日本最大級のスポーツサイクル専門店!九州1号店!
2016/04/12 16:22
今年のパリ~ルーベは伏兵 マシュー・ヘイマンの優勝で幕が下りました。
毎回見て思うのですが、あんなコース、トラブルは当たり前、
いかに有力選手と言えど狙ってとるのは至難の業だろうと思います。
しかしいたんですよ、狙ってとれる超人が。
70年代当時は史上最強の自転車選手、エディ・メルクスの全盛期。
その時代にあってロジャー・ド・ブラマンクはパリ~ルーベで優勝4回、2位4回、3位1回、
最も悪い記録が7位というとんでもない強さでMr.パリ~ルーベと言われました。
そんなロジャーが所属したブルックリン・サイクリング・チームに
フレームを供給したことでレースの世界で名を挙げたGIOS。
ロジャーもベルギー人だそうで、ブエルタを第一ステージから首位を譲らずそのまま総合優勝した
フレディ・マルテンスと言いこの時代のベルギー人はオカシイです。
ブルックリンというとアメリカっぽい感じがしますが、
スポンサーのガム会社「BROOKLYN Chewing Gum」
からだそうでイタリアのチームです。
赤と白のストライプに青がチームカラー。(やっぱり星条旗っぽい)
ジオスはその青をフレームカラーに使い続け、ついにはイタリアの色見本にのるほどなりました。
今回紹介するのはそんなジオスが現代のスチールで作った一台。
GIOS 2016 COMPACT PRO カラー ジオスブルー サイズ480
¥218,000-+TAX
現金でお支払いの場合32,700円分のクーポンをお付けします。
その他のお支払いの場合21,800円分のクーポンになります。
コンパクトプロ自体は確か80年代に発表されたので、すでに30年くらい経っていますが
スチールの可能性を求めて改良を続けてきた新世代スチールフレーム。
チューブは次世代スチールと呼ばれるニオビウムを添加したコロンバスSPRITのジオスカスタム。
軽く高強度なパイプですが肉薄で溶接などの扱いはシビア。
メーカーの技術が試されるチューブです。
フロントフォークはオールメッキでユニクラウンを模したラグ。
ユニクラウンのフロントフォークは高剛性だったので、
サスペンションの無い時代のMTBに良く見られました。
フォークの剛性を上げるための工夫だと思います。
リアブレーキは内臓され、その横にイタリアのバッジが溶接されています。
熱を加えるのを極力避けたい薄肉チューブにこんな遊び心を加えられるのも
低温溶接の技術によほどの自信があるのでしょう。
小さく「GIOS」の文字が入るヘッド。
メッキの輝きにジオスブルーが映えます。
リアエンドは非常にコンパクト。
昔発表されたときは、ここが可動式でホイールベースが変えられる機構が有りました。
目的は違うものの、リプレーサブルリアエンドの先駆け的な構造でした。
BBのラグはGIOSの刻印が入ったオリジナル。
チェーンステーのリブといい凝っています。
BBウラの水抜き穴とケーブルガイド。
ダウンチューブ側の肉抜きと手が込んでいます。
イタリアで生産するといくらになるんだろうか。
シートステーは直接ラグに溶接するタイプ。
接合部が本当にキレイです。
オリジナルのブレーキブリッジ。
かなり手の込んだ肉抜きです。
重量はこんな感じ。
野暮だとわかっているのですが…
インプレなどを見ると、BB付近のウィップで進む加速が気持ちいフレームとの事。
私のスチールバイクもそうなのですが、ゼロ発進やアタックに反応するときの一瞬の加速を求めなければ、
伸びがある非常に気持ちのいい加速感を味わえます。
細いフレームやメッキ輝くラグから、ひと昔前のノスタルジックな雰囲気がありますが、
中身は現代的な進化したスチールバイクです。
平地や登りでリズムよく走る楽しさを知っている方に、
またそんなバイクを探している方におススメの一台です。