こんなパーツも摩耗します。錆びたチェーンには注意しましょう。
by: 藤平悠介

当ブログをお読みの皆様こんにちは!

 

神楽坂店の藤平です。

 

 

 

スポーツバイクは全体が消耗品

 

 

走行していればパーツは傷んでいきますが

 

タイヤやブレーキなど、目視や感触で

 

摩耗が分かりやすいパーツもあれば

 

乗っていて大きな違和感も無く

 

いつの間にか減っているパーツもあるんですね。

 

 

先日当店に作業にて入庫した車体

 

 

作業依頼はシフトワイヤーの断線だったのですが

 

雨ざらしでの保管のようでチェーンがサビサビ

 

 

こういった状態で運用されている車体では

 

ほとんどにチェーンリング、スプロケット(歯車)の摩耗が見られます。

 

 

 

 

 

 

IMG_2809

 

今回の車体は特にチェーンリングがひどいですね。

 

 

削れにより噛み合わせが悪くなってしまっており

 

チェーンとチェーンリングに隙間が出来ています。

 

 

 

 

 

 

IMG_2813

(本来はこのように隙間は無いです)

 

噛んでいる歯が本来の四分の一くらいになっていますので

 

パワーを掛けるとチェーンが滑ってしまったり

 

外れてしまう可能性もありとても危険です。

 

 

錆びによりチェーンの強度も落ちていますので

 

チェーン切れなどのリスクも大幅に上がります。

 

 

当店で取り扱いの強いE-BIKEでは

 

駆動系に掛かる負担が大きい為

 

摩耗した際の危険性は上がりますね。

(※センターモータータイプに限る)

 

 

 

今回の車体はフロント変速がありませんが

 

摩耗したチェーンリングは

 

変速などもしっかりと決まりません。

 

 

錆びが出たチェーンは

 

表面がヤスリのように凸凹の形状になってしまうため

 

基本的には交換する必要があります。

 

 

すでに歯車パーツを削ってしまっている場合は

 

チェーンだけでなく駆動系パーツの大幅な交換が必要で

 

金額的にも大きな出費となります。

 

 

今回の車体はクランクとチェーンリングが一体型で

 

交換費用も高くついてしまいました。

 

 

チェーンの注油を怠らなければもっと寿命が長い物なので

 

とても勿体なく感じます。

 

 

 

 

 

特に雨の多いこの時期は

 

頻繁な注油が必要となります。

 

 

錆びが出ていないチェーンでも

 

長距離、長期間使用した物は摩耗しますので

 

ご自身のバイクも一度確認してみて下さい。

 

 

チェーンとチェーンリングに隙間がある場合は

 

自転車店にご相談下さい。