【立川東大和】 ビンディングシューズ何を選べばいいのか分からん [長文コラム]
by: 佐藤篤

CVJO1118
あつし

ブルベライダーの佐藤です
久々の長文コラムひゃっほい

 

専用シューズを専用ペダルにバチっと固定するビンディング
スキー/スノボーだとバインディング(?)と言うらしいですが、同じシステムです。

 

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どれを選べば良いのか全くわからん

 ・SPDとSPD-SLって何?
 ・ロードバイクにSPDって付くの?
 ・どのシューズ(メーカー)が良いの?

 

色々と考えなきゃいけないことがあるんですが、選び方のセオリーみたいなものを解説していきますので参考にしてみてください。

 

ビンディングのざっくり解説

そもそもなぜ『ビンディング』というシステムが必要なのかというと

 踏み外さないようにするため
 ②同じポジションでペダルを踏む為

この2つが主な理由になります。
街中をゆったり走るときにはどちらも不要な要素に見えますが、運動強度が上がったり距離が伸びたりすると徐々にメリットが上回ってきます

ロードバイクに乗っているからビンディングにしなきゃということは全く無く、あくまでも「より効率的に自転車に乗る」ためのアイテムです。

 

 

 

「外せなくてコケる」って聞いたけど…

「外せなくてコケる」というのは正しいです。
ただし、SPDだから外しやすい = SPDの方が安全 というのは少し違っているように感じます。

まずSPDもSPD-SLも「かかとを外側にひねらないと外せないというシステムは同じです。固定力の違いはありますが、よほど上位モデルを選択しない限り成人の体重と脚力があれば外すことは可能です

なので外せないというトラブルは
 ・外すことを「忘れた
 ・ビンディングの物理的故障

のいずれかであることがほとんどです。
個人的には外す時よりも「はめる」時のほうが経験と勘に頼る要素が大きく、踏み外して転倒したり、前方不注意になりやすいので危険だと思っています。
初めて導入される方にはこのあたりは口頭で説明しますのでご安心下さい。

 

 

自転車に「どう乗りたいか」で選ぶと◎

例えば「週末に50kmくらい乗る」という目的でビンディングを導入したい人がいるとしましょう。

 [ Aさんの場合 ]
目的地に着いたらゆったりと観光したい。帰りは輪行して帰ってくることが多い。

 [ Bさんの場合 ]
家を出たらほぼどこにも寄らずに帰ってくる予定。峠道が少しでも楽に走りたい。

 

この二人の場合、走行距離が一緒でもおすすめするシューズ/ペダルは全く違います

 

ASXB7954

 [ Aさんにオススメなシューズ/ペダル ]
歩行することが前提で設計されている【 SPD / MTB系 】がおすすめ

 

YJRR8123

 [ Bさんにオススメなシューズ/ペダル ]
自転車走行だけに特化した【 SPD-SL / ロード系 】がおすすめ

 

基本的にMTB系とロード系には互換性がありませんので、主な特徴である『歩行性能』『乗車性能』のどちらが重要かを決めておきましょう。

ちなみに「ちょっとそこまで」位であれば専用シューズではなくスニーカーやサンダルなどで踏んでも壊れはしません踏み外しやすいので下り坂が多い場所や立ちこぎは使用しないようにしましょう。

 

※以下SPD、SPD-SLと省略します

 

 

 

SPD系の特徴

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GIRO RUMBLE VR ¥14,960-

 

スニーカーやトレッキングシューズのような見た目のシューズが多く、普段着に合わせやすいモデルがあります。ペダルとの固定力もSPD-SLタイプと比較すると弱いですが、足をひねらないと外せないという基本的な特徴は変わりません

SPD / MTB系シューズの特徴は「歩きやすい」という点ですが、実は歩きにくいSPDシューズというものも存在します。

 

RVXM9710

PSHQ5403
SHIMANO RX800 ¥27,225-

 

RX800はソール(靴底)の硬度が12段階中10と設定されており、世間一般的なSPD-SLシューズよりも硬い履き心地です。

なんでこんな歩きにくいシューズがわざわざあるのかというと、「重いギアを多用したい」「峠道を頻繁に走行する」など、ペダルに体重をのせる乗り方をする場合、ソールがふにゃふにゃしているとパワーロスしてしまうからです。これはSPD-SLでも同じことが言えるのですが、「走行性能重視で、おまけ程度に歩ければ良い」という方はRX800のようなシューズが好まれるんですね。

あくまで[SPD-SLと比較して]ではありますが、シューズの種類は豊富とは言えず、ワイドモデルも設定が無いモデルも見受けられます。その一方でペダルのバリエーションは豊富で、クリートも金属製なので耐久性が高いのが特徴です。

 

SPD-SL系の特徴

CVJO1118
FIZI:K R4 OVERCURVE ¥31,000-

 

一言でいうと「自転車に乗ってる間は最高のシューズ」です。

ソールが硬いため、シューズ全体が巨大なペダルになったような感覚で乗車できるようになります。そのため同じ力でペダルを踏み込んでもSPD-SLの方が安定して、継続したパワーを出し続ける事ができるようになります。

慣れた人だと下方向に『踏む』だけでなく、上方向に『引き上げる』ように漕ぐことも出来るようになり、より効率よく走行することが出来るようになります。

 

YJRR8123

上位グレードはカーボンパーツを使用し、素材も軽量なものを使用するためSPDシューズと比較すると重量に圧倒的なアドバンテージがあります。ペダルも金属製品ばかりのSPDと異なり、チタンやカーボンを採用できるため軽量になります。

しかし、ひとたび自転車から降りると一切のメリットがなくなります
滑り止めが一切なく滑りやすく、ソールが曲がらないので歩きづらく、無理して歩くとクリート(固定具)が削れるといった具合に、人類はここまで代償を支払わなければ歩行することを許されていないのかと絶望したくなります。

でも良いんです。我々自転車乗りって元来そんな人種ですから。

 

HVDP1244
[L]NORTHWAVE MISTRAL ¥23,100-
[R]GIRO EMPIRE E70 KNIT ¥32,780-

シューズはレギュラー/ワイドモデルどちらも選択肢が多く、使用されている素材による履き心地も大分変わるので選ぶ楽しさがあります。マジックテープで固定するもの、BOAとよばれるダイヤルで締めるもの、ちょっとクラシックな紐タイプなど様々。一方でペダルはグレード違いは沢山ありますが見た目はどれもあまり差がなく、片側しか固定できないタイプの物がほとんどです。

 

まとめ

ビンディングは便利なシステムですが、導入することで自転車の用途が絞られることになりますので「この自転車にどう乗りたいのか」というイメージをしっかりと持っておくことが必要です。

SPDとSPD-SLはどちらにもメリット/デメリットがありますので『これが出来ないと絶対困る』という要素を重視して選びましょう。最終的にパーツ交換でもう一方のシステムに変更することは出来ます。

自転車のシューズは比較的長時間身につけるものですので、素材の「馴染み」に頼らずに「固定したときのフィット感」でちょうど良いものにしないと痛みなどのトラブルに繋がります。望んだシステムのフィット感が悪かった場合は無理に導入しない方がいい場合もありますのでご相談下さい。

 

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SPD-SLシューズは各サイズ試着できるモデルがございます

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