453

【イタリアンメイド】作り手が好きだと言えるものに乗れる喜び
by: その他

 

IMG_1351

 

 

最近福岡天神店のスチールフレームコーナーが充実してきてうれしい井手です。

カンパニョーロからもアルミ主体のPotenzaが発表されたようで、組み合わせるコンポーネントの

幅も広がりそうです。

欲を言えば、デュラエースやレコードくらいちゃんと手間暇掛けたシルバーの細身のコンポが欲しい!

 

 

IMG_1347

 

20世紀にロード界を席巻したイタリアンロードを今に残す貴重なブランド、トマジーニ。

生産から塗装まで一貫して自社の工場で行います。

 

イーリオ・トマジーニはアマチュアの自転車選手でしたが、

本人曰く「人に自慢できる成績は残せなかった」とのこと。

その後、自転車店に勤務した後、ジュゼッペ・ペラの下で修業し

自らのブランドを持つにいたるのですが、

このペラさん、ミラノのファリエーロ・マージと並び評されるほどの「世界一のフレーム職人」

当時のイタリアの工房の事を調べていると、ちょくちょく名前が出てきます。

 

 

 

IMG_1353

 

そんなトマジーニがこだわるのはオーダー。

別にフルオーダーでミリ単位での注文を受けると言う意味ではなく

例えば前三角の寸法だけ換えて、バック三角はどのサイズも同じ…何て事はせず、

サイズが異なればすべての部分をそれに合わせて作るまじめな仕事をしています。

(アップチャージでカスタムジオメトリも対応しています)

 

 

 

IMG_1362

 

使用する小物たちも全てオリジナル、既製品は使われていません。

見る人が見れば、塗装前の無垢の状態でもトマジーニと分かるフレーム。

 

 

 

 

IMG_1357

 

塗装も自社で行っています。ちょっとはみ出てるのは御愛嬌。

メッキだけは外注です。

 

 

 

IMG_1356

 

 パイプはコロンバス・ニューロン、ニバクローム鋼。

同じコロンバスの廃番になったジーニアスより軽量?

 

 

 

IMG_1260

IMG_1261

 

気になったので計ってみましたが、なかなか軽量。

 

 

 

 

IMG_1369

 

トマジーニの溶接はラグかTIG!

特にこのSINTESIはオーナーのイーリオ・トマジーニが「一番美しい」と信じ、

「一番好き」と言うラグドスティール。

 

 

IMG_1359

 

カーボンフレーム全盛の時代、多くのエンジニアと電算機が活躍し、レース結果に最適解を出す時代にあって

ブランドのオーナーが「好き」と言えるマシンを作り続け、それと手にすることができる

というのは結構贅沢な事なんじゃないでしょうか?

 

 

 

IMG_1345

 

TOMMASINI  SINTESI-NEURON カラー16EB サイズ51

¥355,000-+TAX

現金でお支払いの場合35,500円分のクーポンをお付けします。

 

 

IMG_1350

 

社内のインプレでは、レースなど攻めた走りには同じスチールだと

マスターXライトの方が高剛性でよさげだが

シンテシーは踏み込んだ時のバネ感が楽しいフレーム、

ハンドリングは素直で、加速する時も、

シッティングで登る時も、ウイップはそんなに大きくない、

ヤワでなく一本芯の通った「乗って軽いフレーム」とのこと。

 

 

IMG_1364

 

イーリオ・トマジーニも自転車に乗るのが大好きな方だと聞いています。

この先は私の妄想ですが、思うにSINTESIはプロレーサーでなく、

週末イーリオさんと走りに行くホビーライダーに対して作られているので、

ちょうど気持ちのいいところを引き出しやすいんじゃないかと。

(ただ、イタリアのオヤジは普通に速いらしい…

 

 

 

IMG_1360 

 

カーボンとはまた違った上質な走りを求める方や

プロ用に引けを取らないくらい高品位で手間暇かかった特別なフレームが欲しいと言う方に是非!