様。
(ちなみにクロモリバイクの定番、ラレーCRFが32mm)
なので、チューブの細さに由来するいわゆる「しなやかさとバネ感」も
こんな調子ではおそらく期待できないでしょう。
まあそれも承知の上でのセレクトなのですが。
「クロモリロードバイク=しなやかで乗り心地が良い」という都市伝説を
木っ端微塵に打ち砕いてくれそうな、これはまさにスチールの可能性の獣。
というわけで。
とりあえず手持ちのホイールのいくつかを合わせてみて、
相性の良さそうなものを確認してみるとします。
〇FULCRUM RACING ZERO(+CORSA)
キレキレホイールと言えば真っ先に名前が出てくる「レーゼロ」。
これならフレームの持つ加速性能を余すところなく楽しめそうです。
ただいきなりコレだとピーキー過ぎて余裕のない乗り味になりそうな気も。
バイクのクセがつかめた頃くらいに交換するのが良いのかも。
〇MAVIC KSYRIUM ELITE(+YKSION UST)
キレとしなやかさのバランスが丁度いい「キシリウムエリート」。
USTチューブレスの乗り味は、極太ダウンチューブ&フォークによる
路面からの衝撃もそれなりにやわらげてくれそうです。
乗り味自体にピーキーさはないのですが、自慢のリムがやたら軽いので
そのあたりに由来するヒラヒラ感をどのくらいまで感じるか。
〇BONTRAGER AEOLUS 3(+CORSA)
細身のフレームとディープリムのカッコよさと言ったら!
ただ通勤メインの使い方でチューブラータイヤはちょっと・・・というのと
2,113g!もあるスチールフレームでさらに登りは捨てたと言っているのに
こんな軽いホイールを合わせる「持ちぐされ感」もちょっと気になる。
〇FULCRUM RACING 7 LG(+CORSA コルサ多いな・・・)
適度に重くてほどほどに硬くて、結構タフで予想以上に良く回る、
普段使いから練習・イベント参加までOKな「レーシング7」。
やっぱり使い方からしたらこれくらいがちょうどいいのかも。
ゼロベースでフレームを組むのであればもっと違う選択肢も出てきますが。
現状「加速のレーゼロ」「乗り心地のキシエリ」「安定感のR7」のうちで
どれを重視するか(どこに目をつぶるか)の3択となりそうです。
さて、どうしたものか。