変化球気味に語る鉄フレーム自転車の魅力
by: 長山 靖

 

 

んにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。

 

 

 

今回は、鉄フレーム自転車の魅力について、

独断と偏見の変化球気味に書いてみます。

 

 

 

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いきなり地域の鉄道ネタで恐縮ですが、この秋、これまで

東急の池上線、多摩川線で走っていた日本初のオールステンレス製、

銀色ギラギラの旧型車両が引退予定です。

 

 

 

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この車両、途中で、機器や足回りは載せ替えて新しくしていますが、

銀色の車体は当時(1963~65年ごろ)のまま。

なんと55年近い長寿!

 

 

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ステンレスは腐食しづらく長年使える、ということから頑丈に造り込まれ、

その期待通り長持ちしてきたんですね。

車体によっては、先の東京オリンピック(1964年)より前の製造でした。

 

 

 

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昭和の武骨な雰囲気が濃厚、

長く駆け抜けてきた存在感が、渋い!

 

 

 

 

これって、自転車で言えば、コンポ―ネントやホイールなど部品は交換しつつ、

フレームはそのまま使い続けている、という状態ではないでしょうか。

 

 

 

 

自転車界で、そういう耐久性や渋み、重厚感を持って迫ってくる

代表的な存在が 「 鉄 」 フレームです。

 

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さすがにステンレスの耐腐食性には及びませんが、

鉄にクロモリを配合した合金などを使い、パワーアップさせています。

素材そのものの強度が高いことから、

細身でも十分な強度を得ることが出来、

スッキリしたシルエットに仕上がっているのが特徴です。

 

  

今は、特にロードバイクにおいては、

レース界からフィードバックされるカーボンフレームが主流で、

速さ軽さという結果を出すための性能、という面では最高です。

ただその分、無駄が削ぎ落とされ、素材の性質もあって

長年の耐久性(10年以上)よりは短期決戦(数年程度)な高性能を、

といった「機材」色が濃い感じがします。

 

 

 

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それに対して鉄は「道具」といった感じで、

より血の通った人間臭さを漂わせます。

レース目線で見たら、重量や剛性面などで時代遅れですが、

長い期間、乗り込むほどに存在感が増し、

古武士のような風格が出て来ます。

大切に扱い、20年、30年と乗り続ける方も少なくありません。 

 

 

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その佇まいは、風景にもスッと味わい深く溶け込みます。

街乗りのカジュアルな服装にも合わせやすい雰囲気です。

 

 

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最近、二子玉川店に展開を始めたツーリング車に至っては、

泥除けの輝きが相まって、さらに渋みが深いです。

こういう渋い佇まいを、あえて性能というなら、

鉄がその性能のトップ争いに入るのは間違いありません。

 

 

 

「渋み」 「佇まい」って、走行性能とは関係ない要素です。

でも、そこに、捨てがたい魅力が潜んでいます。

例えて言えば、きれいな食器で頂く食事、

みたいな感じでしょうか。

 

 

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器を変えても味そのものは変わりませんが、

素敵な食器で頂くと、とても味わい深く感じませんか?

(木など器の種類によっては香りが変わるかも知れませんが)

 

渋い自転車に乗って走る感覚は、それと

とても似ているように思います。

じわじわ深く心に響く走り、とでも言いましょうか。

 

 

 

肝心の走行性能も、レース目線から離れれば、

けっして時代遅れということはありません。

むしろ、素晴らしい持ち味を発揮します。

 

やや重めの重量は、裏を返せば程よい安定感に繋がります。

剛性面でも、レースの大パワー前提では物足りないでしょうが、 

腰砕けなヤワさという感じではなく、鉄独特の「しなり」があります。

踏み込んだ時に心地良くしなってから返してくれるので、

快適でバネ感のある乗り心地が得られるのです。

(モデルによって程度の差はあります)

 

 

  

丁寧に扱うという大前提はありますが、

カーボンだと、ちょっと転んだりぶつけたりしたら、ビクビクしますが、

鉄だと、このズッシリした感じならちょっとのこと位は

大丈夫そう、という信頼感があります。

不覚にもダメージを受けてしまったとしても、バキッと折れたりして走行不能に、

という致命的なことには至りにくく、酷くても変形くらいで踏みとどまってくれます。

(もちろん、車と相撲をとる、とか過度なダメージは禁物ですヨ)

 

 

 

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その信頼感は、超長距離ライドや、ダート走行など

ハードな状況での安心感に繋がります。 

 

 

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転倒のリスクが上がる雪道ライドも、

信頼して走ることが出来ました。

 

 

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カーボンだったら、滑って転んでフレーム割れたらどうしよう・・・、

となってしまい、なかなかこうズカズカとは冒険できません。

 

 

 

古来より活用されて来た「木」や「鉄」といった素材で作られたモノは、

所有するものではなく「一時的に預かるもの」だと言います。

そういったモノの方が、寿命は長いからです。

鉄製品でパッと思いつくところでは、日本刀など、まさにそうですね。

文化財として保存されている古い日本刀は、どれだけの世代の人が、

関わっては、通り過ぎていったことでしょうか。

 

ちょっと話が飛躍し過ぎましたが、そんな、

長年に渡って乗れる自転車は、走れば走るほど、

これまで書いた「血の通った道具感」や「じわじわ心に響く走り」と相まって、

相棒感の深さが半端ないことになっていきます。

 

 

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苦楽を共にしたライドのあと、トップチューブに乾杯。

カツンと、金属の良い音がします。

こんな他愛もないことも、鉄の味わい深さです。

 

 

 

そんな、深い深い味わいを秘めた自転車に、

是非、乗ってみてはいかがでしょうか!

 

贅沢な話ではありますが、そこに気づかれた方が、

カーボンと鉄を2台持ちで、

状況や気分で乗り分け、というパターンも結構あります。

カーボンバイクも、ならではの素晴らしい威力を発揮してくれますからね。

服を着替えて気分が変わるように、

自転車を乗り換えて、気分を変換!

愉しみが二倍になります!!

整備修理に出す間の代車として補完し合うことも出来ますね。

 

 

 

この記事を書いたタイミングで店頭を巡回してみたら、鉄な自転車は、

 

 

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英国RALEIGHのロードバイクとクロスバイク。

 

 

 

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シルバーの輝きがいぶし銀なFUJIのBALLAD Ω

 

 

 

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GIOSやJAMISのグラベルロード。

 

 

 

 

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最近ご用意したツーリング車、RALEIGH、ARAYA。

ツーリング車大好きスタッフ深堀が、さっそく詳細記事をアップしています。

スワローランドナー   TOURISTE

 

 

 

 

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よくお薦めしている折り畳み自転車のBROMPTONも、鉄です!

 

 

 

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ちょうどこの記事を書いた当日に入荷のCINELLIの貴公子なフレーム。

また追ってご紹介致します。

ゼロから車体へと起こしていくのも、実に味わい深いです。

 

 

  

・・・などなど、が、店頭で確認出来ました。

鉄分が不足しがちな方にもオススメ致します。

(冗談です)

 

  

鉄な自転車、ちょっと、良いかも?

と思われた方は、店頭でお気軽にお声掛け下さい。

取扱いある様々なブランドの中から、お客様との対話の中で

お好みを探り出し、ご提案致します!

 

水野店長が、鉄フレームを更に仕込もうと画策している模様・・・!?

今後も要注目!!

 

 

 

 

 

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余談ですが、冒頭にてご紹介した東急の旧型車両、

なんと岐阜県の養老鉄道にて再就職が決まっています

ニュースによると、あと30年程度の使用を見込む、とのこと。

それが実現したら、車体は80年越えの長寿か!?

 

養老鉄道は、無料で車内に自転車をそのまま

持ち込むことが出来るサイクルトレインを運行している

ことから、サイクリストにも馴染みある路線です。

これは、鉄な自転車で、鉄を訪ねて行くしかないか!?

 

 

   

 

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