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2016/04/19 13:19
90年代後半はロードの世界ではアルミフレームがブームでした。
それまではアルミフレームは柔らかく、軽さ以外の性能ではスチールの後塵を拝していましたが
北米で生まれたマウンテンバイクから大径チューブや熱処理の技術がロードにも流入。
スチール並みの剛性を得ることに成功し、軽さもあって一気に普及しました。
各メーカーが、アルミの軽さと剛性を競っていた時代、ピナレロは当時革新的だった「カーボンバック」のプリンスを発表します。
ピナレロが求めたものはカーボンによる快適性とアルミの剛性の両立、異種素材の接合で重量増となるものの
その後のカーボンフレームに続く快適性とレーシングスペックの両立というトレンドに大きな影響を与えました。
当時のプリンスはまだオンダフォークではなく、今見ればオーソドックスなフォルムでした。
マグネシウムのドグマの前の「プリンスSL」がアルミにカーボンバックの最後のフラッグシップでした。
このプリンスSLが今に続くオンダフォークの始祖、そのDNAの受け継いだのが現行のネオールになります。
PINARELLO 2016 NEOR TIAGRA カラー647 BOB サイズ460
¥220,000-+TAX
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カーボンバックとグラマラスなオンダフォークとこれぞピナレロという一台。
実は目立たないですが左右非対称。
オンダフォークのフロントフォークとカーボンバック。
特に後ろのシートステーは「バックフォーク」の名にふさわしい形状とボリュームです。
ちなみに形状はプリンスSLより凝った作りです。
同じ価格帯に他社のアルミの最高グレードやカーボンのエントリーグレードが控える価格帯にあって
単純なカタログスペックでのコストパフォーマンスではちょっと分が悪いのも事実です。
しかし、オンダフォークにより高い安定感を誇り、
快適性をカーボンで、加速の鋭さや機敏さをアルミでバランスさせた性能は、
これからロードを始める方にもぴったりです。
シルエットでブランドから車種まで特定できる数少ない個性的な1台。
ピナレロの最初の一台としていかがでしょうか。