【ライドログ14】パワーを使って新機材をテストしてみる~その2【実験失敗&成功】
by: 永平 宏行

バイオレーサーの中の人です。

 

 

DSC_4112

 

 

 

 

文中のパワトレ用語については↓こちらで解説しています。

 

パワトレ用語集

 

 

 

 

本日のライド
85km、924mUP、TSS146、1621KJ、3時間15分
テスト主体なので、全体としてはLSDです。

 

 

 

 

時系列グラフ170305

 

 

こんな感じで、一定ペースで緩斜面を登ったり下ったりと延々繰り返していました。

 

 

 

 

先週紹介した、

 

 

GIANT SLR0
カーボンクリンチャーホイール

先週の記事
【ライドログ13】パワーを使って新機材をテストしてみる!【カーボンクリンチャー♪】

 

 

 

DSC_4113

 

 

 

 

のテストの続きですが、
結論から書くと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 失敗 

 

 

 

 

 

 

 

 

しました。
目論見が甘かった。
(成功したテストはブログ後半で!)

 

 

何が失敗かというと、
SLR0と手持ちのキシリウムESの、
エアロ性能の比較試験です。

 

8%を超えるような登坂においては、
現有のキシリウムESと差が無かったことが
先週のテストで分かったSLR0。

 

 

でも、平地や緩斜面ではエアロ効果を発揮して、速い

 

 

 

 

 

 

気がする。

 

 

 

 

 

 

そう、気がする=定性的な感覚頼みの評価。
せっかくパワーメーター付けているので、
定量的な評価をしてみよう!
と、思ったのですが…

 

 

 

 

自然環境の下では、精度が担保できませんでした。

 

 

当たり前と言えば当たり前ですが。
エアロ効果をテストするなら、
やはり無風の屋内トラックじゃないとダメでした。

 

 

 

 

一応、どんなテストをしたかと言うと、

 

 

・5㎞の信号のない緩斜面(斜度1.6%)の下りコースを設定

・このコースをSLR0とキシリウムESを履き替えて、
 3本づつ同じパワー・同じケイデンスで下る

・3本の平均値を比べて、速い方がより空力に
 優れていると判断できる

 

 

という内容。

 

 

 

 

が、結論で書いた通り、
自然環境下では、風の有無・強弱の影響が
思ったよりも大きく、一定条件での比較ができませんでした。
(そりゃそうだ)

 

 

目論見が甘すぎました。

 

 

定量的な比較はできませんでしたが、
定性的な比較をすると、

 

 

・SLR0の方が、やはり空力に優れているように思う

・SLR0の方が力の掛かりがイイと感じる
 (DBLのお陰?)

 比較するとESは溜めがありもっさりしている
 (昔は硬いと思ってましたが)

・SLR0の方が剛性感が高い
 というか転がる時に円が歪んでる感じがしない

 

 

という印象です。
この印象を何とかして「定量化」したかったのですが…
ヴェロドロームでも借りますかね…

 

 

 

 


 

 

 

 

 

ところで、成功した定量的テストもありました。
(おまけでやったテストの方が成功して心中複雑です)

 

 

こちらのテストは、

 

 

 

 

ホイールの軽量化は登坂タイムに影響するか?

 

 

 

 

です。
そりゃ、影響するでしょ!
常識じゃん!
って声が聞こえてきそうですが、
パワーメーターという高価なおもちゃを持っているので、
試してみたくなるのが人情というものです。

 

 

 

 

結果

 

 

 

 

 

 

 速くなります。

 

 

 

 

 

 

2.65kmの峠でマイナス43秒

 

 

 

 

 

 

・前回のパワーとタイム
 245W 12分42秒
 242W 12分58秒

 

 

・今回のパワーとタイム
 242W 12分15秒

 

 

ペダリングモニター170305

 

 

L4ペースで自己ベスト更新できたから、
L5ペースまで上げれば、もっと短縮できるかも?
(捕らぬ狸の皮算用ですね)

 

 

 

 

いつもの、2.65km、平均斜度8.2%の小さな峠でテスト。
今回の軽量化は、タイヤとチューブです。
カタログデータですが、片輪でマイナス62g!

 

・ビットリアコルサ23C+同ウルトラライトチューブ=330g
・ミシュランパワーコンペティション25C+BSエクステンザ軽量チューブ=268g

 

 

先週、SLR0でも、約200g重いESでも、
ホイール外周部の重量がほぼ同じと思われ、
同じパワーで走り比べると、
有意なタイム差がありませんでしたが、
今回は、ばっちり差が出ました。

 

 

やっぱり外周部が62gも変わると、タイムに影響が出ますね~
昔からの言い伝え(?)は正しかった!
この距離でコレなんで、
15kmとか20kmとかの長~いヒルクライムでは、

もっと差が大きく出ますね。

 

 

しかも今回は25Cにサイズアップしての軽量化。
25Cの転がり抵抗の少なさと、
軽量化による慣性モーメント低減の効果を、
いっぺんに反映した結果となっています。
(逆に言うと、どちらの効果がどの程度かは分からない (^ ^))
※空気圧はコルサもパワーコンペも7.3barでテスト

 

 

やはり25Cの転がり感はイイですね。
コーナーの安心感も、振動吸収性もイイ。
ただ、グリップ番長のコルサと比べると、
ブレーキの制動距離や絶対的なグリップ力は劣ります。

 


また、25Cのネガは重量増ですが、
今回のパワーコンペティションや、
コンチネンタルのグランプリTTなど、
軽い25Cタイヤは探せばあるもんです。
Crr(転がり抵抗)も低い!

 

Crr

 

 

コチラのサイトで比較してみました。
世の中便利になりましたね~。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、今週もパワーメーターで
遊んでいましたとさ。

 

 

え?試乗の結果、SLR0を買うかどうかの答えですか?
怖くてまだ家庭内稟議を通していません…
進展があったらお知らせします。
(登りの軽さとエアロ性能の両立。欲しいな~)

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

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