【お役立ち情報】チェーンルブの選び方をご紹介します。
by: 入澤 司

みなさんこんにちは。
名古屋本館のいりさわです。

ぼくは常々みなさまに訴えているのですが、自転車の手入れは絶対に必要です。行わなければ簡単に壊れてしまいます。最終的に困るのは乗ってる本人です。オーナーとして責任もって面倒を見てあげるという行為はとても大事なことだと思っています。

さて、今日はお手入れ、チェーンの注油についてフォーカスしていきたいと思います。

チェーンルブとは

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 これがチェーンルブたちです。もちろん、他にもすごく沢山の種類がありますが、今日は的を絞ってご案内をします。

ルブリカントをルブと省略して呼んでいて、潤滑剤のことを指しています。オイルと言ってもいいのですが、作動油のフルードなどと明確に分けるためにルブと呼んだ方が正しいと思います。

今回は二つのポイントに絞って紹介します。

ドライルブ

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 晴れた日をメインで走るかた、雨天時など天気予報で崩れることが予測されたら乗りませんと決めている方はこちらが合っています。テフロンなどフッ素系の素材が混ぜてありまして、スムーズな動きが特徴。サラサラとしたサラダ油に近い印象を持つルブです。メーカーごとに少しずつ特徴が違ったりしますが、基本的に汚れが付きにくく動きが軽くなるのが嬉しいポイント、適正な量を塗布してある状態しかし、水分で流れ出てしまったり、揮発して保護膜が落ちるのが早いというデメリットもあります。500km走らないうちに乾いてきてしまうことがほとんどです。そして、雨などに弱く流れ落ちてしまう可能性も高いので、うっかり夕立にあったりと悪天候に見舞われると塗りなおし(掃除)が必要になってしまいます。

ということで、毎日の通勤通学等、雨でも自転車を使う方には少し向いていないような性能です。軽く動きが良いため、休日のライドでフィットネスやトレーニングに使う方。またレースなどでタイムを競うときになど条件が当てはまる場合により高性能なドライルブを当て込むとピッタリとハマってくれるでしょう。

ウェットルブ

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ウェットな状況でも耐える力をもった潤滑油がウェットルブ。モノによっては耐久性が高い成分で有名なモリブデンなどを添加していたり、各社でその性能を競いあっています。基本的に長持ちはしますが、その分ルブ自体の粘度が高く、動作が重たくなるような印象を受ける場合があります。撥水性や耐久性に優れていることが最大のメリットで雨天など関係なく毎日のようにシビアコンディションで乗る方に適しています。

粘度が高いという話をしましたが、ここで起きる問題はゴミを呼び込みやすいところです。砂埃などを吸着してしまって、ほっておくとルブに砂が巻き込まれて粘土のような塊になってしまうのです。粘度が高いと、砂が粘土になっちゃうんですね。おもしろいですね。冬場のカラッ風が吹き荒ぶような環境ですと、頻繁に掃除をしてあげないといけないことになると思います。

中間の性能が万能

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ハーフウェットやハーフドライと呼ばれるチェーンルブが存在してます。各メーカーがドライとウェットのメリットを最大限に活かすため力を入れて開発しているものが多いです。ドライ程すぐ落ちない、ウェット程ゴミを呼ばない。尚且つ洗車後の水を排出して油に置き換える水置換性が高く作業が楽。フッ素やセラミックをメインとして、それぞれ企業秘密のバランスで油脂を配合しています。バランスが良いため、個人的にはこのタイプを選んでおけば先ず間違いはないと推薦させて頂いております。

最後に

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最近のケミカルやチェーンルブは、プロチームと共同開発やNO1プロチームが仕様しています等、目を惹くパッケージが多いです。しかし、本当に大事なのはマメに正しく手入れすることです。

古びてゴミが集まった上から新しいルブを注ぎ足すのもダメですし、ましてや注油すらしないなんていうのはもってのほかです。どのようなチェーンルブも正しく運用してこそ性能を発揮しますし、車体本体の寿命も保たれます。

是非、定期的に古くなった汚れを落として、新しいルブを塗布するということが一番大切です。

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当店にはたくさんのケミカルを用意しています。

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チェーンルブだけでなく、汚れ落としのディグリーザーや、ボディの保護をするワックスなどもたくさん用意しています。洗車やケミカルに関する資料も店頭でお配りしています。

また定期的に店頭にてケミカルメーカーを招いた洗車講習なども行っております。

イベントの詳細は都度ブログにて発表しておりますが、気になる方はチェックの上ご参加ください。