【Techﾏﾆｱｯｸ古谷野】 デュラエースペダル分解
by: 古谷野 穣治

かなり久しぶりにマニアックな記事を上げます。

おいおい、ﾏﾆｱｯｸと名乗りながら商品紹介とかポタリング走行記事しかブログあげてないじゃないか！と声が聞こえてきたような気がしたので（笑）。

 

 

デュラエースペダル（PD-9000）をばらしました。

デュラエースペダルはシャフト内を開けてメンテナンスが出来るのです。走る環境や天候を選ばず酷使するプロ選手が使用する前提のデュラエースだからこその構造です。

 

 

開けます。固定する万力などがあれば作業しやすいでしょう。工具はハブスパナ17ｍｍと20ｍｍ一本づつ必要になります。中身のベアリングを交換する際はスナップリングプライヤーも必要になります。

 

 

使用したパーツがこちらです。ペダル内一式のセットになっています（画像は片方分です）。型番を見るとPD7810～PD9000は共通部品です。これだけ長い期間構造が変わらないということは中身はすでに完成されているということでしょうか。

 

 

さて、なぜ今回頑丈で有名なデュラペダルをばらしたかというと、グリスアップ等のメンテナンスではなくシャフトの交換を行ったのです。

実はお持込いただいたペダルが最初軸長が４ｍｍ長い特殊なタイプでお客様が「脚に合わない！」と嘆いていたのです・・・。

パーツ型番を調べるとペダルボディーは通常と4mm軸延長タイプは両社共通でシャフト交換すれば通常軸に戻せるようだったので交換行いました。シャフトやパーツを交換してベアリングの球あたり調整をして終了です。※作業には工具はもちろんマニュアルに載っていないような技術も必要になります。不安であればお店にご依頼ください。

 

お客様！これで脚の痛みを気にせず乗れますね！パーツ代と交換工賃+αで新しいペダルがかえそうなお値段でしたがそこをあえて交換するのもマニアック（笑）！。

※決してだましたのではなく、お客様ご納得済みです。

 

 

2016/8/3　古谷野