【Team Ys Road】全日本選手権『夢舞台での挑戦』
by: 利田 卓也

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この画像をみて何を思いますか?

 

 

 

青臭いでしょうか(笑)

 

私はまるで自分が高校生・大学時代の部活、サークルと青春を謳歌していた頃のような熱い気持ちになっていました。

 

私を含む本人たちにしかわからない事なのかもしれませんが

自分の頑張りと応援してくれている人たちの思いを持って臨みました。

 

 

 

最初に。

期待されているような凄いことは起こりません。

 

あくまで主観的であり、私個人の見解が強く入っているので悪しからず・・・。

 

 

 

では

 

島根県益田市において

【全日本自転車競技選手権大会ロードレース】 

ロードレース日本一を決める大会に参戦してきました。

 

(3年越しの挑戦が実り、得れたこの選手権への資格・・・。

誰しもが得られるものではないとは思います。

私のようなゼロスタートのオッサンは自分なりに練習はしてきました。)

 

 

前々日はチームから女子U23の部において植竹選手が奮闘!!

その記事はこちら!!

 

※生な言葉が多分に出てきますがご容赦くださいませ。

 

試走した感じは難しいコース設定ではなさそう。

テクニカルなコーナーはあるにはあるが、問題なく対処できそうだし、試走でワットを見ても仕上がり具合はいいと感じた。

数値的には昨年のオキナワよりいい。

 

 

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その試走の様子はこちら!!

 

 

 

バイクの最終整備は

 

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巨匠・野澤さんに。

 

 

6月24日(日)

全日本選手権

トップカテゴリー MENS エリート

213.0km(14.2km×15Laps)/獲得標高4000mオーバー

 

 

 

 

 

宿からコースまでそこそこ距離があったので

5時半頃には宿を出発。(車です。)

 

 

時間はあっという間に過ぎ去り、アップの時間。

 

心拍が常に高い・・・。

緊張・・・・している。

気持ち試走の時より脚が重く感じる。

 

落ち着け、オレ~。

大宮店前田店長(通称・前ちゃん)がイナーメオイルを塗ってくれて、そのままスタート地点へ。

 

 

スタート地点にはJPT(日本のトップカテゴリー・Jプロツアーの略)で走る我らが和光ケミカルの営業さん

トヨカツさんこと豊田様がいらっしゃるではないですか。

知り合いがいることで少しはリラックスできました。

 

 

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しかも横に並ばせてくださいました。

絶好のスタート位置・・・ありがとうございます!

 

同列横には中村龍太郎選手。

 

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前日にお互いの健闘を。

 

そして

カウントダウンが始まる。

 

プロ選手、プロツアーで走る強豪選手、雑誌やネットでみるような選手と同じ舞台に立てることが未だに信じられない。

 

スタートラインにたったのは119名(だったはず)

 

 

 

そして

 

9:00

憧れの舞台でのスタートが切られる。

 

 

 

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お遊び程度でならご一緒させて頂いたことは数度ありますが、

本気で走る佐野淳也選手と同じ舞台に立てるなんてね・・・。

 

 

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落ち着いて最初の上りへと。

 

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コースは下の通り

 

 

 

スタートしてからすぐに平均勾配7~8%の上りが3km

そのあと下ってまた上って、直角に曲ってクネクネ曲りつつ、また上って下って

急勾配上って、ちょっとしたテクニカルコーナー抜けて平坦区間。

ただし、逆風の為集団から離れた瞬間ジ・エンド。

 

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アタックが連発して落ち着くまで耐え抜く覚悟でいたのだけど、

そんなことは起こらずゆったり。

 

・・・なのですが、絶好の位置でスタートしたにも関わらず私は集団内で埋もれていく。

このクラスで走った経験が無さ過ぎてどのあたりにいていいのか・・・

頂いたアドバイスも覚えているけれど・・・ズバリ不安。

 

 

そうこうして埋もれていると平坦区間に入り、前方で逃げ集団が形成されている。

その逃げ集団には勝手に心の支えにしていたトヨカツさんも入っていたー(^^)

 

 

集団内を見渡すと、

マトリックス土井選手、佐野選手(このお二人はチャンピオンになった証としてジャージに袖と裾に赤いラインが入っているのでわかりやすいのです。)

昨年2位のシマノレーシング木村選手、そして昨年度王者・UKYOの畑中選手がいるのを確認し、

これはまだ大丈夫、ここに残ろうと決める。

(そもそも・・・私ごときがその集団に入っても早死にするだけではという弱い気持ちが出ていた。)

 

 

そのまま落ち着くかと思っていたらですよ・・・

 

 

 

 

 

佐野さん発進。

 

 

 

 

 

私は集団後方。

あぼーん( ;∀;)

 

瞬間的ですが、めちゃ迷いました。

出るべきか!?と。

しかし私は消極的に脚を温存できるであろうと読み、

集団内に留まることを再度決意

 

 

ただし、佐野さんが爆走し合流した

32名の大集団の中には沖縄で無敵の高岡選手、修羅の如きフィジカルをもつ井上選手、同じく超強豪の清宮選手、そして龍太郎さんも入っている。オキナワ210の上位陣が集結している。

強力な逃げというよりはもはや先頭グループと残されたグループと1周目にして真っ二つに分かれる展開に。

 

 

2周目~4周目問題なし。

 

 

脚も回りだし上りも全く問題ない。

 

ただ集団のペースが全くあがらない。

先頭とのタイムギャップが見る見る広がっていく。

最大で8分50秒だったかな?

 

 

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ちなみに先頭とのタイム差が10分になると問答無用で脚切りです。

山の神・森本選手、インタープロ水野選手、バルバ寺崎選手、SHIDO中尾選手ら

知り合いの選手と言葉を交えながら進んでいく。

 

 

後方では

優勝候補の一角シマノレーシング入部選手がおられるではないですか。

思わず、「入部さん!!」と叫んでしまった私に対し

自身も集中して臨んでいるこの舞台で気さくに返事を返してくれるではありませんか・・・。

そしてチームメイトに「頼むわ」と言い集団を動かし始める。

 

カッコいい。ファンになりそー。

 

 

そして

5/15周目

 

 

 

 

 

この周回は前に出て補給を受け取ろうと上がり始める。

3周目からは補給が始まっており、

国内最上位のレースにして200km超え、加えて暑さ。

気温は30度を超えてたと思うし、晴れ渡った空。

凄まじく暑い。

補給ミスは間違いなく命取りになる。

 

 

とか考えていたら、

5周目に入った瞬間に昨年度王者・畑中選手が飛び出す!

なんかわからんけど、私も咄嗟に追いかける。

当然、有力選手御一行様も。

 

その甲斐あってか

 

補給地点では前方の方で受けとれたのだが・・・

 

私自身のミスによりハンドルが大きく振られ自爆落車。

地面に叩きつけられる。

 

 

“”やってもうた!!”

 

普段なら絶対に起こさないことを起こしてしまった。

そこに1名の選手を巻き込み、1名の脚を止めてしまいました。

誠に申し訳ございませんでした。

この場を借りて謝罪させて頂きます。

 

 

 

チェーンがフレームとチェーンリングと間に巻き込みながら落ち中々復帰できない。

私だけが取り残され、集団は当然進んでいく。

焦る。

焦るが、なかなか戻らない。。。

 

ようやくチェーンを回収でき、発進した瞬間、衝撃でホイールが斜めに入ったことに気づく。

何やってんだ自分。最初に機材チェックやろうが!

はめ直してもらった。

 

ありがとうございました。

あの場でお礼を言えなかった方にお礼を申し上げます。

 

 

初歩ミスで更に時間を失う。

 

トータルで1分程失ったでしょうか。

(私の為ではないですが)応援して下っているメーカーさんも

「大丈夫。まだ追いつける。」と。

 

周りの方にも助けてもらいレースに復帰。

 

応援してくれている人たちがいて、サポートに来てくれている仲間がいるのに

こんなとこで終われない。。。

 

再スタートをきると目の前に

 

 

【黄色い魔法の絨毯】が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ニュートラルカー “MAVIC”(※画像はその時のものではありません。)

 

上りだけど、風よけとなってくれ車の後ろに着かせてくれるというもの。

 

「入って」と。

 

TVで観たことはあったけど、まさか自分自身がこの経験をするなんて!

 

めちゃ踏みました。

温存しておきたかった脚・・・なんて言ってる場合じゃない。

集団に戻れなかったらその時点で終了。

 

それにいくら風よけで車の後ろに入っているとは言え、ここは上り。

私が踏んで速度を上げれなければ、前を走るMAVICカーの速度も上がらない。

 

 

 

 

ここが見せ場だ。

(※自ら招きました。)

 

 

 

踏んで踏んで集団が見え始める。

集団のペースは大して上がっていない(ハズ。)

 

もう少し連れて行って欲しかったけど、

前方では各チームカーが詰まっており途中下車確定。

 

 

 

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それでもメチャクチャありがたかったし、嬉しかった。

 

他にもキナンサイクリングチームのI監督、

ブラ―ゼンのスタッフにも追いつけるよ!

 

と声をかけてもらった。

 

心拍が200を超え,ヤバいゾーンに入る.

 

あと少しなのだが、集団は下りへと突入してしまう。

 

集団 対 個人の速度差。

 

 

 

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だけど、

諦めなかった。

 

 

4周回して集団の速度が落ちるところも覚えた。

 

“後先考えず、今は踏め!”

 

速度が上がりだす前の緩やかな上りで集団後方に復帰!!

 

 

きつかったー。

 

こんなとこでまだ終われない。

 

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落車時にアイウェアは吹っ飛んでいきました。

 

補給しようと背中に手を回すと、

 

・・・なんかヌメヌメしてる・・・。

 

 

いやぁ~、まさかねぇ・・・。

 

バックポケットに手を入れてみる。

 

ぬちゃぁ~。

 

・・・

 

 

NOーーーー(ToT)

 

 

 

落車の衝撃でバックポケット内で爆裂!!

 

 

これは・・・

残り周回を考えるとピンチなんじゃね?

次の補給時に伝えないと・・・。

 

 

そういえば、落車の痛みですが

アドレナリンのおかげか、違和感がるものの痛みはあまり感じてませんでした。

 

 

回復に努めるも、平坦に入った瞬間は毎回スプリント並みに脚を使わされる。

前に出て展開しないとと思っているのに前へ上がりきれない。。。

 

脚を削られ始めている。

そして、補給での位置取りミス。

(この時に前ちゃんに伝え補給食を次の補給から補給食を用意してもらう。)

 

これもわかっているのに集団後方で受け取り脚を使って追いつくという悪い流れに。

 

 

 

そして実は落車の衝撃でSRAMのブレーキキャリパーが動いてしまいブレーキシューを擦りながら走っていたという。

走りながらアジャスターを最大限に広げ、かつなんとかブレーキが効く位置に修正。

ギリギリのセッティングにしていなかったことが幸いしました。

 

 

8.9周目だったかな?(先頭から降りてきたトヨカツさんとも合流。)

暢気なのも束の間、

補給を受け取った時点で集団がペースアップ、遅れてしまう。

 

 

2度目の山場がきた。

 

 

苦しいときはステムのお守りをみた。

応援してくれてる皆の事を考えて踏んだ。

こんなとこで終われない。

 

 

なんとしても皆に完走を届けたい。

 

 

“前へ。一歩、前へ”

 

 

レース前にこの言葉をもらった。

 

 

 

 

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ゾンビの如く再度集団へと復帰。

この場面の前に既に何度か攣っては堪え、騙し騙しと危険信号は出ておりました。

 

 

 

10周目は回復させる為に補給にはこだわらず、位置を下げないように。

周回を重ねるごとにドンドンと後ろが切れていく。

 

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山の神・森本さんの後ろは安定感がある。

ならずっと後ろ着いとけよって話になるのですが、それが難しいのですよねぇ・・・。

 

 

11/15周

残り5周。

 

ドリンクが底をつきそう。

ここは何としても補給を受け取らねば・・・。

 

そしてやらかす。

判断力の低下もあったのでしょう。

一定ペースで上ってしまい、またも集団後方で受け取り集団から離れてしまった。

 

しかも両脚とも攣ってるし。

 

ここが動きとして一番のミスポイントだった。

 

心の友、トヨカツさんも同じくもう脚がないようで二人とも大ピンチ。

一緒に行きたかったが、もう気にかけている余力がない!

互いにここが死に場所となるのか!?

 

 

 

胴体の筋肉を使いペダルを回す。

 

先に、前に行きますね・・・。

(後で知ったのだが、最後に背中を押そうとしてくれてたらしい(´;ω;`)しかし、そんな力も残っていなかったと。)

 

 

集団は見えている。

追いつける。

追いつける。

 

全身を使いダンシング。

 

千切れた選手たちを抜いていく。

この日の最高心拍はこの時だった。

 

オールアウト(出し切る)寸前、もしくはそこまでもっていけば

下りに入るまでに集団に追いつけた可能性は高かった。

 

しかしその危険ゾーンに入ることをためらってしまった。

 

 

 

 

 

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※時系列的にこの場面の画像ではないようですが、ほぼ同シーンの為ここで使用させて頂きます。

 

 

この後の下ったあとの上りで

再びインターバルの如く踏まされることは確実。

オールアウトしてると即、切れる。

それならば、余力を残し再び集団にくっついた方が得策ではないか?

少しでも余力を残して再び平坦までに追いつくという消極的な考えを選択してしまった。

 

 

 

ここが決定打となる。

 

 

 

下っていく集団。

 

 

その後から追っていくのだが・・・あまりにも速度差があり過ぎる・・・。

 

 

 

 

 

コーナーを抜けて上りが見える度にまだ追いつけるハズと考えるものの・・・。

 

認めたくないけど、理解している。

 

 

 

“もう集団には戻れない”

 

 

 

 

それでも、ペダルを回す。

痙攣した脚には力が入らないけれど、沿道の声援は嬉しいし、力になる。

 

 

 

 

“完走したかった。”

 

 

もはや思いは過去形へと変わっている。

 

 

この舞台に立ったのは自分の為でもあるかもしれない。

だけど、完走は応援してくれている皆の為に成し遂げたかった。

 

 

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毎周回の熱い声援をくれた野澤さん

補給ポイントで待ってくれている皆

わざわざこの地まで応援しにきてくれたお客様

お店を守ってくれているスタッフの皆に

 

 

応えたかった。

 

 

 

 

12周目へと向かうスタート/フィニッシュライン

 

赤い旗があげられているのが見える。

終わった・・・。

 

“ごめん。”

 

これが最初に思ったこと。

 

それとやはり

 

“完走したかった”  ですね。

 

 

 

悔し涙は出なかった。

準備してきたけど、それが必ずしも報われるわけじゃないことも知っている。

ミスが続いて脚を使い、削られ、その上で全力で粘ったけどあかんかった。

毎回何かいいことが起こるわけじゃない。

 

展開とかモチロンあるけど、全部含めてレースです。

純粋に力が及ばなかったのだと理解していました。

 

 

 

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こういう結果はありますが、

あの土井選手と同じページ!?と思ってはいけません。

役目を終え、もしくは見切りをつけ自ら降りたのでしょうから・・・。

 

 

公式結果はDNF。

DNFに順位はありません。

つまり今回の私の記録はリザルトには残りません。

 

 

 

 

全力でサポートしてくれた野澤さん、前田さん、相原さん、植竹さん

レースのブログの度に書いてるけど、

店長をはじめ大阪本館の全スタッフ、いつも応援してくれている常連の皆様。

チームメイトの皆。

そして志木・大宮サンデーライドの皆様。

SNS等で応援してくださった皆様。

 

 

目標に掲げた完走はできませんでした。

 

何度もこの記事に書きました“ここで終われない”という気持ちでピンチから諦めず

持ち直せたのは間違いなく皆様のおかげです。

結局ダメでしたけど(^-^;

 

期待に応えられなかった残念な気持ちもありますが、

この夢の舞台で走れて、粘れて、強豪でも何でもない私を応援してくださって、

感謝の気持ちの方が大きいです。

 

 

 

そして今回のコースに限って言えば完走の可能性はあるとも感じました。

失敗から学びもありました。

前向きな収穫です。

 

 

この舞台に再び立てるようにオッサンはまた頑張ってみたいと思います。

 

ご声援ありがとうございました。

 

 

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全日本参戦にあたり

各方面で御協力いただいた皆様に

心から御礼申し上げます

ありがとうございました

 

YsRoad 一同

 

 

おまけ

 

P.S

前ちゃん。

レース楽しめたよ。

 

 

 

 

 

 

同じ地点で死んでいったトヨカツさんとレース後の記念に。

 

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写真提供:

ワイズロード志木店野澤伸吾

岡本恒治様、K.T様、K.K様