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カンパニョーロ「カムシン」のG3でも銀でもない方。
by: 小西 真人

 

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カンパホイールと言えば「G3スポーキング」。

カムシンといえば「シルバー」。

が、鉄板な昨今ですが。

 

 

あえての「普通のカムシン」がなんだかカッコいいのです。

 

 

 

 

 

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〇Campagnolo KHAMSIN ASYMMETRIC (HG11) 

¥24,500-+TAX → ¥20,825-+TAX!!

 

 

見てのとおり、印象は極めて普通。

ですが、これがこのホイール最大の美点です。

 

(でもせっかくカンパのホイールを使っているのだから・・・

という方にはやはりG3仕様がオススメ。)

 

 

メインコンポがシマノだからあまりカンパ感は出したくないけど、

手ごろな価格で回りが軽いホイールが欲しい、とう方にはピッタリ!

 

 

 

でもそれなら兄弟モデルのフルクラム「レーシング7」でいいのでは??

と思うところですが・・・

 

「R7」はLG=ワイドリムしかありません。そのため推奨タイヤは25c。

最近の流行ではありますが、やっぱり23cの軽快感は捨てがたいですし、

そもそも25cだと、フレームに干渉するなんてケースも。

 

そうなると俄然、ナローなカンパのリムの存在価値が出てきます。

 

 

 

 

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フルクラムLG系ののワイドリム(内径17m)に対し、

ナローなカムシンはオーソドックスな内径15mm。

23cタイヤにジャストフィットです。

 

フロント24mm、リア27.5mmと前後でリムの高さを変えて、

「エアロ効果ととハンドリングへの影響の適正化を図る」といった

上位モデルと同様の考え方を採用していたり、

リアのリムを左右非対称にして、スポークの張力を整えたりと、

2万円チョイの価格を考えれば、かなり凝ったつくりです。

 

 

 

 

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リアハブも(一応)ラージフランジ。

スポークがストレートでなく通常の曲げのあるタイプを使っているのは、

さすがにコストの面で越えられない壁があるのでしょう。

 

 

ゴリゴリトルクをかけてペダリングすれば、差が出るのかもしれませんが、

普通に走っている分にはホイール剛性に物足りなさは感じません。

 

足を止めた時の速度低下の少なさや、緩斜面でスルスルと速度が上がるような、

カンパ/フルクラム系特有の空走感は、このカムシンにもキチンと備わっています。

(同タイプハブのレーシング7の方で体験済み)

 

 

 

 

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リア非G3は言ってみれば「ハイペロン/ニュートロン」の系譜。

これもある意味濃い口のカンパらしさと言っていいでしょう。

 

 

それを踏まえた上でのあえてのセレクトであれば・・・

流行廃りに振り回されない、落ち着いたバイクに仕上がります。

 

それもまたカッコいいかと。