日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2017/06/28 20:38
今日は福岡でカンパのセミナーがあったので行ってきました。
内容的にメインは「ディスクロードコンポーネント」
スーパーレコードからコーラスまでをカバーするH11の話です。
シマノやスラムと違い、MTB用コンポを展開していないカンパ。
油圧のディスクにはもっと手間取るだろうと思っていましたが、
見た感じかなりの完成度の高さ。
MTBの油圧で品質とコントロールのやりやすさに定評のあるマグラと組んだだけあり
先行する2社に引けを取らない出来と見えました。
マスターシリンダーはブラケットから独立。
万一の不具合の場合、マスターシリンダーのみを交換することが可能です。
このマスターシリンダー、左右共通とのことで、このあたりの設計のソツのなさがマグラらしい感じです。
パッドの交換時期もわかりやすくなっており、
角の切り欠きの段差の部分まで減ったら交換とユーザーフレンドリー。
残念ながら油圧の動作を確認できるサンプルはありませんでしたが、
新たに展開されたBORA ONE DISCの本気っぷりを見るに、
ディスク化の流れは着実に進むものと思われます。
ディスク化の流れに合わせてリアのエンド幅が142mmになるのを見越した変更が
2018年のスーレコからコーラス、ポテンザに加えられており
互換性に注意が必要です。
型番から変わったシマノに比べ、特にポテンザは
2017年のエルゴパワーと2018年のクランクの互換性がないので要注意です。
個人的に今回のメインのケンタウル。
銀色に輝くコンポを期待していったのですが、入荷は8月以降とかorz
基本的な構造はポテンザを踏襲しているのですが、コスト削減のためちょこちょこ使用が異なるので
特にドライブトレイン回りはポテンザとケンタウルは同じ11sとは言え互換性はないと思ったほうが良さげです。
素材はテクノポリマー製。
リアディレイラーはポテンザ以上のグレードに採用されている
11-23のクロースギアも11-29のワイドギアも歯先に沿って動く
エンブレイス・テクノロジーはオミットされ、
かわりに11-29と11-32、12-32のワイドギアに最適化された設計。
プーリーの歯先が高くなっているのは、2018年にマイナーチェンジする他の上位グレードと同じです。
クランクはレコードなどと同じウルトラトルクに!
チェーンリングは52-36か50-34のみとホビーユーザーの需要が高い組み合わせのみでコストダウン。
53-39などのギアがほしいレーサーはコーラスあたりを買ってくれってことでしょう。
表からだとつや消しのカラーも悪くないなと思わせるのですが、
裏から見ちゃうとコストを削った努力のあとが…
右がポテンザ、左がケンタウルです。
為替の関係上、今年はちょっと価格が上がっちゃうとのことで、
105よりちょっと高くなるそうですが、気軽に手を出しやすいカンパのコンポが増えるのは楽しみです。
はやくシルバーカラーを手にとってみたいなぁ。