【社員試乗会】 ピナレロ DOGMA F10
by: 古谷野 穣治

 

先日行われた社内試乗会で乗ったバイクを紹介します。

 

 

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 PINARELLO DOGMA F10 フレームセット ¥650,000+税

 

 

 

ピナレロのニューモデルDOGMA F10 です。

チームSKYのフルーム選手による今年のツールドフランスでの制覇を目的にデビューしたのですが、振り返ってみれば

当たり前のようにツールでは勝って、ブエルタアエスパーニャでも優勝。

 

 

結果、史上初のツール・ブエルタの同年ダブル優勝という偉業まで作ってしまいました。

 

 

厳密に言えばフルーム選手が乗っているのは軽量モデルのX-lightなのですが、

ベース設計は一緒ですのでF10の性能の高さを証明したことにもなります。

 

 

 

で、そのF10で何が変わったかというと

 

・軽量化&高剛性化

・エアロダイナミクスの向上

・美的化

が個人的なトピックだと思います。

 

 

 

まずは製造段階でのカーボンレイアップを改良して軽量化と高剛性化を果たしました。

ちなみにカーボン素材は日本・東レのT1100という最高級のものです。現在スポーツバイクブランドではピナレロにしか供給されていない(はず)です。

前作のF8と比べてフレームで約50gの軽量化になっています。

その上にヘッドチューブ・BB・チェーンステイは約5%アップしているので単純にレースで求められている性能を追求しました。

カタログ値で820g(塗装前)で、なので他ブランドと比べると重い印象はあります。

フォークはフルカーボンですがボリュームがあるのでそこそこ重量あります。

イタリアンブランドらしく信頼性も忘れていません。重量がある分下りでの安定性はかなり良いです。

登りだけではなく、下りのことも考えているレース主義です。

 

 

P17_DOGMAF10_downtube

 

次にエアロダイナミクスの追加です。

ロードレースでの使用を前提としたバイクなのでボトルが付いた状態でエアロダイナミクスが発揮される様にダウンチューブに凹みが設けられました。

また、フロントフォークのハブ軸後方に乱気流を抑えるフィンが設けられました。

いずれも細かな変更点ですがトータル面で前モデルより12.6%エアロダイナミクス性能が向上しました。

ここもいたずらにエアロダイナミクスを追求しすぎてほかの性能を犠牲にしていないのもピナレロらしさがあります。

 

 

F10_sample-design

 

 

最後に走行性能には関係ないところですが、手作業にてバイクのシェイプを整えています。

美しさをバイクの性能ととらえるところもイタリアンブランドらしいです。

 

 

そのような感じでスペック主義の現代のバイク設計ですが、

その中でイタリアンブランドらしさが失われていないのが

F10だけではなく、ピナレロ全般バイクに言えます。

 

 

 


 

 

 

バイクの紹介が長くなりましたが、インプレッションに入ります。

 

 

IMG_1385

 

 

古谷野は前モデルのF8に乗っています。総合的な性能バランスが高く満足できるバイクです。個人的にアタックの反応性や高速での下りの安定感が気に入っています。

こんな簡単な言葉で済まして申し訳ないのですが、もうこれ以上のバイクを手に入れるとなると候補がないくらい優れています。

 

 

 

’’下手なバイクに乗り換えるよりはそのまま乗り続けていた方が良い。’’

 

 

 

と思っていたのですが、F8より新しいモデルが出たとなるとF10の方に興味が行ってしまうものです(笑)。この試乗には個人的な物欲も含まれています(笑)。

ジオメトリーもフレーム構造も一緒ですのでF8から載せ替えるときも余計なパーツが要らないというのも同社のモデルへ乗り換えるときのメリットですね。

 

 

 

乗り始めてから約2年経つのでF10に乗った直後に違いはすぐに判りました。

F8からの軽量化と高剛性化は体感できました。アメリカンブランドのレースモデルのように軽くて、少し乾いたような加速感です。

個人的には軽量モデルによく見られるパリッとした加速感は、試乗の短時間だけなら許せますが長時間続くとあまり心地よくないのです。

でもF10はぎりぎり許せる感じがしました。そこはきちんと乗り味をチューニングしているからでしょうか?。

ペダルを力を入れて踏んだ時の反応性が高いのや、一定速度で巡航しやすいのはF8と同様。振動吸収性の違いは体感できませんでした。

 

 

 

そのような簡単なインプレッションで申し訳ないのですが、F8よりレースで求められる性能はUPしています。

反面、ドグマ65.1以降どんどんピナレロらしさは少し薄まっている感じがしました。

それでもレースで使用するのであればF10は最高峰のフレームなのは間違いありません。

軽量化したX-Lightの乗り味も気になります。

 

 

 


 

 

 

最後に、

この記事を書いている時点で茅ヶ崎店にはDOGMA F10は在庫ないのですが、

 

 

P17_DOGMAF10_169-asteroid-red

 

茅ヶ崎店には同モデルの受注発注カラーAsteroid Red (フレームセット価格¥650,000+税)が入荷予定です。

サイズは51.5mmです。オーダーすると納期がかかってしまう受注発注カラーですが、サイズがあれば待つ必要なし!。

 

 

もう少しで入荷するかな~?。お待ちください!。

入荷したらまた記事を上げますね!。

 

 

もちろん通常カラーやオーダーカラーのMyWAYも受け付けておりますのでご相談ください。

 

 

 

 

2017/10/18 古谷野

住所:神奈川県茅ヶ崎市中海岸4丁目12986番52号 サザンビーチヒルズ2F
電話番号:0467-84-1555
営業時間:月~金 11:00~19:00、土日祝 10:00~19:00
定休日:火曜日

 

サザンビーチヒルズの駐車場に限ります
   

カラーコーンが設置してあるスペースは他テナント様の月極駐車場です。
ワイズロード茅ヶ崎店にご来店の方はご利用いただけませんのでご注意ください。
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