続・続編 このホイールのインプレッション
by: 大阪本館

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ようやくインプレッションを。

 

まずは確認しておくべき点。

 

チューブレスの乗り味→快適性があるのか

チューブレスの転がり抵抗→マイナス15%と言われる転がり抵抗の低さはあるのか

 

ここがチューブレスの一番気になるところです。

 

 

 

正直な話、

 

私はホイールに快適さというものは求めてはおりませんでした。

ただ純粋に脚を残せて、速いホイールを求めておりました。

(※フレームとの相性は大いにあると思っていますので、私が求めているホイール=速いホイールではありません。)

 

そして、前回、前々回にも触れましたが選んだ

 

 

 

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MAVIC COSMIC PRO CARBON SL  UST 

 

はホイールペア重量にして1,490gと軽量な部類ではありませんので

「上れるのか」がレース使用にあたって、非常に重要になってきます。

 

 

ダラダラと書きましたが早速。

 

 

 

チューブレスの快適性

 

これは空気圧の調整で当然大きく変わるところです。

チューブレスの魅力はインナーチューブが不要であり、リム打ちパンクのリスクがないので低圧でも乗ることが可能な点です。

これにより、快適さとタイヤのグリップ力を上げれるというメリットがあります。

 

普段23cを愛用する私からすると25cは乗り心地がよくて当然という捻くれた先入観を持って走りました。

このチューブレスの魅力の1つに快適性が挙げられますが、これは「路面追従性」が正しいでしょうか。

 

 

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捻くれた先入観は持ってた上に

先に述べた通り、快適性を求めない私にとっては新しい発見であり感動でもありました。

路面を追従するので跳ねたり、変にトラクションを意識することもなく

自然と地面を捉え、それが結果としてロスなく進む感覚に繋げてくれる。

 

これは快適と言わざるをえない。

 

 

 

チューブレスの転がり抵抗の低さ

 

これは同条件(同じ身体的コンディション、気候、気圧)で検証できないので一概には言えません。

平坦を走った感覚で言えば

転がり方はスムーズで確かに転がり抵抗は低いのかなと思います。

 

それは同タイプ、COSMIC PRO CARBON SL  C や、

他にも多くの25cタイヤが装着されたカーボンクリンチャーをインプレしてきたことからの経験的比較ですが。

 

25cの発進時、加速時のもっさり感が好きになれず、

ずーーっと23c(ヒルクライムに至っては19c)を使用してきた(フレームの問題もありますが)私が

 

 

「あれ?悪くない。」

 

 

と思えたのです。

 

 

 

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タイヤはMAVIC イクシオンUST 25c

 

快適性で述べた路面追従と相まって、インナーチューブがないこと(タイヤとチューブが擦れる摩擦抵抗がないことによるロス)は体感できるレベルのようで、

気持ちよくホイールは転がっているように感じる。(疑似チューブレスという手法もありますが・・・。)

 

それは今回入れた空気圧により一層そう感じたのです。

 

 

今回の空気圧は

 

F:5.3 ber   /   R:5.5 ber

 

私は通常クリンチャーでは7ber弱入れます。  

それからすると、恐ろしく低圧。

 

基本空気圧が下がればグリップ力は増し、転がり抵抗は増えます。(過剰空気圧はその限りではない。・・・と思っております。)

 

ですが、

 

このMAVICのチューブレスシステムは低圧でありながら高い快適性と転がり抵抗の低さを両立。

ちょっと今まででは考えられないことですね。

(先見の明のある名古屋の店長は2年前から目をつけてましたけどw)

 

 

ちなみにこのUST(マビックチューブレスシステムのこと。正式名称ではありません。)の空気圧はMVICの専用アプリで簡単に計算できます。

 

 

この転がり抵抗の低さを感じるというのは、低圧でクリンチャー並みの高圧での走りに似た感覚で走れるというところからだけではありません。

 

コーナーでの曲がっている最中、立ち上がりが速い。・・・ように感じる。

 

 

コーナーリング中はタイヤが一番よれている、変形している状態ですので理論的には中のチューブも変形しており

当然タイヤとチューブの変形による摩擦抵抗は直進時より増えているハズです。

 

ところが、

このMAVICのUSTはコーナーリング中と立ち上がりが速い。

 

 

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ハブフランジ変わったっけ?と思ったのですが、

それは上記で述べたインナーチューブがない、文字通りチューブレスによる路面とではなく、タイヤとチューブによる摩擦抵抗がないことによるもの

・・・・ではないかなぁ~・・・と。

 

おそらくこれは、MAVIC USTを使用されている方は同意して頂けるのではないかと思います。

ここでMAVICのという表現を使っているのは他のチューブレスホイールでここまで深く乗り込んだ事が無い為です。ご容赦ください。)

 

ここまでで、転がり抵抗の低さも非常によいと判断しました。

 

 

では、

重要要素として「上れるのか?」に参りましょう。

(ホイール重量としても、チューブレスとしてもという2つの意味です)

 

 

 

 

結論から申し上げますと

 

まだ検証段階であるとしか言えません(-_-;)。

 

 

その理由として「あまりにも検証としての数が少ない」ことがです。

 

試したコースは十三峠と葡萄坂。

 

 

 

空気圧は同じく

F:5.3 ber   /   R:5.5 ber

 

 

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十三峠1本目:15分15秒/312w

葡萄坂:13分15秒/288w

十三峠2本目:15分56秒/287w

 

 

全力ではなく9割程だったかな?

転がり具合、踏み感を確かめながら。

 

あくまで個人的な見解ではありますが・・・十三峠は平均勾配9%、葡萄坂は平均勾配7%程。

一見、十三峠の方がきつそうに感じます。(いや、現にきついんですけどね。)

しかし、葡萄坂の方が直線的に勾配がキツイ区間が多い気がする。

 

どういうことか言いますと、十三峠の方が上りやすかったのです。

(慣れの問題とかではありませんよ(^-^;)

 

 

これはホイールの重量という点も勿論関係してきますし、タイヤ変形による摩擦抵抗によるロスの少なさも関係しているのではないかなと。

十三峠は数字上の平均勾配とは違いクネクネとコーナーが多く、勾配はもちろんありますが緩和されていると感じる箇所が多数存在します。

 

対して、葡萄坂はズドンと直線的に10%を超える坂が何か所か存在します。

 

 

その直線的で勾配が10%を超えたとき、

 

このCOSMIC PRO CARBON SL  UST は軽快さを失い、低圧からくるもっさり感が顔を出しました。

 

これが、コースによるものなのか?

また空気圧を上げればどれほど軽快さが増すのか?

 

これはまだ検証を重ねないと結論はだせないかと思いました。

 

 

25cでありつつ低圧で十三峠をこういうタイムで走れたので上れないことはないとは思います。

むしろ、十分上れます。

(ヒルクライム用としてではありません。それなら他に選択肢は数多くあります。)

 

 

圧巻は下り。

 

下りの攻め方が変わるというのは本当です。

 

タイヤのコンパウンドも勿論ですが、

低圧による抜群のグリップ力(路面追従)とチューブレスによるコーナーリング中の速度の落ちなさと

立ち上がり時にタイヤ変形が戻っていく際の中にチューブがないことの摩擦抵抗のなさ。

 

 

この2つがこれまでにないコーナーの安定性と立ち上がりの速さを可能にしました。

 

 

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自由自在に曲がることができ、「iTgMax」による制動力は文句なし。

内幅19mm近くあるCOSMIC PRO CARBON SL  USTのリムの剛性とのマッチング。

 

MAVICのWTS(ホイールとタイヤを別々としてではなく、一つのものとして考える)はよく考えられています。

 

(雨天時と浮き砂等の路面では試せておりません。)

 

トータルでみたとき、現在のネガティブ面は勾配が10%を超えてきたときの、

もっさり感と重量による引っ張られる感ぐらい。

 

 

平地も下りもオールラウンドに使うとみると非常に優秀なホイールではないでしょうか。

 

 

よって、

日本選手権でもこのホイールを使うことに決定いたしました。

 

 

長々と書きましたが、私個人の感性でしか書いておりませんので必ずしもではないと思ってくださいね。

 

 

とりあえず!

 

MAVIC COSMIC PRO CARBON SL  UST

(画像のスプロケットは付属しません。)

 

 

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定価 ¥280,000

 

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