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2024/02/15 12:35
雪の残る峠を、、、すみません、脇道に良い感じの残雪を見つけたので写真撮っただけです!!
この日は165mmクランクのデビュー戦という事で走り慣れた練習コースを走ってきました。
目次
と言うわけで、今まで172.5のクランクを使い続けていた私ですが、165のクランクを初めて使ってみました!!
今まで同様気に入っているROTOR INPOWER DMの長さ違いを購入して純粋にクランク長の違いだけを確かめられる状態にして走ってみました!!
今回走るコースは私が個人でトレーニング目的で走る平地100kmと勾配きつめの短い峠を二つ登る有酸素無酸素欲張りコースです。
とは言え実は今月初めての運動という事で確かめるぐらいの感じで自由なペースで走りました。
ちなみに買ったクランクについて詳細はコチラから↓
荒川を熊谷まで北上、一般道を西に走って寄居のあたりでコンビニで休憩しました。
ここまで来ましたが、実はもともと、このコースを走る前提で出発したわけではなく、熊谷あたりまで行ったら荒サイをUターンして帰るだけにするつもりだったのですが、気が付いたらここまで来ちゃってました!!
クランクの調子を確かめながらお昼どこにしようかなと考えていたら時間がたってしまって、だいぶお腹がすいていたためランチを頂く前の純粋な補給を済ませました。
ここまで来たら東秩父に抜ける小谷野田峠を上っていつもの練習コース走るしかないなと腹をくくりました。
この間50km程平地を走ってきましたが、165mmのクランクにだいぶ慣れてきたところです。
ショートクランクの話は後半の方でまとめてお話しします。
小さいですがパンチのある峠です。
手元の数字を見る限りは1.2km程の距離で150mぐらい上る感じなので勾配はかなりキツイデスね。
いつも通りここで全力を出しますが、クランクの長さの違いにより筋肉の使い方が全然違う事でいつもと違う場所が悲鳴を上げました。
でも、165だから登れない、なんてことはないと思います。長時間のヒルクライムでどうなるかは春になったら試します、、、
いつもより遅い時間に出発しているので13時ごろ到着しました。
実は、前々から気になっているラーメン屋さんがこの道の駅の中に入っているので、今回初実食といきます。
チャーシュー麺を頂きました。
豚骨醤油のスープが程々の濃厚さで麺やチャーシューなども自家製という事でバランスがよく、道の駅のラーメンとはとても思えない本格的なラーメンがいただけました。
店内は席数が少ないですが、グループでの来店であればテラス席もあるので事前清算でいただくことも出来るようです。
何度もこの道の駅に来ていますが、こんなにおいしいラーメンがあったのにもっと早く気が付いていればと思うわけです。
松郷峠も後半そこそこ勾配がキツク、いつもと違う部位が疲労している事もあってゆっくり上る事にしました。
体重重いのでゆっくりでも200wぐらいは出さないと前に進まないのでキツイのはキツイですよ。
ちらちら写っているのでお気づきだと思いますが、こっちの方は路面というか路肩に雪が残っています。
車に追い越しされる際はライン取りに注意して走ってくださいね。
定峰とか奥武蔵の方はたぶんですが雪残っていると思いますので行かれる方は注意してくださいね。
※長文なので興味ない方はとばしてね
と言うわけで今回の主題でもある、ショートクランク(165mm)について少し語ります。
ショートクランクと言うものが最近流行っているというのはなんとなくご存じでしょうか?
今一番人気のあるポガチャル選手がさいたまクリテリウムで165mmのクランクを使っていたという記事を見たことで更に年末以降気になる人が増えたと思います。
ポガチャル選手のこの件に関しては色々な事情があると思われますが、一つはポジション変更に伴う最適化を行った結果と言う見方がどうやら強そうですね。短いことで魔法のような何かが起きるわけではありませんね。
彼も私同様172.5を使っていたようですが(何様すか(笑))近年気が付くと短いクランクになっているという事でした。
クランクの長さが長いことと短いことでそれぞれどういう違いが生まれるのでしょうか
ものすごく簡単に説明しますと
長い
・三時方向で大きいトルクがかかる
短い
・上死点付近が回しやすい
私自身10年以上172.5というクランクを使っており、170は完成車で何度か使ったことがあるもののすぐに交換してしまいました。今回165を使うのは完全に初めてです。
長いクランクによるトルクがかかるメリットは、登りやコーナー立ち上がり加速、ゼロ発進など急な加速が必要な場面において、ひと漕ぎでどのぐらいの力を出せるかという局面において長い方が有利になります。
そういった意味でも私自身の漕ぎ方の特徴でもある、長く踏むペダリングと相性も良く、踏めるパワーがある事でよりうまくクランクを回すことができるイメージを持っていたので172.5というクランクを使い続けていました。
今回、新しくGE-110に乗り換えるにあたって、ポジションも見直したことが一つのきっかけとなり、踏むペダリングから回すペダリングに意識を変える必要が出たことがクランク長を短くするきっかけとなりました。
ちなみに、身長173cmでサドル高は698mmで乗っていました。
今回サドル高はクランク長が7.5mm短くなったことでちょっとだけ高くしたのですが、703mmぐらいになったと思います。
走りながら微調整したのでまだ正確には測っていませんがたぶんそんな感じだと思います。
短くなって当然違和感がものすごくあるわけですが、平地の走行に関しては30kmぐらい走ったころには徐々に克服して、最初は回転数だよりのペダリングしかできなかったのですが、徐々に短いクランクでもケイデンスを落としてじわっとトルクを掛けられるペダリングもできるようになってきました。
どっちが良いというよりどっちも使えることが重要なんです。
これまで長いクランクでは踏む力を特に多くかけることができていたため大腿四頭筋やひざ下の筋肉も割と動員して踏む力でペースを上げていました。そのための多機能パワーメーターで表記できるペダリングスムースネスの値がやや低めに出ていました。
ですが、クランクが短いため同じように踏み込みに力を加えても同じように加速しないので、引き足をうまく活用して特に上死点の通過をスムーズにこなす意識を持つことを重視することに。
クランクを回す動作1周をより均一化して、平均パワーとしては同様に、ペダリングスムースネスの値を改善する事が出来、結果的に踏むための筋群を酷使しないでペースアップをすることができるようになりました。
ちなみにトルク効率も高くなってます。
ですが、ハッピーエンドで終わる話ではなく、これまで使ってこなかった筋肉たちが悲鳴を上げることに、、、
今回特に今までよりも疲れが出たのが腸腰筋群です。加えてハムストリングスも上りできつくなりました。
当然、同じ出力をこれまでよりも小さい力で出せるはずはないので、使わなくなった筋肉の分、別に疲労しているところがあるのは自然の摂理。
ショートクランクで無条件に楽になるという事は当然なく、クランクの長さに関わらず、同じ力でバイクを動かしたら同じだけ疲労があるという事になりますね。
では、なぜ、ショートクランクに私はしたのでしょうか?
勿論、別の場所が疲労するというのはわかっていました。むしろ、思った通り過ぎて怖いぐらいです。
今回新しいバイクに乗り換えたことと、ポジションを見直して前傾姿勢の取り方をかえたことと、ロングライドに最適化した走りを身に着けたいという色々な要因から、身体の中心に近い大きな筋肉を使うペダリングの方が長時間の運動においては有利だと考えたためです。
長いクランクでもそういうペダリングを意識すればできますしここ最近は意識的に行うようにしていました。
ですがショートクランクはそれに最適化された機材であるという所が今回の機材変更における一番の理由になります。
また、純粋に関節の稼動を小さくすることで筋肉そのものの収縮を減らしてあげることができるので、特に低負荷での長時間走行において筋肉をいたわる走り方ができると考えたのが決め手として大きいです。
クランクの長さを身長で選ぶと当然選ばない長さのクランクですが、ポジション的に、スキル的に、目的のために今回はショートクランクである方がメリットが大きいことがイメージとして明確だった為変更することになりました。
クランクの長さに関してはすごく難しいです。
骨格的にクランクが何ミリであるべきかという話はとても難しく、そもそもなぜ170mmが標準的な長さなのかも私は知りません。
真面目に検証するとしたら、運動力学や運動生理学、物理学など様々な側面から検証しなければいけないので、大変申し訳ないことにその辺の研究を私がしているわけもなく、論文を読んだこともなく実体験を言語化する程の経験もないわけなので、正確なご案内をすることができません。
これに関してはとても主観的な要素になるので、もし短いクランクが必要かどうかを検討される際は一度自問自答をしながら走ってみてください。
これは短い方が確かにいいな!と思ったら、一般的には2.5mmずつ短くしてこの長さまで短くすると全然トルクがかからなくて走りにくいなと思う手前の長さにするというのがクランク長のあるべき変更の仕方です。勿論長くする場合も。
私の様にいきなり7.5mm短くするのはとっても無謀な冒険になります。
また、クランクの種類が変わるとそれだけでもトルクの伝わり方が変わったりするので本気なら同じクランクで検証しましょう。
クランク長を短くすることで上死点付近を主に回しやすく、関節の可動域を小さくすることができる。
(下死点を同じにした場合7.5mmのその2倍上死点が低くなるので足の通過は15mmも低くなるのです)
筋肉の伸び縮みが減る事で長時間低負荷での走行にメリットがあると思う。(予想)
瞬間的にかかるトルクが減る事で、特に登りや加速においてはクランクを均一に回すことを意識してトルクを稼ぐ、場合によっては回転数も高めることで出力を維持する必要がある。
その為、体幹や太ももの裏側やお尻の筋肉などうまく使うペダリングの習得が不可欠。
個人的に体重が重いのでまずは体重を軽くする事が使いこなす一番の近道だなと、元も子もない話が今後の課題。
という事が120kmぐらいのいつものコースを走っていての感想です。
もう少し乗り込んだらイメージや結論が変わるかもしれませんが、変える前からそうだろうと思っていた事をベースに試して考えながら走った実体験を織り交ぜた私なりの解釈になります。
結果的にペダリングの効率が自然と改善されて平地巡行は楽になっていると思います。
松郷峠を下り、ときがわ町にやってきました。
春を目前に感じる陽気で日差しも暖かくまぶしいですね。
豆乳ソフトが沁みますね
いつも行ってるとうふ工房わたなべさんです。
このショートクランクの導入で私の考える最高のロングライドバイクに仕上がってきました。ホイールやタイヤも検討の余地はありますが、今手持ちの機材でこれが精いっぱいですね。
気温の差がありすぎてちょっと体調が悪くなってトイレに駆け込んだりしましたが、良い感じの120kmライドになりました。
冒頭でも話しましたが今月はタイミングも悪く運動していなかったのでこれが3週間ぶりの運動です。
登りで結構パワーを出したり疲れたのは疲れましたが、全身満遍なく疲れがある感じですごく充実しています。
暖かくなってきたので身体も動くようになってきましたし、あとはクランクの長さに慣れるだけって感じです。
体調を崩さないように注意しながら春先のシーズン徐々に距離や獲得標高も意識しながらシーズンインしていきたいところですね。
改めて機材を交換する場合に、必要かどうかという問答を自分自身と行うことがとても重要になります。
特にグレードを維持したまま仕様を変える場合はその変更がどのような意味を持ち、どのような効果が期待できるのかを自分の中で明確にしなければ検証もできないので意味が無くなる事も考えられます。
ホイールではリムハイトの違い、クランクではギヤ比やクランク長、ハンドルの幅だったりサイズに関する変更もしかりです。
ロードバイクのカスタムは奥が深く、イメージ通りの違いを体感できたときは気持ちが良かったりしますね。
答えを提示することはできませんが、私のカスタム経験からこうしたらこうなるだろうという話はお伝えできますので、是非店頭にてお声掛けください。
もちろん、そのまま当店でご注文いただければ大変嬉しいです。(笑)
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