【キャノンデール】TECHセミナーに行ってきたよ♪【BB30】
by: 永平 宏行

バイオレーサーの中の人です。

 

 

社内では、バイオレーサー以外にも色々と仕事をしておりまして、
技術系のことも担当範疇です。(だからメンテ動画とかも作ってます)

 

 

 

そんな訳で、業界の技術講習会などにも参加することもあります。

 

 

 

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今日は、キャノンデールさんのTECHセミナーに参加してきましたので、
簡単ですが、レポートいたします♪

 

 

 

 


 

 

 

 

 

セミナーは、

 

 

・座学①(主にキャノンデールの歴史)

・座学②(BB30の特長・メリットと、問題点、その解決策)

・実技(実際にBB30を脱着してみる)

 

 

という3部構成となっていました。
※残念ながら、座学のスライドは撮影禁止。
 他メーカーのことをボコスコに言うので(!)
 録音も禁止w

 

 

 

座学①では、WPのサスペンション(持ってます♪)とか、
MOTO120とか、DHV4000とか、
MAGIC BIKEとか、倒産の引き金になったモトクロッサーとか…
キャノンデール社と同い年の自分にとって、懐かしのアイテムが多数登場し、
おじさんの心をくすぐるのでした。

 

 

 

座学②は、BB30のメリット、デメリット、
デメリットの解決策についてじっくり学びました。

 

 

 

BB30の枕詞にもなっている「音鳴り」
に関しては、現行製品なら、
ほぼほぼ問題ない様子。

 

 

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全世界の販売店、本社、生産工場が連携して、
徹底したクウォリティコントロールを行い、
フレーム、ベアリングの公差の許容範囲を厳しくし、
ベアリングもBB30専用の特注品を用意して、
「音鳴り」を排除したそうです。

 

 

 


 

 

 

 

BB30のメリットである、

 

・軽さ

・剛性

 

は素晴らしい。
Siクランクと合わせて、
業界最高水準の製品だと思います。
それを実現した「コンセプト」「設計」が素晴らしい。

 

 

 

ただ、いくらコンセプト、設計が優れていても、
それをマスプロダクトとして、
当初の狙い通りに世に送り出せるかどうかは
また別の話。

 

 

初期のBB30仕様のプロダクトの問題は
そこにあったのではないでしょうか。
最高のコンセプトと設計を量産する体制が整っていなかったのが、
不名誉な枕詞「音鳴り」が付く原因だったのでしょう。

 

 

それも、パイオニアだからこその汚名。
その汚名をそぎ、真の価値を提供するために、
徹底した改善を行い、今までの自転車業界の量産品質の
常識に挑んだその姿勢には感銘を受けました。

 

 

(圧入式BBの存在に疑問を持つ方もいます。
 あるいは、採用をやめたメーカーもあります。
 その人やメーカーが何に重きを置くかで変わってくるので、
 否定はしません。従来型のねじ切りBBの採用にも一理あるでしょう。
 まさしく、そこは「コンセプト」なんだと思います)

 

 

 

もし、今でも音鳴りで不快な思いをしているユーザー様がいるなら、
ワイズロードなど、キャノンデール正規販売店へぜひご相談ください。
現行のBB30専用ベアリングや、最適なアッセンブル用ケミカル、
正確に歪みなくベアリングを圧入できるツールを駆使して、
お悩みの解決に尽力いたします。

 

 

 

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ここからは、作業の様子をコメントなしですが、ご紹介。
作業の詳細は、大阪本館の記事でご確認ください。

 

 

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↑新宿本館の吉田も参加していました。

 

 

 


 

 

 

 

【まとめ】

 

 

・BB30のコンセプトと設計は素晴らしい(シンプルで、軽くて、高剛性)

・過去のモデルでは音鳴りするものもあったのも事実

・キャノンデール社は問題製品のリサーチ・改善により、不良率を低減

・現行キャノンデール製品のBB30採用モデルは安心して購入できる

・セミナーを受講したテックスタッフのいるショップなら、なお安心

・過去の製品で音鳴りしているなら諦めずにご相談を

 

 

 

といったところでしょうか。

 

 

 

個人的に、既存のプロダクトに疑問を持って、
新しい考え方で、新しい価値を創造する、
BB30のような、イノベーティブなプロダクトは大好きです。

 

 

それを活かすも殺すも、メーカーの生産体制と、
最後にアッセンブル・メンテナンスする販売店次第。

 

 

今後もこうしたセミナーに参加して、
社内&皆様にフィードバックしてゆきますね♪