日本人の本気を見た 試乗レビュー ～超軽量オールラウンダーの魅力再発見 その2～
by: 川原 建太郎

2025/12/17

こんにちは！ワイズロード川崎店の川原です。

前回は、SCOTT ADDICT RC20について「日本人の体格・パワー・レース環境にマッチしたバランスの良いモデル」という視点でレビューをお伝えしました。今回はそれと対比する形で、日本ブランドであるコーダブルームが送り出すレーシングロード KHODAABLOOM STRAUSS PRO3 SL1 について掘り下げていきたいと思います。

コーダブルームは一貫して「日本人のためのスポーツバイク」を掲げ、企画・設計・フィッティング思想に至るまで徹底的に日本市場を見据えた開発を行っているブランドです。その中でもSTRAUSS PROシリーズは、単なる軽量モデルではなく、「レースで勝つためのロードレーサー」という明確なコンセプトを与えられたフラッグシップです。

日本人向け軽量オールラウンダーという選択肢

前回、軽量オールラウンダーとは、軽さと適度な剛性、そしてバランスの良い走行性能を兼ね備えたバイクのことを指すと書きました。海外のプロ選手は、レースのコースに応じてエアロモデルと軽量オールラウンダーモデルを使い分けていることが多いですが、日本のプロ選手は軽量オールラウンダーを好んで選ぶことが多いといわれています。実際、日本の多くのレースはアップダウンが多く、特に登坂力や軽快な加速が重要となり、海外選手と比較して相対的に非力な日本人選手には、軽量で適度な剛性のバイクが好まれるのでしょう。

さて、注目のSTRAUSSの話を始めます。
まず走り出して最初に感じたのは、ADDICT RCと比較して明確に「カッチリしている」というフィーリングです。特にフロント周りの剛性を感じ、ダンシングやスプリント時に強い入力を加えてもたわみを感じず、加速の鋭さが際立ちます。この特性は、欧米のような長距離・高速巡航型のレースよりも、総距離が比較的短く、細かなアップダウンやコーナー立ち上がりが連続する日本のロードレース、さらにはクリテリウムで大きな武器になるでしょう。「勝てる」というコンセプトが、走行感として非常に分かりやすく表れています。

国際的なレースにも使えるUCI認証のフレームです

日本人向けとは

次に注目したいのが、ジオメトリーとサイズ展開、そしてパーツチョイスです。STRAUSS PRO3 SL1は「軽量オールラウンダー」を軸にしながらも、空力性能を高める設計がなされています。トップチューブは空力の良いホリゾンタルに近いですが、日本人の平均的な脚の長さでも無理なくポジションが出せる計算されたスロープ量です。さらに、扁平させたトップチューブ、スマートに絞り込まれたヘッド形状と専用シートポストにより、乗り心地を確保しつつ、エアロダイナミクスを高次元で両立しています。

ハンドル周りの設計も、日本人向けという思想がしっかり反映されています。ステム角度やドロップ形状は、サドル高が低くなりがちな日本人の体形でも、エアロフォームを取るためのポジションをを作りやすいチョイスです。また、小さいフレームサイズまでしっかり展開されている点も、日本ブランドならではの大きな強みです。

完成車としての完成度

オリジナルパーツの販売に力を入れているブランドらしい、日本人に好まれるパーツチョイスです。ホイールやコンポーネントはフルシマノ。サドルも日本人のスタッフが吟味とテストを重ねたモデルが搭載されています。

まとめ

総合的に見て、税込759,000円という価格で、日本人の体格にマッチし、日本のレース環境で本気で「勝ちに行ける」バイクが手に入るというのは非常に魅力的です。長年、日本市場で確かな信頼を築いてきたコーダブルームが、そのノウハウと哲学を注ぎ込んだ本気のレーサー。それが STRAUSS PRO3 SL1 だと感じました。日本のレースシーンで結果を求めるライダーにとって、最善の選択肢となる一台でしょう。

より安価なアルミフレームの STRAUSS RACE 3 もありますので、下方のリンクからご覧ください。

Khodaabloom をご検討中ならワイズロード川崎店へ

今回ご紹介した STRAUSS の他にも人気のロングライド系である FARNA や、超定番人気クロスバイクの RAIL を扱っています。

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KHODAABLOOM ( コーダーブルーム ) ロードバイク STRAUSS RACE 3 105 Di2 ( ストラウス レース 3 105 Di2 )

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