【究極の振動吸収性】DOGMA K8S試乗してみた!
by: 居藤 恭吾

 

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こんにちは、福岡天神店のイトウです。

 

昨年発表され、話題となったPINARELLO DOGMA K8Sに試乗してきました!

お貸し頂きましたカワシマサイクル様、ありがとうございます!!

 

 

 

石畳レースなどでの振動吸収を目的としたロードバイク用のリアサスペンションの開発は過去にも様々なメーカーが取り組んでいたようですが、軽量性を重視するロードバイクに対してサスペンションを導入することは重量面でどうしても不利になってしまうもの……。

 

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しかし、PINARELLOが開発した「DSS(ドグマサスペンションシステム)1.0」というサスペンションは、なんと単体で95g!!

サイズ53の場合、フレーム単体の重量は990g、これはリアサス付きロードフレームとしては驚異的な軽さです。

 

 

さらに開発元となったDOGMA F8との変更点は、リアサスペンションを搭載していることに加えて、FLEXSTAYSというチェーンステーを導入していることです。

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見てください、この超扁平チェーンステー

 

 

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路面からの衝撃を受けるとこのチェーンステーがしなり、さらにサスペンションが作動することで衝撃を吸収する仕組みです。

 

見るからに硬そうなチェーンステーですが、実際にサドルに跨って体重を乗せてみるとサスペンションがわずかに沈むので、しっかりとチェーンステーがしなっていることがわかります。

 

 

 

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実はサスペンションにゴムリングが付いているのですが、サスペンションが沈み込んだ分だけ上部にずれるので、走行中にサスペンションが最大でどれだけ作動したのかが一目でわかる仕様になっています。

 

実走後のゴムリングの位置はこちら↓

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実際に糸島をぐるっと走った感じだとサスペンションは最大で5mmほど沈み込んでいたようです。

ひとりでのんびり走った感じでこの作動量なので、石畳のレースだったらサスペンションはもっと活躍してくれそうですね!

 

 

 

走ってみた感想としては、とにかくお尻への突き上げが柔らかい!

レーシングゼロに硬めのタイヤを装着した状態でさえ、お尻へのストレスをまったく感じませんでした。

 

 

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歩道のこんな段差の上を走っても、突き上げの痛みに顔をしかめることが全くありません。

路面の細かな凹凸であれば、その上を走ったことにすら気付かなかったほど振動をよく吸収してくれます。

 

 

 

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ここまで乗り心地がいいんだから、走行性能を犠牲にしているのかなぁ…、なんて思っていたら、驚くほどよく走ります。DOGMAの名に劣らぬ走りを見せてくれました。糸島をDOGMA K8Sで楽しい…楽しい…って言いながら走っている人がいたら私です。

 

 

レースでバリバリ走ってくれそうなフレームですが、快適性を活かしてロングライドでも大活躍してくれそうな予感がします。乗り心地を優先するサイクリストの私としては是非とも手に入れたいフレームですが、フレームセット価格81万…(;´Д`) 給料何カ月分ですか(汗)

 

 

チューブレスとの相性が良さそうだなぁと思い、自前のチューブレスホイール&タイヤを装着して走ってみたところ、何とも言えない最高の乗り心地でした…。個人的にはレーシングゼロ2way-fitなんかでチューブレスタイヤを装着して履かせたら、レースでもロングライドでも快適に走れる最高の一台になるかなと思います!