【STAFFBIKE】モダンスチールバイクに乗る~その④「ホイールどうしよう」
by: 小西 真人

 

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前回のその③で大体のポジションが見えてきたので。

 

ここからはバイクの「乗り味」に少し踏み込んでいきます。

 

 

 

 

 

さて、ロードバイクにおいて一番重要なのはもちろんフレームですが。

 

そのフレームを活かすも殺すもこれ次第・・・というくらい重要なのが

 

 

 

「ホイール(とタイヤ)」。

 

 

 

フレームの長所を伸ばしたり、短所を打ち消してみたり。

軽量クライム系にしてみたり、平坦高速系にしてみたり。

乗り味しっとり系にしてみたり、シャキシャキ系にしてみたり。

機能優先にしてみたり、カッコよさ優先でいってみたり。

 

 

選択肢が多すぎて悩ましいけれど、そこが楽しいホイール選び。

 

 

 

 

 

 

 

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で、「ヴィゴレッリロード」のフレームの個性はというと。

 

 

 

まずジオメトリからはキレキレな乗り味が予想できます。

 

 

さらにダウンチューブの直径が約38mmと、同じチネリのアルミピスト

「TIPO PISTA」の42mmにも匹敵するガッチガチの極太仕様。

 (ちなみにクロモリバイクの定番、ラレーCRFが32mm)

 

 

なので、チューブの細さに由来するいわゆる「しなやかさとバネ感」も

こんな調子ではおそらく期待できないでしょう。

 

まあそれも承知の上でのセレクトなのですが。

 

 

 

 

「クロモリロードバイク=しなやかで乗り心地が良い」という都市伝説を

木っ端微塵に打ち砕いてくれそうな、これはまさにスチールの可能性の獣。

 

 

 

 

というわけで。

 

 

とりあえず手持ちのホイールのいくつかを合わせてみて、

相性の良さそうなものを確認してみるとします。

 

 

 

 

 

 

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〇FULCRUM RACING ZERO(+CORSA)

 

 

キレキレホイールと言えば真っ先に名前が出てくる「レーゼロ」。

 

 

これならフレームの持つ加速性能を余すところなく楽しめそうです。

 

ただいきなりコレだとピーキー過ぎて余裕のない乗り味になりそうな気も。

バイクのクセがつかめた頃くらいに交換するのが良いのかも。

 

 

 

 

 

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〇MAVIC KSYRIUM ELITE(+YKSION UST)

 

 

キレとしなやかさのバランスが丁度いい「キシリウムエリート」。

 

 

USTチューブレスの乗り味は、極太ダウンチューブ&フォークによる

路面からの衝撃もそれなりにやわらげてくれそうです。

 

乗り味自体にピーキーさはないのですが、自慢のリムがやたら軽いので

そのあたりに由来するヒラヒラ感をどのくらいまで感じるか。

 

 

 

 

 

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〇BONTRAGER  AEOLUS 3(+CORSA)

 

 

細身のフレームとディープリムのカッコよさと言ったら!

 

 

ただ通勤メインの使い方でチューブラータイヤはちょっと・・・というのと

 

2,113g!もあるスチールフレームでさらに登りは捨てたと言っているのに

こんな軽いホイールを合わせる「持ちぐされ感」もちょっと気になる。

 

 

 

 

 

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〇FULCRUM RACING 7 LG(+CORSA コルサ多いな・・・)

 

 

適度に重くてほどほどに硬くて、結構タフで予想以上に良く回る、

普段使いから練習・イベント参加までOKな「レーシング7」。

 

 

やっぱり使い方からしたらこれくらいがちょうどいいのかも。

 

 

 

 

 

ゼロベースでフレームを組むのであればもっと違う選択肢も出てきますが。

 

 

現状「加速のレーゼロ」「乗り心地のキシエリ」「安定感のR7」のうちで

どれを重視するか(どこに目をつぶるか)の3択となりそうです。

 

 

さて、どうしたものか。