【里帰りOH】PINARELLO【ヘッドパーツも】ガルバニック電食
by: 野澤 伸吾

 

納車から数えてもうすぐ4年

PINARELLO の DOGMA F8

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↑外したヘッドパーツ上側ベアリング

うーむ シッカリ錆びています

幸いレースと玉は健康でしたので

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磨いて再利用。

ステンレス製なのになんで錆びるんだぁ

 

そりゃ錆びますよ

 

金やプラチナは元素自体が酸化し難い物質ですけど

ステンレスは そもそもですからねぇ

クロームとニッケルが含まれる合金です。

 

ステンレスはその表面に不動態被膜と呼ばれる

それ以上酸化しない皮膜が出来るから 錆びにくい

しかもそれは 剥がれても自己再生するんです!

 

 

通常の空気中ならば不動態被膜はいつも保持されて

ステンレスは錆びませんが 狭い空間に水分があり

電位の高い物が隣にあれば 電解腐食します

 

不動態被膜の育成よりも

腐食が早く進めばこのように錆びる!

 

このベアリングが接していたのはカーボンです

金属とカーボンとでも電食が起こります!

 

 

 

クルマ業界や航空機産業では 

カーボンと接する金属の電食対策に心ですが

 自転車業界イマイチ無関心

 

 

 

アルミで出来ているボトルケージネジ部が腐食するのを見ますね

あれが電解腐食の代表選手です

 

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防止策としてはカーボンと金属の間を絶縁するのがよいので

本来はゴムなどの通電しないものを挟みたいのですが

ヘッドベアリングにはそれが望めません。

ですので上図の様にグリスを塗布し

水分が入らないように対策いたします。

 

最近のバイクはここがカーボンなのですね

ですから カーボンに【樹脂】優しいグリスが必要

 

シリコン系を推す情報を散見しますけど

カーボンの権威である CDJ早川社長に教えを請い

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↑リチウム石鹸基のモリブテングリースを使っています

雨や汗の進入を防ぎ電解腐食からベアリングを守ります

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↑ベアリング内部にはデュラグリスを使いますね

とても優れたグリスですので これは鉄板

ここにシールを戻せば 再利用できると考えています

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↑一番上にはおなじみの塩害対策グリースを

たっぷり塗りこみ 蓋をしてやります

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↑ これで 無事にハンドル周りはフレームに戻りました

 

今回OHのもうひとつのテーマは EW-RS910導入し

ハンドル下の配線をスッキリさせること!

YsRoad志木店オリジナル工夫で・・・

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↑スッキリ生まれ変わったでしょう!

内装ハンドルから フレーム入り口までが

Di2配線が一本なのがなんとも スッキリです。

EW-WU111はフレームに鎮座

 

 

 

駆動系もリニュアール!!

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↑ダイヤモンドコートのチェーンをインストール

上図を御覧になり鋭いアナタ様は 一齣長めを発見?

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↑折角のCDJデカプリヲなので

アウター&ローのスムーズさを選択

この場合・・・

プーリーにあるBテンション調整穴の

強めを選択して

 

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↑RDにあるBテンション調整ビスを

締め込み傾向にすれば

インナー&トップでも長めのチェーンで

タラーンと緩いまずにすみます。

 

 

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素敵なデカプリヲですから良さを

最大限発揮できるセッテイングにしたいですものね

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あ そうそう

今回のOHで パイオニアも装着!

 

そんな訳で 納車が楽しみな

里帰りでございます

by野澤