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乗ってなかったロードバイクを新品級に復活 蘇生オーバーホール!!
by: 関

s-DSCN0706みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

今回ご紹介するのは、しばらく放置してしまった自転車の修理です。

 

保管に適さない環境で放置すると、比較的短期間でも急に劣化して、正常に動作しなくなってしまいます。

今回はそんなバイクを元通り、いや、元以上によく動くようにするためのオーバーホール作業をご紹介いたします。

 

車体は TREK DOMANE ALR

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軽量アルミフレームに振動吸収機構IsoSpeedを搭載したエンデュランスロードです。

 

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チェーンはサビで真っ赤に、

 

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スプロケットにもサビが進行、、

 

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レバーは転倒の衝撃で内側に曲がってしまっています。

 

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いたるところにクモの巣が、、

 

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タイヤやブレーキシューは数年前の購入時のまま。

消耗具合によらず、経年劣化が進んでいるので交換しましょう。

 

今回は、タイヤ・チューブ・ブレーキシューなどのゴムパーツ、

錆びや劣化の見られるチェーン・ワイヤ・バーテープ・BBなどの主要な消耗パーツを交換。

フレームやコンポパーツを清掃して、組み戻します。

 

さっそく作業開始!!

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まずはフレームから全てのパーツを取り外します。

BBを叩き出そうとしますが固着して外れません!

 

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圧入BBは叩き出すほか手段がありませんが、油を注したり、固定方法を変えたり試行錯誤してもびくともしません、、

 

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こうなっては仕方ないので、BB内部を切削!!

工具が掛かる隙間を作って、、

 

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BBのベアリングのみを叩き出します!

 

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ベアリングさえ取れてしまえば、中で突っ張っている物がいなくなるので、残りも簡単に摘出できます。

切削と言っても、削るのは交換するBBのみなので、一番確実で安全な方法なのです。

 

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次にフレームのチェック。

ディレーラーハンガーが大きく曲がっていました。

 

転倒の衝撃でしょう、、

ここが曲がると、変速が大きく狂うほか、走行中に折れれば自走不能になるだけでなく、変速機、フレーム、ホイールまで破壊する可能性があります、、、

 

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黒い部分を交換します。

次にパーツの清掃とグリスアップ

 

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チェーンは流石に交換、、

新しく使うチェーンは上のグレードで、錆びにくいですが、月に1回程度の注油は必須です。

 

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スプロケットは予想以上にサビていましたが、、

 

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丁寧に洗う事でここまできれいになりました。

 

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クランクやホイールには謎の頑固汚れが、、

虫の巣の跡?

なかなか落ちないのでワイヤーブラシで除去!

 

ホイールはそれ以外にも鳥のフンなどで汚れていたので、気持ちよく使えるように洗剤で丸洗いしています。

 

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RD。

固まった埃と油のカスが溜まっています。

 

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スプロケ同様No.92で完全脱脂!

強力な洗剤なので洗浄後の注油は必須です。

 

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ピカピカ!

 

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裏側もこの通り!!

 

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FDはくすみの他、裏面が錆びてしまっています。

 

表面はメッキ処理されているので錆びにくいはずですが、、おそらく、インナー×トップなどチェーンが斜めになるギアの組み合わせで、トリムの調整をせずに長期間乗った結果、表面のメッキが剥げてここだけ錆びてしまったのでしょう。

 

・インナートップ・アウターローなどチェーンが斜めにかかる組み合わせは使用しない。

・チェーンが変速機に擦れてカタカタいうときはトリムを使う

 

これらを気を受けることでパーツが傷みにくくなります。

*よくわからない方は店頭で聞いてください♪

 

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洗浄で汚れを落とし、錆も若干改善しましたが、、、

 

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強力な錆落としで溶かします!

 

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赤さびが黒くなった!

 

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とどめに磨くことでほぼ完全に錆びを除去できました。

真鍮ブラシの色が移って金色に見えます。

 

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ブレーキ。

 

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クモの巣を取り除いて、、

 

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ブレーキシューを交換。

シマノのシューに交換したので、若干ながら性能も上がっているはず!

 

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ヘッドのベアリング。

外側に若干のサビが見えますが、回転に異常はないので今回は清掃して再利用します。

これ以上錆が進行しないよう、組み付け時には十分にグリスを塗ります。

 

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サドルやグリップ部分はゴムにも優しいフォーミングマルチクリーナーで洗浄。

ホコリや皮脂の汚れもスッキリ落ちます!

 

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ここからはフレームを磨いていきます。

もともとまっくろという事はありませんが、クモの巣、固着したホコリ、油や汗などでくすんでしまっています。

 

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まずはフォーミングマルチクリーナーで全体を掃除。

ほとんどの汚れはこれで落ちますが、、

 

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頑固な汚れや傷は一つずつ消していきます。

 

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目立ちやすい白部分もスッキリ!

 

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ロゴ上の線キズを消して、光沢も復活!!

 

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ワイヤーが擦れたキズでしょうか?

軽く研磨して目立ちにくくしました。

 

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汚れと傷が消えたら撥水&光沢出しのコーティングをして完了!

 

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フレームが新品の様にキレイになりました!!

 

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組み付け。

 

新しいBBを圧入。

固着しないようグリスも忘れません。

 

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普段使いもしやすいようにキックスタンドも付けます。

車体の性能を引き出せるよう、慎重に、丁寧にパーツを組み付けていきます。

 

完成したのがコチラ!!

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バーテープはグラデーションタイプ!

フレームカラーとピッタリです!!

 

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タイヤはボントレガーのAW3

全天候型タイヤの名の通り、雨天など様々な状況でしっかりグリップし、転がりも軽い。

ロングライドなどに適したタイヤ。

 

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光沢が復活したブレーキ!

掃除に加え、必要箇所に注油し、超低抵抗のワイヤを使って、組み付け、微調整しているので、尋常じゃなく軽い握りに仕上がりました!!

 

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新品並に美しく輝くパーツ達を見てください!!

 

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そして美しく輝くフレーム!

性能はもちろん、見た目までも完全に復活しました!!

 

生まれ変わった愛車で、気持ちの良いサイクリングをお楽しみください!

 

長期間乗らない時は、雨風・直射日光・高温多湿を避け、可動部分に十分注油してからカバーをかけて保管しましょう。

 

久しぶりに乗るときは、空気の補充、注油はもちろん、パーツの劣化やネジの固定も点検しましょう。

 

おおよその費用

今回の作業は工賃・パーツ込みでおおよそ6万6千円です。

 

お客様の用途に合わせて最適なメンテナンスをご提案し、期待に応えられるよう丁寧なオーバーホールを心掛けています。

 

メンテナンスのご相談はレジ横テックコーナ 関まで!

 

相談、点検だけでもお気軽にご相談ください。

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