【STAFFBIKE】モダンスチールバイクに乗る~その②「BB取付けの下ごしらえ」
by: 小西 真人

 

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こういったパーツの組み付け前に行うフレームの下ごしらえ作業と言うのも

 

クロモリフレームに乗る醍醐味というかなんというか。

 

 

 

 

 

 

 

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カーボンフレームが主流となり、またアルミの成型技術が上がったことで、

近年作業の機会が激減した「ヘッドパーツの圧入」に続き

 

 

こちらは最近息を吹き返しつつある?「ネジ切りボトムブラケット」の

組み付け作業に入ります。

 

 

 

 

 

 

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加工前、吊るしの状態のBBシェル内部にはほんのりと錆も・・・

こういうのを見ると、クロモリも「鉄」なんだなぁと思います。

 

 

 

このままでも必要十分な精度は出ているとは思いますが

 

クロモリフレーム組み立て前の儀式みたいなものとして

ネジ山の立て直しとBBシェルのフェイスカットを行います。

 

 

 

 

 

 

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JIS/イタリアンの確認と正ネジ・逆ネジを確認して、工具をセット。

 

 

 

 

 

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ネジの向きに合わせてハンドルを回していくと・・・

こんな感じでガリガリ削れていきます。

 

 

もちろん「全てのフレームがこうなる」というものでもありませんが

これは結構削れた方かも。

 

 

 

 

 

 

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錆もなくなり、ネジ山のエッジもぴしっと立った状態。

 

合わせて左右のBBシェルの平面出しの為に、軽く塗装をはがす程度に

フェイス部分の削り込みも行いました。

 

 

 

 

 

 

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この下ごしらえのおかげで、BBのカップも手でスルスルと入りました。

 

 

大きな負荷がかかるBB部だけに、力任せで強引にねじ込むことから生じる

パーツの余計なストレスを、このような下処理で予防するわけです。

 

 

 

 

 

 

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後はクランクを組み付けるだけとなりました。

 

 

で、手持ちのカンパで余っているのが

 

52-39Tのちょっと重めのギア比のレコードと、

50-34Tのちょっと軽めのギア比のケンタウル。

 

 

理想は52-36Tの組み合わせなのですが、

そんな都合の良いモノはメインバイクに使ってしまってます。

 

 

 

 

オールラウンダー的な使い方は捨てて通勤(平坦)用として割り切るか。

フロント変速を面倒がらずに、登りもイケる仕様にしておくか。

 

 

有りモノ前提で組み立てる、セカンドバイクならではの悩みです。