CAAD12インプレッション(CANNONDALE 2016)~ホリゾンタル化とサイズ選び
by: 名古屋本館

直近4年間で最も売れたであろうロードバイクCAAD10。

キャノンデールが送り出したその傑作アルミロードが今年ついにモデルチェンジとなりました!

“CAAD12” の名を冠しついに到着!!

 

(2016)CANNONDALE CAAD12 5 105 REPカラー

定価:¥210,000+税

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目立つ変更点の一つは「ホリゾンタル化」。

最近のフレームでは珍しく、TOPチューブが水平となるフレームワークになりました。 

“やっぱりロードはホリゾンタルでなきゃ”とお思いの方も多いように思いますので、

GOODなトピックではないでしょうか?

 

↓ どうでしょう?

水平TOPはやはりビジュアル的に美しいです◎

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 ただし、このホリゾンタルデザイン、サドルの出代が少なくなるという難点もあります。

見た目的にもある程度の出代が確保された方が恰好も良いですし、

重心バランスや車格と言った機能面に影響する内容からも、一定長さ確保される方が望まし場合が多いです。

 

上記REPカラーは50サイズをサドル高695㎜で設定した状態です。

 カッコ良さ的な観点からゆくと悪くはないですが、もうちょっと出ればなお良いという感じでしょうか。

因みに ↓ は48サイズを695㎜で設定した状態。

実際シート長は1センチしか変わらないのですが、ヘッドが短くなり当然TOP方向も短くなってますので、よりすらっとしたイメージのセッティングになりました。

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では、どちらのサイズを選ぶべきかという話になります。

当社のフィッティングサービスであるバイオレーサー的には、リーチ方向(ハンドル遠さ方向)も含め、自分の適正ポジションが総合的にフィットしやすそうなのは、50サイズと考えますが、

48サイズでもステムをやや延長すればポジションは満たせるので、TOPチューブの位置、シートポストの出代から考えると、48サイズも捨てがたいという訳です。

名古屋店では幸い、両サイズありますので当然、乗ってみて判断です◎

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50サイズの方は、リヤバックの剛性が高く感じる。というのが第一印象。

利國は普段、今超スローピングフレームを乗っているので、ホリゾンタルとなり、シートチューブの接合位置が高くなったCAAD12はとっくにシッティング時、後ろ三角のしっかり感が強く感じられます。

48サイズはスローピングフレームにやや近よった剛性の印象。

安定性、コーナリング性能は非常にニュートラルで扱いやすく、両サイズともほぼ違いなく感じられました。切れがあるのにナーバスな所が無く、乗り手を選ばない秀逸なハンドリング性能◎

 

リア剛性に関しては、かなり高い部類に入ると思います。

横方向のウィップを抑えた分、足に伝わる剛性感は非常に高いです。

しかし、SPEED SAVE チェーンステイがしっかり縦方向に動いてくれるため力の逃げも残っていて、慣れるにしたがって剛性面でも乗りやすくなってきますので心配はないかと。

 

個人的な見解としては、ポジションが無理なく満たせる2つのsizeで迷った場合、

見た目&従来バイクとの乗り味の印象を近づけたい場合は、小さい方のサイズ、

ホリゾンタルらしい乗り味をより感じたい場合は、大きい方のサイズ、

かと思います。(もちろん、“総合的に考える”というのが大前提としてあります。)

 

 ↓ 間違いなく横剛性とトラクションに寄与していると感じられるシートチューブ形状。

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 &チェーンステイ。

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 完全にケーブル内装されメカニック泣かせとなったワイヤールート(笑)

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CAAD10よりも細見になったシート/トップ接合部。

見た目的にも乗り味的にもバランスが良くなりました◎

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 さらに横扁平が強くなったシートステイ。

横方向で踏ん張って、それを縦方向に。トラクション~推進力に変えている感じが乗っていて伝わってくる気がします◎

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 また、ピンヒールのように非常に華奢な形状になったフロントフォークですが、

コーナリング、下り、ブレーキングで弱さは一切感じられなく、リアバックの剛性と非常に調和のとれた性能に仕上がっているようです◎

そして、振動面でも見た目とは裏腹にかなりのレベルアップが図られていて、もはや快適性という意味ではカーボンバイクの存在を超えている出来栄え◎

さらに進化した “カーボンキラー” 。

ぜひ皆さまも名古屋店の試乗車で体感してみてください◎

 

2015.9.12  利國真平