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ワイズロード フジグラン広島店 Y'sRoad Hiroshima
2019/11/09 15:09
「SETTANTA=70」
ジオスの創立70周年のアニバーサリーとして登場したこのモデル。
ヨソのイタリアンブランドの様に、いかにも記念モデル!という華やかさは
微塵もなく、実用と実戦が常に根底にある感じは如何にもジオス。
このスタンスがたまらなくカッコいい!
〇GIOS SETTANTA 105 (オリジナル完成車) ¥ASK!!
なんですが、フレームセットの価格(¥258,000-+TAX)よりもなぜかお安く
なってしまっているのが不思議。
クロモリフレームというとラグ組みを想像しますが、このモデルはTIG溶接。
使用されているチューブはおそらくですが、コロンブスの「SPRIT」。
ラグのサイズを気にせずに太いチューブが使えるのと、ラグがない分軽量に
仕上がる(フレーム:1,560g/カタログ値)のが大きなメリット。
チューブが太くできる分フレーム剛性が全体的に底上げされるので、細身の
クロモリフレームとはいえ走りのフィーリングに関しては、多少は現代的な
感覚に近づいていると予想できます。
フロントフォーク美しいのメッキ加工もクロモリフレームならではの醍醐味。
ユニクラウンっぽい形状のラグを採用したフロントフォークは、クラシックな
雰囲気は薄くなるもののフォーク剛性はかなり高められます。
これならハードなブレーキングやコーナリングの際も安心、その見た目以上に
しっかりとした走りが楽しめることでしょう。
ハンドルとステムは、イタリアンブランド「DEDA」のクラシック系で統一。
ヘッドパーツはなんとレコード!
現在の基準からすると華奢過ぎる、スレッドステムと26Φのハンドルバーに
最新のカーボンパーツのような過度な剛性を期待してはいけません。
下ハンドルを持ってグイグイこじると、ビックリするくらいタワみます。
クラシック系クロモリバイクを乗りこなすコツは、まず全体的な剛性の低さ
を理解した上でそのクセをつかんで、無理せずに前に進ませることです。
コンポーネントは5800系105。
敢えてのシルバーのセレクトですが・・・引きで見るとまあまあ良い感じ。
いわゆるオールドパーツと比べたら、変速性能も雲泥の差。
この雰囲気なら「ダブルレバー」での変速にトライにしてみたくなる気持ちも
沸いてきますが、 リア11速もあるものをダブルレバーでコントロールしようと
すると、変速操作が忙しなさ過ぎてやってられません・・・(経験アリ)
フレームサイズは52。
おおよその適正身長は170cmちょっとくらいでしょうか。
(詳細なフィッティングはバイオレーサーにて計測いたします)
太めのチューブをガッチリと組み、そこに高剛性のフォークを組み合わせた
今どきの走りにも対応可能な武闘派クロモリロードバイク。
クロモリ特有のしなやかさを売りにしたものではなく、クロモリがレースの
ための機材だった頃のフィーリングが存分に味わえる名車「SETTANTA」。
古のジオスの走りを、ぜひその手に。