2020/06/14 07:19
フィッティング前後の機材、手指の消毒、マスクの着用など最大限感染症対策を行ったうえで、フィッティングのお申し込みを受け付けております^^
今回はわざわざ大阪からご来店のお客様をフィッティングさせて頂きました!
こちらがお持ち込みいただいた状態です。
サドルはご自身で交換。
それ以外のポジションはほぼ購入時のまま、との事です。
数時間乗っただけで膝の皿の外側が痛くて漕げなくなってしまうという話です。
これは私自身以前経験したこともありますが、
原因はペダリング時の膝のブレが原因の可能性が濃厚です。
例えばサドル高が理想よりも低い場合、脚が一番高い位置に来た時に股関節の角度が小さくなって窮屈な状態になってしまいます。
そうすると上下に動く膝を外側に逃がそうとする力が働いて、捻るような動きになってしまい膝の痛みに繋がります。
純正のポジションではハンドルも近く、うまくペダルに体重が乗らない状態です。
上半身は楽ですが、下半身には無駄な負荷が掛かってしまいます。
今回膝の痛みから一度自転車をやめてしまって、2年ブランクがあるという事なのでかなり深刻な問題です。
身体計測後、全体的に微調整させていただいた結果がコチラです。
サドル後退幅はほぼそのままで、サドル高のみ1cmちょっとアップ。
ハンドル落差はほぼそのままで、ステム長が4cm伸びる結果となっています。
自転車に復帰したのがまだ最近という事なので、もう少しハンドルを近くしても良さそうでしたが、今回はポジションの変化を実感したお客様のご要望でそのままシミュレーション通りのポジションでいくことにしました。
☟ビフォー
☟アフター
サドル高が上がり、ハンドルが遠くなったことで股関節に余裕が生まれ、前傾がついたのでお尻の筋肉もより大きく動かせるようになっています。
これでもしまだ改善されない場合は、
・ペダリングの改善
・内転筋の強化
・インソールのカント調整など、、、
この辺りは乗りながら調整していくような内容になってきます。
さて、ここからが大変です。
バイクにはもう既に100mmのステムが取り付けられており、ステム高はほぼマックスで高い状態です。
サドル高が上がったので、そのままの落差を再現するにはステムも上げる必要がありますが、その余裕がありません。
今回なんとか用意した140mmのステムを取り付けさせて頂きました。
(スペーサーはあと15mm分上に移動させないといけないのですが、間違えていたので撮影後に修正しました)
ステムは表裏を反転することで高さを再現。
見た目よりもポジションを優先した結果です。
ワイヤー交換が必要かと思いましたが、元々少し長めだったので何とかいけそうです。
このバイクは復帰後購入されたもので、まだほぼ新品の状態なのでここはコストを優先して次回交換時期が来た時に適正な長さに調整しましょう。
サドルは少し上げて前後位置を微調整しただけなのでほぼ変化なし。
ケーブル全交換の予定でしたが、サドル調整とステム交換だけになったので短時間で仕上げることが出来ました。
しばらくはこれで様子を見て頂いて、また気になる事があればお気軽にご相談下さい^^
この度は当店をお選びいただきありがとうございました!
ワイズロード神戸店
サンデーライド/フィッティング担当
盛山 新太郎
セイヤマ シンタロウ
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