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2016/04/21 11:21
超ワイド&ド派手なルックスの「EC90シリーズ」のイメージが強すぎて、
アルミの「EA90シリーズ」はなんだかちょっと地味な印象に思えますが・・・
見た目に騙されてはいけません。
〇EASTON EA90SL TL READY F+R ¥120,000-+TAX
イーストンのアルミリムホイールシリーズのセカンドグレード。
とは言えよくよく細部を見ていくと、トップモデルのSLXよりもこちらの方が
今のトレンドを押さえているのでは?と思わせるフシもある、隠れた実力派です。
「TL READY」の名の通り、リムはチューブレスレディ規格に対応。
専用のリムフラップとエアバルブは標準装備。
これにチューブレス用タイヤとシーラント材を組み合わせることで、
流行のチューブレス化も可能となっています。
もちろん普通のクリンチャーホイールとしても使えます。
リムハイトは27mmと、アルミ系オールラウンダーホイールとしては少々高め。
カーボンと違い、ハイトが高くなる=重量増が避けられないアルミリム。
エアロ効果と軽さとのギリギリのせめぎあいの結果でしょう。
19mm幅のワイドリム=EC90と同じことからも、空力狙いなのがわかります。
(ちなみにSLXは25mmハイト、17mm幅)
イーストン渾身の作「ECHOハブ」。
従来のハブはハブ、フリーはフリー、と独立していたベアリングの配置を、
ハブとフリーを接続した状態でベストな位置になるように再設計。
これによりハブとフリーの一体感が強まり、ねじれに強い構造になりました。
自転車を前に進めるために重要な要素である後輪の剛性アップは、
低速・高速問わず全ての加速時に間違いなく効いてきます
どうしてもリアハブばかりに目が行ってしまいますが、
フロントハブもシンプルながらしっかり肉抜きもなされたかなり凝った構造。
ホイールが「ハブ+スポーク+リム」で構成されるのは今も昔も変わりません。
理想のホイールを作るために、リムだけでなくハブも含めてトータルで考え、
必要であれば「専用設計も辞さない」というスタンスでもって仕上げられた
そんなホイールには、やはり何か光るものを感じます。
たとえ地味なルックスだとしても。
こうやって見ると、どうもEC90直系の弟分はこのEA90SLに思えてきます。
SLXはこのSLの軽量バージョンといった位置づけでしょう。
(ホイール重量 SLX:1,400g SL:1,490g)
重量は多少あるものの、エアロ効果とホイール剛性、回転性能においては、
EC90譲りのアルミリムホイール「EA90SL」。
急勾配のヒルクライムはちょっと苦手かもしれませんが・・・
それ以外はこれ一本で大体イケるオールラウンダーとしてオススメです。