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DOGMA オーバーホールで史上最速チューニング☆彡
by: 関

s-DSC_6287みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

 

今回ご紹介するのは、、

 

 

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ピナレロ F10

 

このスーパーバイクのオーバーホールBです。

 

オーバーホールBではフレームから一度全てのパーツを取り外し、清掃。

消耗品を交換の上、組みなおします。

 

今回はさらに、ホイールの修理、メンテ、

ビックプーリーのメンテナンスなど見どころ満点の内容でお送りいたします。

 

 

 

 

早速ホイールのメンテナンスから始めます。

 

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走行中、飛んできた枝が後輪に入り込み、スポークが歪んでしまいました。

これが前輪だったりすると車輪がロックして顔面から落車する事もあるので今回は怪我が無くて何より。

 

 

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曲がっているのが分かりますか??

スポークが茶色く見えるのは木の跡でしょう。

 

 

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スポークを交換するにはチューブレスタイヤを外してリムテープを剥がさないといけません。

このリムテープが曲者で緑色の糊がべとべととホイールに残ってしまいます。

この糊や水気を完全に取らないと次に貼るリムテープに影響するので丁寧に行ないます。

 

 

 

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外したスポークはこんなに曲がっていました。

 

 

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交換。

高級ホイールはスポークも専用なので都度取寄せる必要があります。

 

 

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スポークを交換するとホイールが大きくゆがむので振れ取りをして修正。

落車などしなくてもしばらく乗ったホイールは少しづつ歪みますのでたまにふれとりをすると気持ちよく直進できるようになります。

また、振動のせいかエアロスポークが勝手に回転して風を受けるようになってしまっていたので直しました。

 

 

 

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最後に新しいリムテープを貼ります。

これも簡単そうで多少コツが要る作業、、

 

 

 

 

 

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続いてハブのメンテナンス。

 

この歯車がフリーボディーのラチェット。

足を止めた時にカラカラ言う部分です。

MAVICのホイールは特に頻繁に、半年~1年に一度注油が必要です。

それ以外のメーカーは1年に1度くらいがオススメ。

 

 

 

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外したフリーボデーの内側にうっすらとサビを発見。

ベアリングの回転は正常なので今回はグリスを塗って再利用しますが、次回交換しましょう。

 

 

 

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内部パーツの清掃完了。

 

 

 

 

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こちらは前輪。

オレンジ色のパーツが回転をスムーズにしてくれているベアリング。

今回はこのベアリングも定期交換します。

残念ながら在庫が無いので手に入った前輪のみの交換です。

 

 

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専用工具でベアリングを引き抜き

 

 

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新品のベアリング

 

 

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上が外したベアリング、下が新品。

どちらも純正品ですが種類が違う様です。

 

元の物は片側ずつオレンジの(接触)シールと黒の(非接触)シールが付いていて、水が侵入しやすいハブ外側に防水性の高いオレンジのシールが向いていました。

 

新しいものはおそらく両面非接触タイプのシールで防水性は劣るものの回転が軽くなります。

 

 

???という方はコチラもお読みください

⇩ 

ベアリングについて詳しく解説

 

 

 

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新しいベアリングをホイールにセット。

 

 

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今回は防水性能が以前より下がらないようにベアリングの上にグリスを塗って水分が侵入しないようにしてみました。

 

 

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最後にラチェット部分に専用グリスを塗ります。

このグリス長らくメーカー欠品でしたが丁度作業の前日には行ってきました!

 

 

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これで完成!

振れ、回転、ラチェットとも気持ちよく動くようになりました!!

 

 

 

 

 

 

 

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次は車体の状態チェック。

組み立てから2年前後の車体ですが、定期的にメンテナンスしていただいていることもあり、外観は非常にキレイ!

普段から綺麗にしていただけると、パーツが痛みにくく、傷んでもすぐに気づくことができます。

オーバーホールでも納期が短くなったり、他の部分に手を入れる時間が取れるのでありがたいです。

 

 

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このバイクの一番汚れている部分がここ。

この汚れならすぐ落ちます♪

 

 

 

 

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チェーンは伸び初めでちょうど交換の時期。

 

 

 

 

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スプロケットは汚れていますがまだまだ使えそう。

 

 

 

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カーボンドライのフルセラミックプーリーは雨天走行後や1~2か月に一回注油する必要があります。

 

 

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ディスクブレーキは一度オイル交換しており、現状問題ありませんが、ブレーキホースを交換してオイルも新しくします。

ローターとパッドの残量はOKです。

 

 

 

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バーテープはよく握る部分がすり減ってしまっています。

 

 

 

 

 

作業開始!

 

まずは分解

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パーツを取り外していきます。

油汚れはありますがこびりつきは無くクリーナーを使えばすぐに落ちそうです。

 

 

 

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チェーンリングの摩耗はまだ大丈夫そうです。

 

 

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ドロドロのスプロケットも、、

 

 

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No.92を使えば、、、

 

 

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すぐにピカピカになります!

 

 

 

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FDも掃除完了!

Di2パーツはケーブル接続部が濡れないようにカバーを着けて洗浄します。

 

 

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RDはプーリーを取り外してケージを洗浄。

 

 

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カーボンドライのセラミックプーリーは1~2カ月に一度、または雨天走行後に注油をする事で長期間性能を維持することが出来ます。

 

 

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注油には専用のオイルを使います。

基本的にはビックプーリーと一緒にご購入頂いてお持ち込みいただいています。

慣れればご自身でも出来るメンテナンスです。

 

 

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ベアリング部分に注油

 

 

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その後しばらく空回ししてオイルを馴染ませます。

注油前と比べて明らかに滑らかで音や振動も少なくなりました!

 

 

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RD本体部分も掃除して組立。

ピカピカになりました!

 

 

 

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シートポストやサドルは元の位置をマーキングして分解。

 

 

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サドルやハンドル周りはフォーミングマルチクリーナーを使う事で汚れやべた付きが無くなりスッキリします!

 

 

 

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BBも取り外し。

ピナレロはイタリアン規格のねじ切りなので固着しにくく確実に取り外し出来ますが、、

 

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めちゃくちゃ硬かった、、

イタリアンのBBは緩みやすいので組み付けるときに緩み止めを塗っていたようです。

狙い通りBBの緩みは出ませんでした。

 

 

 

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新しく使うBBはなんとセラミックスピード!

プロも愛用する超高性能セラミックBB

¥38,500!

高価なパーツですがそれだけの効果を実感することが出来ます!

 

 

 

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組立に当たっては、緩み止めとグリスを併用。

 

 

 

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BBはせっかく高額なカスタムをしても目立たない部分。

付属のシールを貼ってアピールしましょう!

 

 

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フレームの汚れも掃除。

 

 

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クランク裏やボトルケージの根元は汚れやすいですよね、、

 

 

 

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フレームの清掃&BB取付完了。

 

 

 

 

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 ヘッドのベアリングもチェック。

交換するほどではありませんが少しだけ痛みが感じられるので次回の分解時に交換しましょう。

 

 

 

 

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ハンドルはSTIレバー固定部が傷んでしまっていたので交換となってしまいました。

 (;_;)

 

新しく選んだのはSHIMANO PRO VIBE

交換前のZIPPとは対照的に角張ったデザインでステルス戦闘機のようなDOGMAに良く似合います!

 

バーテープを巻く部分が一段細くなっていたり、空力の為に下ハンが楕円になっていたり、よく考えられたハンドルです。

 

写真ではレックマウントを付けていますが、かなりギリギリでハンドルと干渉するのでご注意を。

 

 

 

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ハンドルにブレーキホースとDi2のコードを通します。

最初に組んだ時は複雑に感じましたが、フル内装のバイクが増えた今では簡単にすら感じます、、

 

 

 

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ブレーキホースを交換したのでブレーキフルードを通し直します。

時間のかかる作業ですが納得の仕上がり!

デュラエースの精度のおかげかも。

 

 

 

その他のパーツも組付け、後はチェーンを付けるだけ。

ですがチェーンもこだわりのカスタムをほどこします!

 

 

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今回はチェーンにマックオフのLUDICROUS AFチェーンオイルを塗布します!

コレが噂の1万円のチェーンオイルですよ!!

 

しかしこのオイル、ペペッと気軽に塗れるわけではありません。

究極のチェーンオイルを最高の状態で使う為の手順を紹介致します!

 

 

 

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今回使うのは新品のデュラエースチェーン。

 

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まずはクリーナーと超音波洗浄機を使ってチェーンを完全脱脂します!?

 

 

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新品のオイルが染み出してきました、、

 

新品チェーンは内部にオイルがたっぷり入っていて耐久性と潤滑が良い状態になっています。

それを全部抜いてしまうのは生半可な覚悟では出来ません!

 

昔は新品のチェーンがベタベタだったので新品を脱脂してから使う方もいたようですが、最近はそんなこともないので普通はそのまま使ってください。やり方を間違えると新品のチェーンを傷めてしまいます。

今回は究極の潤滑を目指して躊躇なく実行します!!

 

 

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だいぶ濁ってきました。

この辺でいいでしょう。

この後別のクリーナーと水でよく洗います。

 

 

 

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付属の説明書にはチェーンをオーブンで焼いて(!?)水気を完全に飛ばすよう指示があります!

今回はヒートガンであぶります。

 

 

 

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ブラックライトで状態をチェック。

こちらは汚れているチェーン。

チェーンの隙間が黄緑に光って見えるのが分かりますか?

これがオイルや汚れです。

 

 

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コチラは新品のチェーン。

オイルがうっすら白く見えます。

 

 

 

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脱脂済みのチェーン。

ホコリは白く照らされていますが、オイルはいない様です。

脱脂完了!!

 

 

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いよいよ注油

注油自体は他と変わりませんが、完全脱脂しているので気持ち多めに注していきます。

 

乾燥に数時間放置して軽く拭き取ります。

これで一回目の塗布は完了。

 

普通は一回でおしまいですが、このオイルは一回塗った後30分前後乗り、その後再び注油。またしばらく乗って掃除、注油を数回繰り返すことで完全な効果を引き出せるというのです!

 

 なんとも手間ですが少しでも早く走れるならこのくらいなんてことありませんね♪

 

一度脱脂してオイルを定着させれば以降は通常の注油と掃除でOKなのでメンテナンスは比較的簡単。

 

 このオイルプロチームも使う超高性能オイルで最長1600km持続するという驚異的なオイルですが、HPには詳しい情報が無かったので代理店に確認してみました!

 

・仕様に当たって、必ず完全脱脂の必要はありません。普通に注油するだけでも効果がありますが、より性能を引き出すには脱脂してから使ってください。

 

・オイルが無くなって来たら通常通り継ぎ足し注油してOKです。毎回完全脱脂の必要はありません。

 

・完全な性能を引き出すにはなじませる必要があるので、レース直前より少し前に塗布して下さい。

 

・注油後数時間経ってから乗って下さい。

 

・最長1600km走行可能ですが、天候や状況で変わります。チェーンの駆動音が大きく感じたら小まめに注油して下さい。

 

オイルのタイプはウエットとドライの中間だそうです。

前回紹介したチェーンルブリキッド エクストリームと似た感じでしょうか?

 

チェーンオイルについて詳しくはコチラでも紹介しています

 

 

 

 変速調整とネジのチェックをしていよいよ完成!!

 

 

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ピカピカになった駆動パーツ

ビックプーリー・セラミックBB・チェーンルブで究極の低駆動抵抗を手に入れました!

 

 

 

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ブレーキはパッドとローターを洗浄&オイル交換で制動力を回復!

ローターも空が写るくらいピカピカになりました。

 

 

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新しいハンドル周り。

バーテープは上から巻くことでビニールテープを使わずに固定する事ができ、エアロハンドルには有利。

緩まないように両面テープを仕込んでいますが、若干緩みやすいので注意。

 

 

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空力も良さそうですね!

 

 

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フレームは元々キレイでしたが細部まで磨き上げました!

錆びやすいシートポスト固定ボルトにも錆びないよう処理をしています。

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今回の主な費用は、、

オーバーホールB ¥28,600

ホイールオーバーホール前後 ¥10,560

のほか、ビックプーリーメンテナンス・ワイヤ内装工賃など

+

パーツ代

 

です。

費用やパーツ代はバイクごとに異なるので是非車体や写真をお持ちになってご相談下さい。

相談は無料で、車体の状態によって適した整備メニューや交換箇所をご案内します!

 

消耗品交換のセミオーバーホールの目安は¥30,000~

オーバーホールBの目安は¥70,000~です。

 

 

 

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軽く試乗させていただきましたが、一漕ぎ目から分かる回転のスムーズさ、走りのキレと安定感!

これはもう誰も付いていけないですね!!

 

最高級のパーツと調整とお客様の情熱の集大成です!

2022年もこのバイクでたくさんのライドをお楽しみください!!

 


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