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2016/01/23 20:59
以前フィジークのイタリア人セールスマネージャー(だったかな?)
と話す機会があった時に、こんな会話をしたことがありました。
小西「フィジークのサドルがどうもイマイチ合わないんだよね」(カタコト英語)
マネージャー「そんならアリアンテはどうよ?」(英語)
小西「アリアンテもダメだった」(カタコト英語)
マネージャー「じゃあそんなお前にはこれだよこれ、クーヴァ!」(英語)
小西「クーヴァかぁ、良さそうなんだけどちょっと高くない?」(カタコト英語)
マネージャー「確かにいい値段するけどさ、その価値はあるよ。」(英語)
マネージャー「一度使ってみ?相当な自信作だから」(英語)
(こんなにスムースな会話ではなかった気もしますが、内容は概ね合ってます。)
それ以来、サドルに悩むことがあるたびに、気になり続けているのがこのモデル。
〇フィジーク KURVE ALUMINIUM BULL ¥29,100-+TAX
このクーヴァ、「メビウスレール」と呼ばれるアルミ製のフレームに、
「ツインフレックス」と呼ばれる複合素材のベース部分にハンモック状に張り、
そのしなりで座り心地をコントロールしています。
クッションの厚みで快適性を出す一般的なサドルとは一線を画すこのシステムは、
いうなれば「ブルックス的なレザーサドル」の現代的な解釈と言って良いでしょう。
体が固い小西ゆえに、選ぶのであればタイプ「BULL」。
快適レーシングサドルの代名詞「アリアンテ」に準ずる絶妙なカーブは
しなやかなフィット感と座り心地の良さを期待させます。
表側は結構普通ですが、裏から見るとその独特な構造がよくわかります。
サドルの前端と後端のみでベースを固定することで、しなる範囲を大きく取り
どこにどのように座っても、安定したフィット感を実現。
前乗り気味でも後ろ荷重気味でも、サドル側が追従してくれそうです。
シルバーのベース部分も押せばたわみがわかるくらいしなやかなのですが、
黄色い部分はさらに上。
サドルに座った際にかかる荷重を上手く逃がす絶妙な配置です。
また同様の構造で、柔軟性の高い方向け(アリオネ型)のタイプ「SNAKE」と、
標準的な柔軟性の方向け(アンタレス型)のタイプ「CAMELEON」もアリ。
お尻の形は人それぞれなので「誰にでも合うサドル」なんてものはあり得ないし、
自転車に乗ってたら痩せてきて、お尻の肉が落ちたらサドルの好みも変わってきた、
なんてことも起こります。
そんなこんなで難しいサドル選び。
このクーヴァはかなりいいところに行きそうなのですが・・・
もし全部のロードにコレを付けるとなると、コストがかかるのが今の課題ですね。