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2016/05/25 16:06
KOGAと聞くと後にMIYATAと足したくなる井手ですこんにちわ。
KOGAはオランダのブランドです。
干拓地で平野が多く、国民の多くが自転車に乗るオランダですが
KOGAが台頭するまでオランダのブランドで大きなものはなかったと記憶しています。
KOGA-MIYATAはある年齢以上の方にはなつかしいブランドではないでしょうか?
その名の通り現在も続く日本最古の自転車メーカー宮田(現在創業して100年以上の老舗)と
オランダの新興メーカーKOGA(創業1970年代とヨーロッパの中では新しめ)が提携してできたブランドでした。
技術はあるがヨーロッパへの足掛かりを欲していたミヤタと、
自転車王国オランダの新興メーカーとして、ノウハウを欲していたKOGA社の思惑が一致しての
誕生だったと記憶しています。
つまり最初のKOGA-MIYATAはMIYATAがOEMでつくっていました。
メイドインジャパンのフレームがラルプデュエズを制したのはいつか書いた通り。
その後も積極的にレースをサポートしていきます。
時は経ち、KOGAとMIYATAは提携を解消、KOGAは独り立ちすることになります。
今回ご紹介するのは、今ではオランダを代表するブランドになったKOGAのスチールバイクのご紹介です。
KOGA 2016 TEAM-R SORA
¥129,800-+TAX
私がロードを始めた2000年当時、KOGA-MIYATAはカーボンやスカンジウムなど最新の素材を積極的に展開し
憧れのブランドの1つでした。
現在のKOGAラインナップを見ると、スチールのほかにアルミ、フラッグシップにカーボンと
新素材でも強さを発揮しています。
スチールに絞ったその後のミヤタとは好対照です。
このあたりの先進性はKOGAの方に受け継がれたとみるべきでしょう。
そして当時のスチールフレームもTEAM-R。
確か新素材のニオブ辺りがおごられたフレームだった…んじゃないなぁ(この辺あいまいですいません
そのころまだ新しかったアヘッドを採用した、先進的なスチールバイクでした。
そんな往時を彷彿とさせるスチールバイク。
スチールはオーソドックスなクロモリのダブルバデッド。
KOGAM-IYATAが活躍した当時より素材が熱に強く、また溶接の技術も上がったため
ラグやフィレットではなくより軽量で熱を加える範囲の狭いTIG溶接で作られる現代的なスチールフレームです。
コラムもアヘッドと現代的な仕様で後のパーツのチョイスの幅が広がります。
フォーククラウンやブレーキアーチ、リアエンドは肉抜きが施されたエンドを採用し
クラシカルな雰囲気を残しています。
オレンジは白の同抜きとスチールが活躍した時代を彷彿とさせるカラーリング。
オレンジと言えば個人的にはモルティニですが、このオレンジはオランダのナショナルカラーだとか。
対してブラックはダウンチューブ裏にメーカーロゴが入る現代的なカラーリング。
ちょっと悪い感じがよいです。
いずれのデザインもカジュアルな装いからレーサースタイルまで受け入れる懐の深いモデルになっています。
個人的なポイントはSORAフルコンポな所と…
今時Wレバー台座完備な所です。
スチール全盛時代、特にレース用は「硬い」フレームが多く、
今まことしやかにささやかれる、「クロモリはしなやか」とは一線を画すものも多かったです。
しかし今や剛性を求めるなら、アルミやカーボンの方が好都合。
鉄の「バネになる」素材特性を利かした設計は、
ペダリングスキルのない初心者や、長距離を走る方にとって乗りやすい物となっています。
特に九州ではなかなか街中では見ないブランド、KOGA。
他人と被りたくない自分の1台が欲しい方、
オランダからやってきたKOGAのスチールバイクはいかがですか?