【エリプスのアジャストボルト(ナット?)が取れなくて困っている方へ】修理しました
by: 野澤伸吾

 

数ヶ月前に志木店で販売した

MAVIC ELLIPSEの修理をしました

 

 

シャフトのネジを潰してしまい内部の交換です

さて・・・・・・

マビックのハブを分解整備の場合

2F2A2166

↑ この6穴の部品

玉当たり調整用の

アジャスティングボルトを外す必要がありますが

 

当社に登録されている名前はアジャスティングボルト

ナットじゃないのかなぁと思いますけど ボルトと呼びます

【上図は修理後】

 

当該案件のエリプスではここ 

 

取れないんですねえ

 

 

 

症状としては玉当たり調整範囲は軽く回るが

どんどん回せして雄ネジの端部に来ると

滅茶苦茶かたくなります。

 

 

どうも ネジの端部が潰れている感触

★付属品であるプラスティックの工具はたぶん即死します

 

2F2A2185

↑まずは鉄製のカニ爪を

2F2A2184

↑部品の6穴に深くかかるように

テーパーに沿うように削ります

2F2A2187

そして 万力に固定し

加工したカニ爪が滑り落ちないように

当て物をして加圧します

そして 強い力で回しました。

 

なんと 幸運にも外せました!

 

 

2F2A2183

この作戦がダメだったら・・・・・・

後はシャフトをアジャストボルトギリギリで切断し

真上から12mmの穴を明けるしかありませんね

そうならなくて良かった。

 

2F2A2171

↑なぜこの部分が 潰れて広がったか

それは ホイール取り付けナットのオーバートルクです

MAVIC社の指定では40Nm以下でございます。

 

くれぐれもエリプスを

取り付ける際には気をつけましょう

 

 

 

ここで 疑問になったのが

その潰れる行程なんです

 

潰れるメカニズム

 

 

 

 

普通の気持ちではピストホイール

思いっきり締めますよね

だってこれからバンクを走るんだから

 

 

 

ですので よーく観察してみました

 

2F2A2169

アジャストの次にはこんなワッシャーがはまります

アジャスタの凹み底部より雄ネジは長い。

 

だからこそ車体にホイールを装着した状態で

玉あたり調整できるMAVICの長所

MAVICは皆この構造ですが

クイックで締めるロードホイールでは

問題は起きません

 

 

 

2F2A2174

↑厚ワッシャーの内部にはOリングがあるだけ

2F2A2176

↑内径は9.55mmであります

 

2F2A2182

雄ネジの直前は9.3mmですので

この厚ワッシャーは

2F2A2192

雄ネジの端っこに直接 

ドンっとあたります

 

厚ワッシャーの外側はフレームです

 

 

 

★つまり ホイール取り付けナットにより

発生した圧縮する力は 

ネジの端部にかかります

 

 

 

一般的なピストホイールはここが

ダブルナットですので丈夫ですけど

 

 

このエリプスの構造ではオーバートルクを許しません。

 

どうか これから締める時は御注意ください

 

 

 

あっ!でも 新しいシャフトは

同じ品番なんですけど カタチが変わっていました

 

 

2F2A2188

↑新しく取り寄せた シャフトのその部分は

端っこにはネジが無くて直径は11mmです

2F2A2180-001 

 

この段差に厚ワッシャーが当たりますので

圧縮に対する耐性は増していますね

 

 

2F2A2173

↑試しにはめて見ても

雄ネジの弱い部分が当たってない

のが確認できます

 

 

うんうん よかったですね。

 

それにしても 

オーバートルクには御注意ください

 

by野澤