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【2016】試乗会インプレ(カーボン編)
by: 今井 明

先だって行なわれました各社お集まり頂いての大試乗会、各種ロードバイクの乗り比べをさせて頂きましたので自分なりのインプレッションをお送り致します。

ちなみに昨年の試乗会のインプレはこちら↓

 http://ysroad-shinjuku-crossbikekan.com/staffblog/2014/09/2015-2.html

http://ysroad-shinjuku-crossbikekan.com/staffblog/2014/10/2015-3.html

 

そして今年試乗したうち金属フレームのインプレをまとめた物はこちら↓

http://ysroad.co.jp/shinjuku-crossbikekan/2015/11/01/1273

 

続いてカーボンモデルの個人的なインプレをお届けします。

 

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カナダのバイクブランドであるルイガノのスポーツ向けライン「GARNEAU」のトップモデルGENNEX R1を試乗。乗ってまず感じたのはその滑らかな走行感、しなやかに楽に加速していきます。ハンドリングもニュートラルそのもの、意のままに操れて運転するのが楽しくなります。脚にくる硬さは感じませんがたわむほど弱いわけではないのでスムーズにペダリングすればスピードの維持もしやすくロングライドなどにはかなり向いた性格と感じました。軽量でもありますのでレースにも使えますがスピードの上げ下げが多いコースよりはサーキットのエンデューロやヒルクライムなどには相性良さそうです。ルイガノというとファッションバイクのイメージが強いですが本格的なレーシングバイクも作っています、こちらも隠れた?良品。

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 続いてイタリアブランドコルナゴのV1-r、フェラーリと共同開発したという最新エアロフレームモデルです。昨年乗ったC60は他を圧倒する乗り心地と加速性の気持ち良さでNO.1評価だったのでV1-rはどうかと期待して試乗。乗り始めてすぐに感じるのがその硬さ、全体的に角型に近いパイプになっているのでその分剛性の高さを感じさせます、ハンドリングもコルナゴのバイクにしてはクイックでソリッドなイメージを伝えてきます。その分反応は良くパワーをかけた分だけ速度が上がっていく正に戦闘機のイメージ、レーサーとはかくあるべしという本気度が伝わる1台です。軽量にも仕上がっていますので短いクリテリウムやヒルクライムでしたらV1-r、エンデューロやロングライドなど距離や時間を走るのであればC60という選択肢でしょうか、コルナゴの名に相応しい一台でした。

 

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 戦闘機つながりでオランダブランドKOGAのKIMERA、こちらも見た目の太さを裏切らない剛性を持ったモンスターでした。自分のパワーでは踏みきれない程の硬さ、ただパイプの厚みもあってそれほど嫌な硬さではなく回転でパワーを維持出来れば素直に進んでくれるモデルです。オランダはクリテリウムというコーナーが多い周回競技が盛んでそれに合わせたハンドリングのクイックさも特徴、操る難しさはありますが乗りこなせれば強い武器となるでしょう。本気のレーサーをお探しならこちらも候補の一つです。

 

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こちらもレーサーしか作らない硬派なブランドサーベロ、R3はオールラウンドで乗り心地重視のミドルグレードという位置付けですがこれまた硬いゼンティスのホイールと相まって相当レーシーな乗り味でした。それにしても進みが悪いなと思ったらフロントギアが52Tでした^^; 最近はほとんどの完成車で50Tのコンパクトがメインだったのでそのつもりで後ろのギアを調整していたので重く感じていたので1枚リアを軽くして回していったら驚くほど良く進んでいきます。特徴としては振動や路面のインフォメーションはしっかり伝えてきますがそれが尾を引かず速く伝えて速く処理がされているのでリニアに扱える印象、トッププロからのフィードバックを受けて年々バランス良く仕上がってきているのでこれといって乗り手は選ばないと思いますがやはり本気で乗ってこそ応えてくれるモデルでしょう、同じモデル名でも以前よりもカッチリとしてきている感触でした。

 

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 そしてアメリカンブランドの雄TREKの最軽量モデルエモンダSLR8、本当はリニューアルしたマドン9にも乗りたかったのですがあまりに順番待ちだったので空いていたこちらを試乗。昨年はエモンダSLに乗ってそのバランスの良さに驚かされましたがSLRは1踏みして硬さを感じます、さすがプロ用です。これを軽量化したのでたわみを感じるという人がいましたがどれだけのパワーなのでしょうか?! 踏んでも回してもその重厚さや軽量なのに安定している感触はまったく破綻する事がありません。このBB周りの硬さというか重厚感は以前のマドンやドマーネにも共通して感じられるものなのでTREK独自の規格BB90という幅広くとったフレーム構造に起因するものかもしれません。ハンドリングもニュートラルから少しシャープに振った感じなので慣れれば高速でも自在に操れる事でしょう。これは益々新型マドンが楽しみになりますがプロ選手でも好みでエモンダやドマーネを使い分けており、今年のジャパンカップの勝者モレンマはこのエモンダを選択していました、登りが急で数が多いコースにはピッタリだったのではないでしょうか。

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同じアメリカンのこちらはまだ新興ブランドといって良いでしょうニールプライドのNAZARE、元々ウィンドサーフィンの世界でカーボンファイバーの技術とエアロダイナミクスについての知見を持って製品を開発していたブランドがBMWデザインワークスなどとの協力で自転車業界でも新しい風を吹かせてきたブランドだけにその評判や名前は聞いていましたが今回初試乗となりました。エアロオールラウンドモデルということでフレームのボリュームもかなりあるのでもっと硬い乗り味を想像していましたが意外に脚にやさしい感触、スッと体重をかけるとストンと脚が落ちて抵抗感なく次の脚が上がってきて力む事なく回転が上がってスピードが上がっていくので気が付いたらさほど踏み込みもしないのに結構なスピードで走っていました。ホイールの影響もあるでしょうが上りでもその滑らかな回転のまま上がっていけるので無理をしている感触もなくするすると上っていけて驚きました。また風が強めに吹く時間帯だったのですが車体の挙動が安定して減速感が少ないのも好印象でした、今回乗った中で一番気に入ったモデルです。同社にはヒルクライム用のBULA-SLという超軽量モデルがあってこちらもかなり良い評判なので是非乗ってみたいです。知名度ではまだまだですがデザインが気に入ったらこれはオススメです!

 

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そしてコルナゴと並ぶイタリアブランドの大御所ピナレロ、近年のプロレースでの活躍も目覚しくその独特のデザインセンスにファンも多いです。トップモデルのドグマF8はこちらも大人気で試乗の順番が廻ってこなかったので一つ下のGAN RSを試乗しました。一つ下と言っても形状はそのままでカーボンのグレードが違う事で剛性と重量が若干違うというだけの事、一般的なライダーにはこちらの方が乗りやすい場合も多いそうです。乗ってみてまず感じたのはその重心の低さと安定感、サイズはピッタリの物なのですが一回り小さい感覚でコントロールしやすく動きの良さが印象に残りました。以前の系譜のピナレロはとにかく剛性の塊で硬くロスなくという印象でガッチリし過ぎな感覚でしたがその辺りのバランスも良くなり非常に上質なイメージになっていました。とはいえそこはピナレロのロードレーサー、どちらかと言えば硬い部類にはなりますし加速の反応の良さは全体の中でも群を抜いています。登りを含めトルクをかけるよりは高回転でパワーを出した方が進みが良いように感じました。評判通りというかそれ以上に良いバイクです、今回のお気に入り度で言えば3位でしょうか。

 

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最後に昨年の感覚と違っていないか確認のために同じスコットのADDICT30に乗ってみました。1踏みで「あ~、これこれ」という感覚、適度なしなりでわずかなタメがあった後に脚に反発を残さずに加速に変換される、バイクとの対話が本当に楽しいバイクです。決して軽くはない、むしろ重いぐらいの試乗車のホイールにも関わらず走りが軽い、踏んでも回しても身体への負担は少なくしっかり速く走って維持が出来る。本当に良く出来たバイクだと思います。何故にお気に入り度が二位か?良いのが分かっていて乗ったので驚きがその分少なく、初試乗のニールプライドの方が感動が大きかっただけです(笑)

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帰ってから自分のバイクに乗ってみました、CIPOLLINIのRB1000、もう四年目になりますが未だ乗る度に良いバイクと思わせてくれます。とにかく反応と加速が良く自分の意志とバイクの動きにズレが少ないのでストレスが少ないです。さすがに硬いので路面が悪いところや疲労がくるときついスパルタンな性格ではありますがレースで使うには頼もしい相棒です。さぼっているとバイクから「もっとしっかり乗れ!」と言われてしまうような感覚があるのでこれからも大事にしっかりと乗っていきたいです。

 

今回書き切れなかった車体も出来るだけ乗ってその感触を実際に確かめるようにしています、御相談の際はお気軽にスタッフまでお声かけ下さい。

 

2015/11/15 今井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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