2022/02/24 19:45

快適なライドはアンダーウェアから！！アンダーウェア着用のススメ
by: ムカイ

1 ジャージの下には何を着るか
2 暑いのも寒いのもアンダーウェアで変わる！？
- 2.1 夏の足し算
- 2.2 冬の引き算
3 ＜小技＞冬用アンダーの下に夏用アンダーを足し算
4 おすすめアンダーウェア
5 快適なライドはアンダーウェアから！！

ジャージの下には何を着るか

ジャージをご覧になっている初心者さんからよく聞かれるのが、「ジャージの下って何か着るんですか？」という疑問。夏場などはジャージ1枚で走っている方も多いですが、夏でも冬でもオールシーズン、【アンダーウェアの着用】をおすすめします！！！

では、なぜアンダーウェアの着用がおすすめなのか？ジャージ1枚ではだめなのか？今回はそんなアンダーウェアに関してお話したいと思います。！

暑いのも寒いのもアンダーウェアで変わる！？

夏の暑さや冬の寒さに対しどのように対策するか考えた時、夏はとにかく着る枚数を減らし、冬はとにかく着込む！というイメージの方が多いのではないかと思います。ですが、それが却って逆効果になってしまうことも。意外と知られていないのですが、効果の高い方法でアンダーウェアを1枚取り入れることで、暑さも寒さも大幅にカバーすることが可能だったりするんです。

夏の足し算

暑い日はジャージ1枚のみ！と極力薄着で出かけたくなるものですが…実はこれがちょっとした落とし穴。サイクルジャージには基本的に高い吸汗速乾性能が備わっていますが、汗を吸収して濡れたジャージが肌と密着した状態ではその効果は大きく損なわれてしまいます。

汗が乾く前にさらに汗をかき続けることで終始濡れた衣類が肌に貼りついた状態になり、濡れた服を着たまま風（空調含む）を受けると身体の表面だけが必要以上に冷やされ、『汗冷え』を起こして体調を崩す原因に。また、濡れた衣類が肌に貼りついていると、人体の体温調節機構が正常に働かなくなり、体内には必要以上に熱が篭ってしまいます。

汗と人間の体温調節の原理は、
体内の熱が上昇する
↓
汗をかく
↓
かいた汗が気化する時に余分な体熱を奪う
↓
体温が調整される

といった仕組みになっているのですが、汗でびしょびしょの服と肌が密着した状態だとこの仕組みがうまく働きません。体表は熱を奪われて冷え、体内には熱が下がらないまま篭って身体に大きな負担をかけることになってしまいますし、肌にもストレスを与えてエネルギーを無駄に消費してしまったりもします。

あえて1枚、アンダーウェアを『足す』ことで汗処理効果を高め、素肌から素早く汗を引き離すことができるため、人体の体温調節の働きを助け、ジャージ1枚だけ着ている状態よりも涼しさ・快適さをサポートできるのです。

冬の引き算

冬は寒さを凌ぐためにひたすら厚着してしまいたくなりますが、その結果無駄に汗をかくことになったり、動きづらくなってしまったり。また、暖かさを重視するあまりにスポーツに不向きなアンダーを着用してしまうと、汗が飽和してしまって余計に寒くなってしまうこともあります。暖かい格好でしっかり固めているはずなのに寒い！！！っていう時、原因は『汗』にあるかもしれません。重ねた暖かい服の1枚を引き、アンダーウェアに差し替えることで汗処理効果を高め、保温性をUPさせることができるケースもあります。

＜小技＞冬用アンダーの下に夏用アンダーを足し算

冬用アンダーウェアは生地が厚く密になって保温性がUPしている分、汗処理に関しては夏用アンダーウェアほどの速乾スピードはありません。汗処理のスピーディさが冬の寒さ対策、保温性に深く関わってくるので、いかに素早く汗を処理するかはともすれば夏よりも重要なポイント。

そこで、【冬用のアンダーウェアの下に、夏用アンダーウェアを足し算】という技！より汗処理効果の高い夏用アンダーウェアを素肌に密着させ、その上から保温性のある冬用アンダーウェアを組み合わせてしまえば、より素早く肌から汗を引き離し外へ外へと放出してくれるので汗冷え対策効果バツグン！ちょっとした一工夫でライドがさらに快適になります！！お話を聞いていると結構実践されている方も多い技ですが、初耳！という方はぜひお試しあれ♪