2018/05/21 16:58
実はワタクシ、手組ホイールを2本持っておりまして…
コレも勉強のために自分のロード用のホイールを
自分でイチから組み立ててみたものです。
手組ホイールとは
リム・ハブ・スポークなどのパーツを選んで
ホイールをイチから組み立てる
いわばホイールのオーダーメイドといったものです。
昔はホイールも
行きつけのお店で相談してオーダーして
お店で組み立ててもらうのが当たり前でした。
なので、ベテランの自転車乗りのオジサンたちは
新しいホイールを「買う」ではなく
新しいホイールを「組む」という人が多いです。
今では完成形のホイール(いわゆる完組ホイール)が売られているので
お店で組む手組ホイールの数はかなり減ってしまいましたが
パーツの構成によってはメーカーものの完組ホイールよりも
お得に手に入る場合もあります。
そんな一例として、先ほどのワタクシのホイール
リムは安くてなかなか使えると評判のTNIのAL300(¥4,600+税×2本)
ハブはTNIのエヴォリューションライトハブ(前後セットで¥20,000+税)
スポークはSAPIMのダブルバテッドステンレススポーク RACE(前後で約4千円+税)
パーツ代の合計が税込みで約¥36,000ほど。
(組み立て工賃は前後で¥9,600+税なので、当店でオーダーしていただくと合計で約5万円足らずになります)
で、気になる軽さですが
この組み合わせで実測1,560g
ということは
先日のブログでもご紹介した
定価が8万円以上するレーシング3とほぼ同じぐらいの軽さです。
個人的に
2世代前のレーシング3も使っていますが
ワタクシのようなヌルい乗り方では
この手組ホイールとレーシング3は
大きな差は感じられません。
もちろん
レーシング3の方がリム幅が広いので横方向への安定性が強く
コーナーリング性能は確実に上なので
単純な数字上の軽さだけでは語れない部分もあります。
一方で手組ホイールは
一般的な汎用のスポークを使用しているので
スポークが折れても修理用の部品が手に入りやすく
故障にも対処しやすいというメリットもあります。
なんといっても
出来合いのものではないオリジナルというのは
それだけ愛着も強くなります。
そんなワタクシの手組ホイールですが
もう1本はハブ・スポークは同じで
リムだけもっと軽量なものに変わるとどうなるかを
試してみたものです。
リムはTNIのAL22(¥4,200+税)
先ほどのAL300が460gで、こちらのリムは約400g。
(実測では410g近くありましたが…)
ほぼ同じ価格で60gも軽い!と思って
このリムで組んでみました。
実測で1,540g
おや?リムが前後合計で100g以上違うはずなのに
あんまり軽くなってないような…
実はスポークの本数が違います。
AL300はフロント20本・リア24本
AL22は前後両方とも32本
合計で20本増えているので
その分スポークとニップルの重さが増えているということですね。
でもいちばん重要な外周部分のリムが
100gぐらい軽くなっているので
さぞかし走りも軽くなるだろうと
ワクワクして乗ってみたのですが
同じカーボンバイクに付けて乗ってみても
踏み込んでもあんまり加速しない感じが…
感覚的な話になってしまいますが
AL300やレーシング3の時は
踏み込むとホイールからグワッと前に進む感じ
AL22だとフレームがヘッド辺りから先に前に出ようとして
ホイールがそれに引っ張られて後から遅れて付いていくような感覚…
原因はリムの剛性不足です。
これだけ安いと、軽量化のためにかなり肉薄に作っているはずです。
そのためリム全体に硬さが足りず
加速する瞬間などの強い力が加わるときに
ホイール全体がムニっとしなって加速力をロスしているのです。
(軽量かつ高剛性なリムはもっと高額です…)
コレは失敗だったか… と思ったのですが
クロモリフレームのロードに付けてみたところ
(画像はだいぶ前に撮ったものなのでホイールが違いますが…)
相性バッチリ!見事に活きました!
クロモリのフレームは
カーボンバイクよりもフレーム全体の剛性が低く
逆にしなりや反発力をうまく利用して
推進力を高めるような設計になっています。
最新のカーボンバイクはフレーム自体が硬いので
AL22のホイールのしなりが大げさに感じられてしまいますが
もともとよくしなるクロモリフレームに付けると
踏み込んだ時にフレームもしなっているので
ホイールのしなりがあまり気にならないのです。
さらに出足がゆっくりのクロモリバイクが
AL22の軽さを活かしてスルスル加速していくので
フレームの弱点をホイールがカバーする
非常に理にかなった組み合わせになりました。
ホイールの剛性が高くない分、乗り心地も良いので
フレームの剛性が高すぎない
入門向けのロードバイクやクロスバイクで
まったりサイクリング派の方にもオススメの組み合わせです。
(スポーク本数は32本をお勧めします。AL22は20や24本なども選べますが、スポークの本数を減らすと
超小柄な軽量級ライダーでないと、さらにホイール剛性が下がってしまう上に、頑丈さも落ちてしまいます)
という感じで
ホイールだけ・フレームだけで考えるのではなく
バイク全体のバランスがいかに重要かが体感でき
いろいろと勉強になりました。
神戸店では手組ホイールもオーダーをお受けしております!
あの注目の究極戦闘ホイールENVEも
リム単体の販売があるので手組のオーダーが可能です!
ハブ・スポークのチョイスでは
完組のものよりも10万近くお安くなる場合もあります!
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