【CANNONDALE】ホビーライダーにオススメなエンデュランスロード！遊びの幅が広い一台です１
by: 表田陽来

こんにちは、新宿本館の表田です。
先日、スタッフ向けの試乗会で個人的に狙っていた車体に乗れたのでご紹介します。

1 CANNONDALE SYNAPSE CARBON LAB71 SMARTSENSE

CANNONDALE SYNAPSE CARBON LAB71 SMARTSENSE

\2,288,000(税込)

EF EDUCATIONのラクラン・モートンがオーストラリア一周に使ったバイクとして名をはせています。もともとCANNONDALEのSYNAPSEといえばエンデュランスロードの名の通り多くの耐久レースでタイトルを勝ち取ってきたバイクとしても有名ですが、最近はタイヤのワイド化やフレーム成形の進化でレーシングバイクでも十分な乗り心地が担保されてきて、レースでは名前を聞かなくなってきました。じゃあ今のSYNAPSEは何を目指して開発されているのか。このブログでお伝えしていきたいと思います。

試乗車仕様

2025年モデルからフレーム自体に大幅に改良が加えられました。

全体的によりエアロな形状になってます。シートポストはカムテール形状のD型ポストを採用しており、空力性能だけでなく振動吸収性も向上。また、SUPERSIX EVOと同様のデルタコラム採用によりケーブルをフル内装化。バイク全体の見た目もスッキリしています。

リアエンドはSRAM UDHに対応しており、SRAMのエンド一体型コンポ―ネントとも互換性があります。完成車と同じ仕様の試乗車にはSRAM RED EXPLRが搭載されていました。フロントシングルでしたが13速もあるからか変速はとてもスムーズに感じられました。

因みにクランクはパワーメーター付きです。

ダウンチューブに内装ストレージ「スタッシュポート」が追加されました。レバーを操作して蓋を外すとダウンチューブ内の空間を収納スペースとして使用できます。最近のエンデュランスロードやグラベルロードのトレンドですね。以前、SYNAPSEの発表会でメーカーさんがバナナを一本丸ごと入れていました（笑）。工具などを整理しておくためのスタッシュバッグも付属しています。

スタッシュポートを開けた中にはスタッシュバックだけでなく。スマートセンスのバッテリーも収納されています。

スマートセンス

スマートセンスとは、前後ライトと車体後方感知センサー(リアヴ―レーダー)をひとつにまとめたCANNONDALEの独自システムです。2022年のSYNAPSE CARBONから採用されており、初代のスマートセンスはライトやレーダーが大きくあまりスマートとは言い難かったのですが、新型のスマートセンス2に進化して小型化に成功。ワイヤリングもシンプルになりました。

リアライトとレーダーを一体化、フロントライトは小型化しましたが明るさは最大800ルーメンと十分な明るさを持ちます。バッテリーは前述の通りスタッシュポート内に内蔵されており、スタッシュポートの蓋を外すとバッテリーが光るようになっています。暗いダウンチューブ内で小物を探したり、バッテリーを取り外すのに便利です。

また、第2世代ではSRAM ETAPに電源供給できるようになりました。ライト、レーダー、ETAPの充電がバッテリー一つで済みます。バッテリーが5%以下になるとライトとレーダーはオフになり、ETAPのみの給電に切り替わります。5%の残量でETAPの通常バッテリーと同等のバッテリーのため電池切れで変速出来ないという心配はありません。

インプレッション

ハイエンドのレーシングバイクと比べればさすがに劣りますが、ミドルグレードやセカンドグレード並みに走ります。試乗コースは平坦のみだったのでカーブでの加減速を試すにとどまりましたが反応性の良さは確かに感じられました。エンデュランスジオメトリのリラックスポジションでここまでの走りができるのは素晴らしいです。また、本来の持ち味である乗り心地の良さは健在です。32cという幅広のタイヤを使用しているのはもちろんですが、フレームそのものの振動吸収性も良く、路面の振動をほとんど感じませんでした。ほど良く走ってくれて乗り心地の良い、サイクリングやロングライドにピッタリの車体です。

グラベルやシクロクロスも

SYNAPSE CARBONは最大42cのタイヤ幅に対応している為、グラベルやシクロクロスのタイヤも装着可能です。実際、CANNONDALEの代理店であるINTERTECのスタッフもSYNAPSE CARBONをシクロクロスで使用していると伺いました。レースで結果などは求めてないけどいろんなイベントに参加してみたい、という方にオススメできる遊びの幅の広い車体です。