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【ロングライド】 国道299号線を往く 後編
by: 長山 靖

 

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んにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。

 

 

 

8月14日(月)にお客様と走った国道299号

ロングライドのレポート後編です。

 

前編 中編

 

 

 

麦草峠下り始めの青看板を見たら、茅野まで29km。

茅野は市役所の標高が日本一高く、約800mあるのに、

そこまで29km下るとは長い!

よくよく考えたら、半月前に参加した矢島カップヒルクライムの舞台、

鳥海山(登山道にて至る山頂)が標高2236m、そこより109m低いだけ。

そりゃ、下りが長いわけです。

 

 

下り始めの時刻が19時20分頃。

茅野駅の、東京に帰る終電は20時31分。

闇の峠道29km+輪行を残して、あと1時間11分しか無い。

 

 

そうなると「あー!やべーどーしよー!」となりそうですが、

 

「まあ、間に合わなかったら、朝、帰れば良いじゃん」

 

気持ちをクリッと切り替えました。

こういう気持ちの切り替えがすぐに出来たのは、以前にも一度、

ツーリング後に終電を逃したことがあり、

また意図的に、夜行列車や始発列車輪行、さらには

北海道からの飛行機輪行などで

朝帰り出社したこともあったので、慣れていたのでした!

これで、翌日のエクストリーム出社が決まったな(笑)

 

これくらいの心持ちでいないと、焦りが生まれます。

焦りは、事故の元です。

かつて下りで、右足二か所骨折&全身打撲の事故に遭って以来、

無事に走り切ることの重要さが、身に染みてわかりました。

 

 

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なにより、現状がこんな闇道。

焦ってズッコケている場合ではありません。

 

  

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振り返ると、テールライトが、うっすら、道路の柵を照らしています。

空と森の境界線も、ほんのりと見えます。

(暗いところで画像見ないと、見えないかも知れません)

平常心、平常心、都会では出会えない闇を楽しもう。

 

 

今回、ナイトライドも想定して、ヘッドライトはハブ軸に一灯、ハンドルにサブ一灯。

更に、目立たせるための点滅灯も加え三灯体制。

リアも三灯にて、一灯は点灯、残りは点滅。と万全の布陣。

夜の雨の峠を乗り切った 続・自走de秋田 以来のライトシステムです。

 

 

しかし、今回は霧が煙の様にふわふわ漂ってきて、

白くて視界不良、こりゃ、進みづらい!

 

ここで、待てよ?前にもこんなことがあったな、と思い出し、

記憶を頼りにハンドルの一灯を切ってみたら、正解。

ハンドル高さからの照射が、目線に近い高さの霧を照らし、

白く光って見えづらくなっていたのでした。

 

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ハブ軸ライトの照射高さなら、路面照射が中心で、

目線の高さは割と大丈夫になりました。

ハンドル高さでメイン照射だと対向車にとって眩しかったりもしますし、

ハブ軸の位置が何かと良さそうです。

 

 

そんなことをやっているうちに、A様は遥か先行、

と思っていたら、暗闇の中に停まる赤の尾灯。

追い付いたら、A様いわく「ヘッドライトがいきなり切れました!」とのこと。

どうやら超ハイパワーライトが、オーバーヒートしてしまったようでした。

時速50km近くで下っていて、いきなり視界が真っ暗になって焦ったそうです。

そこで、先ほど消灯した私のハンドル側一灯をお貸しして、ひとまず解決。

ライト複数は、いざという時に頼もしいですね。

 

 

ただ、A様はここで10分くらい待ったそうで、その間、

森の中の獣のうなり声や、ガサガサッという草むらの音で

めちゃくちゃ怖かったそうです・・・。

下りは特に遅くて・・・、すみません!

二車線だったのが救いですね。

 

というのも、二車線の夜道は、心理プレッシャーがマシです。

あくまで傾向ですが、二車線の道筋の方が、それなりの交通量がある証ですし、

道幅分の視界が開けるため、プレッシャーは薄まるのです。

おそらく、遭遇が懸念される獣は、

逆にその広さがプレッシャーとなっているのではないでしょうか。

 

これが、林道とかの二車線未満だと、交通量が少なめなだけでなく、

両サイドの頭上から木々が迫り、闇が覆いかぶさってくる感じです。

特に樹木の勢いが良い所では、空が隠され、

半端なライトでは道の輪郭が追えなくなることも。

獣の気配も濃くなり、かなり不気味です。

今回ライドの第2の峠・十石峠が、その最たる例かと思います。

もし十石峠が第3で夕方からの登坂だったら、登らずに止めていたことでしょう。

 

 

 

麦草峠の茅野側下りは、南北中央アルプスのパノラマが広がる、

・・・はずなのですが、今回は闇の中

なので、参考までに、前回走行時の写真を貼ります。

  

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(2011年10月27日、秋晴れの眺望)

  

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主に西方向に下るので、夕焼けの山に向かって

突っ込んで行く感じが正にメルヘン?でした。

 

  

A様は再び先行し、ノコノコひとり暗闇ダウンヒル。

 

突然、遠くから「ドーン」という爆発音が届きました。

神経研ぎ澄ましてピリピリした闇の峠道では、ビクッとなります

一瞬、雷か?とも思いましたが、以前にも同じことがあったので、ピンと来ました。

 

その正体は、打ち上げ花火。

それが証拠に、ドーン、ドーン、と、爆発音が連続します。

諏訪が近いので、その花火かと思われます。

(多分、これだったのかな?)

しかし、あいにく視界が開けず、音だけの花火鑑賞。

 

   

そうして下るうちに、光明が。 

  

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蓼科の別荘地エリアに突入したのです。

避暑&お盆の時期なので、明かりと人の気配がとても多い。

これで大きな安堵感が生まれました。

 

 

私個人の感じ方ですが、闇の峠の頂上では、

「自分は峠道の一番奥にいる人」という心細い感覚になります。

それが、峠道を下り、人がいるところを通り過ぎると、

「自分よりも、道の奥に、人がいる」という感覚に変わり、安堵感が湧くのです。

 

 

その安堵感とは裏腹に、今度は雨がだんだんひどくなってきました。

容赦なく、ザーザー降り。 

それでも、焦らない焦らない。

とにかく慎重に。

 

と、注意していても、たまに闇にクレーターが潜んでいて、

突っ込んでガタン!ヒヤッとします。

 

  

くねくねのカーブと、濡れてスリッピーな路面の連続でブレーキかけまくり、

濡れ手に風で、冷えも進んで指先が痺れ・・・、といったしんどさと闘ううちに、

下界が開けるカーブに差し掛かりました。

その瞬間、パッと咲いた花火が目に飛び込んで来ました。

おー見えた!やっぱり音だけでは物足りません。

 

しかし、パッと見えた一発っきり、音はドンドンパチパチすれども

花火が一向に見えません。

痺れた指を休ませがてら撮影を試みましたが、ダメでした。

 

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中央付近のもやみたいなのが、花火の痕跡です。

 

以前、秩父夜祭前夜の奥武蔵グリーンラインから

秩父市街の打ち上げ花火を見たことがありました。

遠く離れた花火は、小さく見えてプチ花火という感じでした。

その後、某ヤマ漫画で、山の上から見る花火を

「小っちゃいターマヤー」と表現しているのに出会い、以来、

それを写真に収めたいと思っていました。

今回、もう少し早く下っていれば、リベンジ出来たかも知れず、残念でした!

 

 

 

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別荘地のライトアップを撮ったら、カメラのレンズが降雨による多湿で曇っていて、

ディズニーみたいな幻想的な画になりました。

先ほどまでの闇とのギャップが凄い。

さすが、メルヘン街道。

 

 

とうとう指先は多少休めても痺れっぱなしになり、努めてゆるく下り下って、

やっと周囲が開けました。裾野までたどり着いたのです。

 

ほどなく、コンビニと再会

国道299号をずっと辿って来て、埼玉の小鹿野コンビニから

ここまで推定120km弱くらい、ルート上にコンビニは

レポート中編で書いた一カ所だけでした。  

 

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下りも速いA様、だいぶお待たせしてしまいました。

ここに来るまでに救急車とすれ違ったので、落車でもしたかと

少し心配になっていましたが、A様は昨年の奥多摩3坂ライド

で見た通りジェントルマンな安定の走り。心配無用でした。

 

 

 

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ホッと一息&299のにくくう、を、もう一丁。

  

 

 

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コンビニから茅野駅までは残り6km。もうひと頑張り。

ここで、いきなりゾワッと強烈な寒気に襲われ、

ハンドルがガックガクになるくらい激しく震えてしまいました。

降雨による濡れが防げなかった部分が、風に当たって冷たい。

ついさっきまで、もっと標高の高い所で、同じ条件で平気だったのに。

コンビニで気が緩んで、何かが変わったのでしょうか。

ちょっと不思議でした。

 

 

 

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何とか、震えを騙し騙し前進、駅が近い雰囲気になってきた!

 

 

 

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21時36分頃、ゴールの茅野駅に到着!

結局、終電から1時間以上経っていました。

 

ロングライドでは、僅かなペース差でも、平均で積み重なっていくと

距離の伸びが大きく変わってきます。

更に、休憩、写真撮りなど、ちょっとしたことの積み重ねも小さくありません。

その辺の諸々、トータルでコントロール失敗。

 

麦草峠に登り始める時点で、薄々、こんな予感はしていました。

A様も、想定に入れていたかも知れません。

でも、それよりも麦草峠に行きたそうでしたし、私も平気だったので、突っ込みました。

普段は休みが合わないA様とのノリニケーション、

次という機会がいつあるのか全く見通しが立たないので、

A様プランを完走してノリニケーションを全うしたいという思いもありました。

 

 

 

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コンピュータによると、走行距離145.97km、獲得標高2996mでした。

あとちょっとで、146km&3000mという半端な数字、

終電逃したのと合わせて、あと一歩及ばない感じでした。

 

 

 

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鉄のりもの同士のツーショットを撮って、輪行!

 

 

 

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とりあえず、山梨の塩山まで行ける電車を、ちょうど良く捕まえて乗車。

でも、塩山までは行けても、その先は無し。

その手前、甲府の方が駅前が開けているので、

塩山まで行かず途中下車することにしました。

 

それにしても、今回も塩山で終電が途絶えるパターン。というのも、

実はかつて一度だけ終電を逃した、その場所が塩山だったのでした。

まさに、歴史は繰り返す! 

 

 

 

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甲府駅、東京方面の電光掲示板が、峠道の如く、闇~! 

 

  

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甲府駅から出て、とりあえず牛丼屋で遅い晩飯&褒美の一杯で乾杯!

 

 

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うまー!!しみ込む~!!

 

 

こうしているうちに0時をまわり、4時間半待てば始発な時間に。

駅前カラオケBOXでの仮眠を試みましたが、満室で入れず。

輪行袋携行では身動きしづらく、結局

 

 

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駅前のベンチで座してビヴァーク!

気温が程よく、蚊がいなかったのが救い。

降雨もありませんでした。

 

 

 

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・・・そして、何回ウトウトと目覚めを繰り返したか分からなくなった頃、

空が明るくなり始めました。カラスが、カアカア、賑やか。

 

 

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木が、屋根みたいに静かに在ってくれて、安心感があったのは良かったです。

 

 

 

甲府駅に戻ったら、改札のシャッターが開くのを目撃。

爽やかな、駅の一日の始まり。

しかし甲府駅のを見るとは、レア!

 

 

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闇だった電光掲示板が復活!よっしゃー!

 

 

 

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始発の高尾行に乗って、無事に帰りました。

 

 

こんな展開でも、A様は全く動じていませんでした。

さすがサイボーグ、走りだけでなく、メンタルも実にタフな方です。

どうもお疲れ様でした!!

 

 

 

8月15日、久しぶりの朝帰り出社は、眠かった~! 

でも、驚いたのが、走行後の疲労が、睡魔以外ほんのりとしか出なかったことです。

逆に、半月前の鳥海山ヒルクライム大会27km出場後の方が、

疲れは遙かにきつかったです。

下山した会場ではヘトヘト、翌日は筋肉痛でした。

これは意外な発見!!

半月しか間のあいていない走りの比較なので、脚力の増減は考えにくいです。

 

 

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 (鳥海山。麦草峠は、この山頂より109m低いだけだった)

 

 

その疲労感を踏まえたら、矢島の現地チーム「マルヒロサケテンメンバー

マサさんの逞しさが、改めて思い出されました。

ヒルクライム大会走行後、畑の作業に戻って行かれたからでした。

ひょっとするとロングライドを上回るような疲労感を背負って、猛暑の中で畑仕事。

自然は、疲れていようが、暑かろうが、待ったなしです。

そして夜は、美味い日本酒で大会の打ち上げ、乾杯!

マサさん強いな~!!尊敬します。

 

 

 

今回、走り不足のヘタレながらも疲労が軽く済んだ要素として、

 

①完走優先で脚の温存に努めたこと

(ペースやケイデンスを程よく&無理なダッシュやダンシングはしない)

 

②クロモリフレーム&手組ホイールで、重いが身体に優しいフィーリング

(言い換えると、ある程度の快適性を持ったバイク。色々と出ていますよ)

 

③ポジションとフォームの精度が、破綻しないレベルにあること

(弊社バイオレーサーで出して貰ったおかげ!)

 

などが考えられました。

 

そんなマイペースの146km獲得標高3000mより、

攻めの27km標高差1100mの方が、疲れがきつかった。

 

逆に考えると、ロングライドは未開、という方でも、

ヒルクライム大会を全力で走り切ったことがあるなら、実は

思っている以上の距離を、行けてしまう走力が既にあるのかも知れません。

上記要素①②③を踏まえつつ準備して行けば、

限界と思っている距離を、ひょいっと越えてしまうかも?

ロードバイクは、それが出来る可能性を秘めた健脚自転車です。

自らの脚で轍を伸ばし、自転車に初めて乗って遠くへ

行けるようになった頃のような達成感を、味わってみませんか?

 

 

というロングライドへの誘いでもって、だらだら長いレポートを締めさせて頂きます。

こりゃ、ロングライドならぬ、ロングライト

ちゃんちゃん。

 

 

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A様、プランニングと牽引、そして

思い出深いライドありがとうございました。

また宜しくお願い致します!

 

 

さて次ドコ行こう。

 

  

 

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