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【2017キャノンデール】乗ってみました!新型「EVO CARBON」!!
by: 小西 真人

 

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先日、山梨県小淵沢で行われたキャノンデールの2017ニューモデル発表会。

 

 

「SUPERSIX EVO HI-MOD」のフルモデルチェンジから一年遅れで、

弟分となるポジションの「EVO STD-MOD」もリニューアル!!

 

 

 

 

「ハイモッド」に対し便宜上「スタンダードモッド」と呼んでいますが、

カタログの上では「SUPERSIX EVO CARBON」と表記されています。

 

 

 

ハンドリングに直結するジオメトリーはキャノンデールらしく共通。

両モデルの違いは使用されているカーボンのベースグレードです。

 

ハイモッドは「高弾性カーボン」を使い、少ない素材で必要な強度を出し、

スタンダードは「中弾性?カーボン」を多く重ねることで同じ強度を実現。

(それらをバリスティックカーボンで補強する構造は同じ。)

 

 

 

ここでポイントとなるのが「同じ強度=同じ剛性」を求めているという事。

 

 

ゼトラーラボ(独)で行った、フレーム剛性のテストの結果を見てみると。

 

HI-MOD  (重量777g)   ヘッド剛性 92  BB剛性 60

STD-MOD (重量980g)   ヘッド剛性 95  BB剛性 61

 

 

 

柔らかいカーボンを多く重ねて強度を出したので重量はそれなりにありますが、

ペダリングに重要なBB剛性と、ブレーキ、コーナリングに重要なヘッド剛性は、

ハイモッドとほぼ同等の値。

 

 

同じジオメトリーで同じ剛性という事はつまり・・・

ハイモッドとスタンダードは理屈の上では同じ「乗り味」という事になります。

 

 

プレゼンテーション通り、もしこれが本当にハイモッド並みに走るのであれば、

とんでもない掘り出し物という事になります。

 

 

と言うわけで。

 

実際に乗ってみました!

 

 

 

 

 

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小西が試乗したバイクは「EVO CARBON」のULTEGRA仕様。

 

フレームサイズはこの前に乗った「OPTIMO」同様56サイズ。

気持ち小さいサイズですが、そこはいつものことと諦めます。

 

 

 

〇まずは見た目。

 

どこからどう見ても「EVO」ですね。

このホリゾンタルなトップチューブは、いまやキャノンデールらしさの象徴。

素直にカッコいいと思います。

 

 

 

〇乗ってみての第一印象。

 

試乗会場の「リゾナーレ」の敷地内をソロソロと走り出してみると・・・

 

「静かだ。」

 

何というか無音で路面の上を滑っているような雰囲気というのでしょうか。

「OPTIMO」もそうでしたが、このモデルも相当に乗り心地が良さそうです。

 

 

 

〇登り性能。

 

試乗コースは「OPTIMO」の時と同じく、往復6㎞の一般公道。

 

ダラダラした登りをダラダラと登ってみたところ・・・

「SUPERSIX EVO」の名前から想像するようなキレというか、

後輪が路面を蹴飛ばすような加速感はそれほど強くありません。

 

 

理屈の上では同じ性能と語られていましたが、やはりフレーム重量と

カーボンの特性の差は如何ともしがたかったのでしょう。

 

 

まあそれが特別ネガティブな要素に感じるか言えばそうでなく、

逆に小西には丁度良い剛性感のおかげで、ラフにペダルを回しても

しっかりトルクがかかり、スルスルと前に進んでくれます。

 

 

 

 〇下り性能。

 

先に「OPTIMO」に乗っていた事もあり、やや感動は薄れてしまいましたが、

このバイクも相当下りが速いです。

 

 

ジオメトリーに由来する、重すぎず軽すぎずな丁度良いハンドリング特性と、

ハイモッド譲りの接地感、SAVEによる高いトラクション性能。

 

それにマイルドなカーボン素材の乗り心地の良さが相まったことによる

抜群の安定感になんだか笑いが止まりません。

 

 

基本ビビりな小西ですが、あまり恐怖を感じなかったということもあり、

ついつい無駄に加速をしてみたりと普段からは考えられない行動も。

 

このバイク、自分の技術以上に速く走れる(気になってしまう)ので、

なんというか「自制心」が必要かと思われます。

 

 

 

ちなみに。

 

同じコースを「EVO HI-MOD DISC」で走ったタイムが 15:48。

「EVO CARBON」で走ったタイムが 15:15。

 

一発の加速だけを見れば「ハイモッド」の方が明らかに速さを感じますが、

トータルタイムでみたら「スタンダード」でも負けていない・・・

どころか勝ってます!

 

 

これぞまさに「バランス・オブ・パワー」!

 

 

 

 

そんな「EVO CARBON」。モデルバリエーションは以下の通り。

 

 

 

 

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〇SUPERSIX EVO CARBON ULTEGRA  ¥270,000-+TAX

 

試乗したシルバー×グリーンもいいけど、レッドも捨てがたい。

 

 

 

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〇SUPERSIX EVO CARBON 105  ¥240,000-+TAX

 

白に見えますが、ガルフカラーっぽい薄いブルー。

他に鉄板カラーのマットブラックもあり。

 

 

 

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〇SUPERSIX EVO CARBON TIAGRA   ¥199,000-+TAX

 

カラーリング含め、大ヒットの予感なティアグラモデル。

普段乗り+αならば、リア10速でも大して困ることはないかと。

 

 

2017モデルの第一弾として、この「EVO CARBON」は実は7月中に入荷予定。

要チェックです。