【沼?】サドルについて悩んでみる【中の人】
by: 永平 宏行

バイオレーサーの中の人、こと本部の永平です。

 

 

今日はフィッティングの話題ですが、

ポジションの話ではなく、

ピンポイントに

 

 

「サドル」

 

 

について。

極私的な新サドルの選定過程を

徒然なるままにアップいたします。

 

 


 

 

 

【悩み】

 

 

 

このパートは、セルフインタビュー形式でお送りします。

 

 

 

なぜ、サドルを交換しようと思ったのですか?

 

 

「そりゃ、痛かったからです…」

 

 

どこがですか?

 

 

「あの~鼠蹊部(そけいぶ)って言うんですか?
 腿の付け根のところです」

 

 

どんな風に?

 

 

「比較的、骨盤を倒して乗るタイプなのですが、
 倒した際に、恥骨弓(恥骨枝)に皮膚が圧迫されて、
 おできが出来てしまって、それが痛くて…」

 

 

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上図の黄色いところが痛い!
サドルによる物理的な解決も大事ですが、
「おでき」が出来てしまったら病院へ。
抗生物質の飲み薬と塗り薬を処方してくれます。

 

 

「特に、登りでサドルのノーズ付近にちょこんと座って、
 斜度に対応するじゃないですか。
 その時に顕著に痛かったです」

 

 

 

今までのサドルは?

 

 

「これです。セライタリアのSLR GEL FLOWの
 10年くらい前のモデルです。

 GEL内臓の穴あきタイプで、
 本家SLRよりも当たりの柔らかいサドルでした。

 乗り心地は凄く気に入ってたんですけどね」

 

 

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「よ~く見ると、ちょうど鼠蹊部が当たるところが
 剥げているのわかります?」

 

 

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「これは、バイオプレミアムをやる前に骨盤が
 傾いていた為に出来た擦れです」

 

 

「今回は、逆側が痛くなりました。
 クリートにウェッジやスペーサーを入れて、
 色々手は尽くして左右差は極力抑えたので、
 フィッティングで出来る範疇を超えたかと思っています。
 もう物理的な問題かと。
 特にノーズの断面形状と、幅が悪さをしていると
 推測しました」

 

 

それで、サドル交換を検討された訳ですね。
状況は良くわかりました!

 

 

 


 

 

 

 

【条件と候補】

 

 

新サドルに求めるもの。

 

 

  • ノーズが今より細い
  • ノーズの断面が丸い
  • 座面は平らよりもカーブ
  • 中央部分の断面も丸い
  • バケットシートみたいなワンポイント固定にも興味がある
  • 穴あき、穴なしにはこだわらない

 

 

 

候補のサドル(有力順)

 

 

  • アスチュート スカイラインVT

 

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ノーズが細く、断面が丸く、鼠蹊部の圧迫を減らせそう!

 

 

  • フィジーク アリアンテR3

 

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ノーズの肩が丸く、前後・左右の断面が丸く・深く、
バケットシート的な収まりが期待できる。

 

 

  • セラSMP コンポジット

 

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バケットシート型サドルの決定版。
これじゃなきゃ!って人は多い。
点じゃなくて、面で支えるサドル。

 

 

 

 

 


 

 

 

【どう選ぶか?】

 

 

高い買い物です。

 

 

 ポーン!っと買って、
合わなかったら最悪です…。

 

 

もう初老。
残りの自転車人生ももう長くはありません。

 

 

ライドを思いっきり楽しむために、
後悔のないサドル選びをしたいものです。

 

 

そこで取った手段が

 

 

 

「サドルの試乗!」

 

 

 

当社支店で複数の店舗が展開してますね。
これを活用しました。

 

 

幸い、候補のサドルは、散らばっていましたが、
各店にあったので、せっせと集めましたw

 

 

 


 

 

 

 

【で、結果は?】

 

 

職権の濫用、
バイオレーサーの今後のサービス充実にも繋げるため、

じっくりと、長期・長距離試乗を行いました。

 

 

どのくらいじっくり乗ったかと言うと…

 

 

>短い距離でも80キロ
(セラSMP、高さ・角度…色々試したが合わないと早期に結論。
 何より、登りでサドルの前方に座る「前ちょこん乗り」が
 痛くてできない形状。後述の骨盤ロールも向かない…)

 

 

>中くらいでも200キロ
(アリアンテR3、悪くはなかったが、ベストでもない…
 面でフィットしすぎて「暑かった」w)

 

 

>最長だと、おおよそ800キロくらい?
(アスチュート、役得で念には念を押して慎重に)

 

 

 

 

 

もう、お分かりですね。
中の人の次期サドルは、

 

 

 

 

 

 

アスチュート スカイラインVT

 

 

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で決定しました!

 

 

(あくまで個人的なフィットの問題なので、
 体型と乗り方のバランスで、
 その人その人のベストアンサーは変わります。
 選ばれなかったサドルが悪い訳ではありません。
 念のため…)

 

 

 

アスチュートは、

 

 

  • ノーズが細い(鼠蹊部が痛くない!)
  • ノーズが丸い(〃)
  • 中央も丸い(〃)
  • (極端じゃないが)座面がカーブしている(適度な収まり)

 

 

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と、全ての条件を満たしていたので、
予想通り、(あくまで自分には)圧勝でした。

 

 

 

 

 あと、冒頭に書かなかったけど、
今回の試乗を通して気付かされた新しい条件が、

 

 

 

 

  • 骨盤を左右にロールさせやすいか?

 

 

 

 

というものです。

 

 

踏み脚側の骨盤を下げて、
引き脚側の骨盤を上げるペダリングです。

 

 

このペダリング、
極端だと、

 

 

「サドルが高いんじゃないの?」

 

 

 

という話になりますが、
高さが適正で行う分には、
上体の筋力も動員した
ダイナミックなペダリングが可能です。
※結果としての出力はその人なりとなりますw

 

 

 

2月に来社頂いた畑中選手も実践してました!

 

 

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骨盤を左右にロールさせやすい、
前後・左右方向の控えめなカーブで、
適度な収まり具合になり、
個人的に絶妙にフィットしました。

 

 

 


 

 

 

 

と、言う訳で無事、NEWサドルをインストール!

 

 

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実際に購入したのはこちらのWHT/BLK。
スカイラインは、後部のフラットな部分を水平にセッティングするのを
メーカーさんは推奨しています。
厚みのある先端部のパッドが前乗り時に沈むのを見越してと、
着座時の腰の安定を考えての事です。

 

 

皆様も、ぜひ各店の試乗サドルを活用して頂き、
ベストなサドルを見つけてくださいね!

 

 

※店舗では、原則1週間のお貸出しとなります。
 詳しくは各店へお問い合わせ下さい。

 

 

※お茶の水レディース館では、
 特別仕様のバイオレーサーシミュレーターで、
 負荷の掛かったペダリングをしながら、
 店頭でご確認頂く事ができます。