日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2017/07/22 20:14
以下のインプレはあくまで貧脚ライダー井手の主観に基づいたものです。
40すぎの運動が苦手なおっさんのインプレが何かの参考になれば…
豪脚の方はブラウザバックか、そっ閉じで願い致します。
先日アップした続きで、今回は「現実的」な価格の3台。
まずはアルミのREACTO400(¥159,900-+TAX)です。
カムテールが世に出てからめっきり減った「横の面積が広く縦に薄い」ダウンチューブ。
視覚的にもエアロ!とわかりやすい形状がステキ。
このモデルも新城選手たちバーレーン・メリダのレプリカカラーが設定されました。
今年のリアクトはレプリカカラー押しです!!
漕ぎ出しは「普通」
特に出足が鋭いわけでも鈍いわけでもなく…
基本登りと下りしかない試乗コースへ出て、はじめは下ります。
・・・んんん?脚を止めたまま下ると、いつもよりノビが良いですが
それ以上に先のREACTO TEAM-Eに比べて乗りやすさを感じます。
軽すぎたREACTO TEAM-Eに比べ、重量からかテーパーヘッドの剛性からか落ち着きを感じます。
そして恐れていた思っていたほど縦の突き上げがありません。
アルミのリアクト400はカーボンのリアクトに採用されている
S-FLEX シートポストは採用されていませんが、少なくとも試乗コースでは必要性を感じないくらいには快適。
そしていざ上りに!
ダンシングだと振りにくく感じるので、シッティングで登ります。
3~5%くらいの勾配までなら普通に登るのですが、
それを超える斜度になると一気にモサッとしたフィーリングに。
ホイールが重量級なのも大きな理由でしょう。
ただ、踏み込んだときのフレームの硬さは感じず割りと好み。
ホイールを変えれば化けるかも。
お次はカーボンでアルテグラMIX仕様のREACTO5000(¥289,000-+TAX)。
このひとつ下の105仕様のREACTO4000(¥249,000-+TAX)とともに
CF2フレーム採用のコストパフォマンスに優れる人気のモデルです。
リアクト4000にはこれまたレプリカカラーの設定があり、2018年も人気のモデルとなりそうです。
試乗コースに出るまで未舗装路なのですが、
危なげなくクリア。お?いけるやん。
ゼロ発進はかなり軽め。
既にこの時点で同じREACTOのTEAM-Eやアルミの400とは挙動が異なります。
踏んだときのTEAM-Eの硬さは5000にはありません。
下ってみるとこれまた違いがわかります。
ハンドルの安定感は合計4台乗ったリアクトの中で1番。
CF4の硬さを感じず、なおかつしっかり感があります。
リアクトの2種類のカーボンフレーム、CF4とCF2は共にUCIのルール改正を受けた新型ですが
ヘッドのベアリングの径が異なります。
CF4はより前面投影面積を減らすため1 1/8-1 1/4と下が若干小さめのベアリングを採用するのに対し
CF2はより剛性を高めて安定感を増すために1 1/8-1 1/2と大径のベアリングを採用しています。
プロ用のCF4の剛性を落とすとは考えにくく、登りの軽さから察するに
CF4のフロントの高剛性っぷりは素材そのもの、
CF2はCF4より少し弾性の控えめなカーボンを設計により剛性を上げた差が、
マシンのフィーリングの違いに出ているものと思われます。
リアバックも安定感があり、あまり縦に潰しの入ったダウンチューブのエアロロードに乗っている感覚はありません。
CF2にも上位グレードと同じくS-FLEX シートポストが採用されていますが、
CF4と違い、正直なくても快適なんじゃ?と思うくらい突き上げも気になりません。
上の画像で私の短足っぷりがわかります。
ギリギリやんけ!
下りで脚を止めたときの加速はTEAM-Eと遜色ないように感じます。
流石にホイールなどのパーツが違うので、同じではありませんが
かってに加速していく感じはかなり似ています。
ただし!前述の安定感からコチラは不思議と怖さを感じません。
登りはかなり軽く進む部類かと。
少なくとも400で感じたある一定の勾配からいきなりモサッとくる感覚はなく、
かと言ってTEAM-Eの膝にダメージが残りそうな硬さも感じず、私のような貧脚には非常に乗りやすいです。
ただ、ダンシングはイマイチ合いません。
車体を振りにくい感じが…
シッティングでくるくる回すと良い感じ。
登りを苦手とせず、平地と下りでエアロが明らかに効くので省エネで、
剛性も高すぎることがないので、最後まで脚が残ります。
私がレースに出るなら、あるいは足切りのあるロングライドイベントに出るなら
リアクト4000に5万くらいのホイールはかせるのが最もコスパに優れると思われます。
速度出せないからリアクトのようなガッツリエアロロードは自分にはどうも…と思っていたのですが
乗ってみたら考えが変わるくらい良かったです。
平地で楽できるのが良いですw
最後はREACTO DISC 4000(¥289,000-+TAX)
今後主流になると思われるディスクブレーキ採用のCF2フレームのエアロロードです。
キッテルがディスクロードでツールを勝ちまくったので、
そろそろ本格的にディスクロードの時代が来るかも。
このモデルはインプレを読む前にちょっと注意です。
間違いなく個体差だろうと思うのですが、リムかタイヤかはたまたチューブか?
1箇所重量バランスが崩れていたのか、下りでスピードが上がるとフロントのみ共振するような振動が。
時間があれば原因を探して、もしホイールなら交換して、
またはDISC 7000-Eあたりに乗って改めてリアクトディスクの
インプレしようと思ったのですが、突然の豪雨でその望みはかないませんでしたorz
なので今回のインプレは分かるとこだけ。
前後ホイールがスルーアクスルでの固定なので、横剛性は硬い硬いと言ったTEAM-Eに匹敵します。
明らかに踏んだときの反応が早いです。
下りはスルーアクスルでコーナリングが違うかもと期待したのですが
前述の共振でわからずorz
ちゃんとリムブレーキとは良い意味で違うフィーリングを感じていただけに残念。
登りはサクサク登ります。
ホイールは重くなっているはずですがリアクト5000より登る印象です。
そのかわり脚にもきそうですが。
反面縦剛性はリムブレーキのCF2の剛性に近く快適。
脚があって、ある程度距離も乗るor路面が荒れている場合は良い選択肢になりそう。
2018年モデルのリアクトはこれでおしまい。
何かの参考になりましたでしょうか?
次回は2018年スクルトゥーラに続きます。