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連載コラム⑤【帰りは電車でもいい】輪行を覚えると、自転車旅はもっと自由になる
by: 水澤 耕一

紅葉の駅へ向かう輪行旅

※画像は輪行を使った自転車旅のイメージです。

前回の連載では、スマートサイクルコンピューターを使って、自分で走りたいルートを作る楽しさをご紹介しました。

▶ 前回の記事はこちら
【走ったことのない道へ】スマートサイコンでつくる秋の自転車旅

走ってみたい道が見つかっても、

「自宅からでは遠すぎる」
「同じ道を往復するのは大変」
「帰りの体力が心配」

という理由で諦めてしまうことがあります。

しかし、自転車旅は必ずしも自宅から走り始め、自宅まで走って帰る必要はありません。

行きだけ電車を使う。
目的地まで走って、帰りは電車に乗る。

そんな選択肢を持てるようになると、自転車で走れる世界は大きく広がります。

私の自転車人生は、輪行とともに始まりました

私が自転車を始めたのは中学生の頃です。

高校生になると各地で開催されるロードレースやイベントへ参加するようになりました。当然ながら自動車はありませんから、ロードバイクを輪行袋へ収納し、電車に乗って会場へ向かっていました。

海外を転戦していたころには、競技用自転車を梱包して飛行機で運ぶこともありました。

社会人になってからは、フォールディングバイクを使って、約1年間にわたり新幹線通勤をしていた時期もあります。

ロードレースの遠征、海外への移動、そして毎日の通勤。

振り返ってみると、私にとって輪行は特別な旅のためだけの技術ではなく、自転車と行動範囲を結びつける身近な移動手段でした。

今回のテーマ「帰りは電車」と決めれば、走り方が変わります

輪行ができるようになると、サイクリングの計画にさまざまな選択肢が加わります。

  • 電車で郊外まで移動し、交通量の少ない場所から走り始める

  • 川沿いを一方向に走り、終点付近の駅から帰る

  • 峠を越えた先で温泉や食事を楽しみ、電車で帰る

  • 追い風方向へ走り続け、帰りは無理をしない

  • 天候や体調が変化したとき、途中の駅で切り上げる

往復する体力や時間を基準にすると選べなかった道も、鉄道と組み合わせれば現実的なルートになります。

「どこまで走って帰れるか」ではなく、「今日はどこを走ってみたいか」から計画できるようになるのです。

ロードバイクの輪行は、旅の可能性を広げます

ロードバイクを鉄道へ持ち込む場合は、基本的に前後輪などを外して車体をコンパクトにし、専用の輪行袋へ収納します。

輪行袋には、収納方式、生地の厚さ、携帯時の大きさなどに違いがあります。

軽量性を優先したモデルもあれば、初めてでも収納しやすいモデル、車体を保護しやすいモデルもあります。

KIMG8694ロードバイク用輪行袋は、収納方式や生地の厚さ、携帯時の大きさなどに違いがあります。

ディスクブレーキ車では、ブレーキパッドの間隔を保つスペーサーや、ローターを保護するアイテムも用意しておきたいところです。

収納方法によっては、変速機やフレームを守るためのエンド金具や保護用品も必要になります。

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車体の仕様や収納方法に応じて、エンド金具やブレーキ周辺の保護用品などが必要になります。

輪行袋だけを選ぶのではなく、使用している車体の仕様まで確認して準備することが大切です。

フォールディングバイクなら、輪行をもっと日常へ

ロードバイクより手軽に鉄道と組み合わせたい方には、フォールディングバイクという選択肢もあります。

今回、実際の流れをご紹介するのはDAHONのフォールディングバイク「DEFTAR TX」です。

ChatGPT 画像 2026年10月7日 17_02_36普段は一般的なスポーツバイクとして走行でき、必要なときにはコンパクトに折り畳めます。

専用の輪行袋を小さく収納し、車体へ取り付けて携帯することもできます。

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使用しないときは、輪行袋をコンパクトにまとめて携帯できます。

駅へ到着したら、ハンドル、フレーム、シートポストなどを折り畳みます。

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折り畳むと、完成車の状態よりも大幅にコンパクトになります。

折り畳んだ車体を、向きや突起部分に注意しながら専用バッグへ収納します。

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写真は収納途中の状態です。車体を安定させ、袋の中へ収めていきます。

収納を完了すると、次の写真のように持ち運べます。

ChatGPT 画像 2026年10月7日 17_02_55

車体全体を輪行袋へ収納した状態。実際の大きさや、持ち運ぶ際のイメージも確認できます。

フォールディングバイクなら、旅先だけでなく、

  • 自宅から駅までの移動

  • 電車を降りた後の移動

  • 通勤先からの短距離移動

  • 旅行や出張先での散策

といった使い方もできます。

私は新幹線通勤にフォールディングバイクを組み合わせていましたが、電車を降りた先で自分の移動手段を確保できる便利さは、一般的な手荷物にはない魅力でした。

 

※店頭在庫や価格は記事掲載時点のものです。

※車体に適合する輪行バッグについてはスタッフへご確認ください。

折り畳んだだけでは、鉄道へ持ち込めません

ここは特に注意したい部分です。

フォールディングバイクは、折り畳んだだけで鉄道へ持ち込めるわけではありません。

一般的な鉄道利用では、ロードバイクは解体し、フォールディングバイクは折り畳んだうえで、車体全体を専用の袋へ収納する必要があります。

車輪、サドル、ハンドルなどを袋の外へ露出させた状態や、袋をかぶせただけで車輪を転がす使い方は避けましょう。

また、利用する鉄道会社や列車によって、手回り品の大きさ、置き場所、混雑時の扱いなどが異なる場合があります。

利用前には、乗車する鉄道会社の最新案内をご確認ください。駅構内や車内では周囲の方へ配慮し、通行や乗降の妨げにならないように取り扱うことも大切です。

最初は近距離から試してみましょう

初めて輪行する日に、いきなり遠方へ出かける必要はありません。

まずは自宅や店舗で収納方法を練習し、近くの駅から数駅だけ利用してみるのがおすすめです。

  • 車体を問題なく収納できるか

  • 輪行袋を無理なく持てるか

  • 改札や階段を安全に通れるか

  • 車内で安定して保持できるか

  • 到着後に正しく組み立てられるか

一度経験しておけば、実際の旅行でも落ち着いて行動できます。

ロードバイクの場合は、車輪の取り付け、ブレーキ、変速、各部の固定状態を確認してから走り始めましょう。

輪行を覚えると、自転車旅はもっと自由になる

高校生の頃、輪行はレースへ参加するために必要な移動手段でした。

その後は海外転戦のために飛行機で自転車を運び、フォールディングバイクで新幹線通勤も経験しました。

しかし、誰もが競技や長距離通勤に使う必要はありません。

「いつもより少し遠い場所から走ってみたい」
「片道だけ走って、帰りは楽をしたい」
「秋の景色を見に、知らない町へ行ってみたい」

そんな小さなきっかけでも、輪行を始める理由として十分です。

ワイズロード上野本館では、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク用の輪行袋や保護用品、輪行に活用できるフォールディングバイクを取り扱っています。

車体に合う輪行袋や必要な用品、収納方法について分からないことがあれば、スタッフまでお気軽にご相談ください。

自転車だけでは届かなかった場所へ。

この秋は、鉄道と自転車を組み合わせた旅へ出かけてみませんか?

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