【CINELLI】実は本当に欲しかったのはこっちだったり。
by: 小西 真人

 

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先日「VIGORELLI  ROAD」が組み上がったばかりで言うのもアレですが。

 

 

実はチネリのロードバイクで一番最初に気になっていたのはコレでした。

 

 

 

 

 

 

 

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〇CINELLI NEMO TIG フレームセット  ¥240,000-+TAX

 

 

 

チネリといえばクラシック路線の象徴たるスーパーコルサが有名ですが

 

なぜかそれではなく、ハイパフォーマンス系クロモリロードフレームの

この「ネモティグ」に惹かれたのです。

 

 

 

 

 

 

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TIGとありますが、溶接跡は非常にスムースで特有のギザギザ感は皆無。

 

 

上1-1/8、下1-1/2のテーパーヘッド&極太カーボンフォークを見る限り

まるで最新のカーボンバイクのようにも思えます。

 

 

このボリューム感でクロモリロードと言うんだから・・・

 

 

 

 

 

 

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使用チューブはコロンブスの軽量クロモリチューブ「SPIRIT」。

 

トリプルバテッドのダウンチューブの最薄部分は0.4mmの厚みしかありません。

(ヴィゴレッリのTHRONだと0.6mmだったような)

 

 

ここまで薄くかつ大径化することで、スチール素材ながら1,800gという軽さと

いまどきのバイクに求められるレベルの剛性を両立しています。

 

 

 

 

さらにBBはネジ切りではなくプレスフィット86タイプ。

 

ダウンチューブ径が44mmもあるというだけで、相当硬そうなフレームの

予感がしますが、さらにBB剛性を上げてくるとは。

 

ここまでやったということは「クロモリ=しなやか」なんてありきたりな

フレーズを言わせるつもりはない、ということでしょう。

 

 

 

 

 

 

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リアバックも角ばっていてかなりマッシブな造形です。

 

シートステー/チェーンステー共に縦の楕円なのでしならせる気ゼロ。

 

 

 

ブレーキブリッジにはチネリのウィングマークがひっそりと。

 

こういう小ネタ大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

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実際にヴィゴレッリロードに乗ってみて思ったのですが。

 

 

今時の設計のクロモリロードバイクは、素材がスチールなだけにそれなりの

重さは感じますが、走行感覚では予想以上に軽快。

 

ペダリングの感覚やハンドリングにおいても最新のカーボンバイクと比べて

ほとんど遜色ありません。

 

 

これでレースに出ろと言われたら余裕で出れます!

(ヒルクライムや登りがキツいレースは除く)

 

 

 

また、他のフレーム素材のバイクから乗り換えても違和感を感じない

ということはセカンドバイクや練習バイクに丁度いいとも言えます。

 

 

 

 

 

ほんのちょっとだけウェットな、クロモリっぽい?踏み心地を残しつつ、

サクサク進む加速感は素直に「速い!面白い!」と思えるものでした。

 

 

 

軽さを含めた総合力では、やはりカーボンフレームの圧勝かもしれませんが

 

り味やコスパまで視野に入れればクロモリもまだまだ捨てたものでもない

と思いながら、結構楽しんで乗ってます。