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2016/11/19 18:13
去年の冬があまり寒くならなかったのを受けてでしょうか?
今年の秋冬モデルから投入された「10℃帯」用アウター。
これは冬用アウターの大定番「ウィンドブレークジャケット」を
脅かす存在になりうるのかどうか。
左がおなじみの「ウィンドブレークジャケット」 ¥15,500-+TAX
右が新型の「ウィンドブレークライトジャージ」 ¥14,500-+TAX
価格差1,000円で、気温差は5℃分。
これだけ見たらウィンドブレークジャケットの圧勝か。
防風素材をメインに、脇と腕の裏側部分は通気性の良いジャージ素材、
という基本的なレイアウトはどちらも変わりませんが・・・
防風生地の裏の起毛部分を比べてみると、明らかに左の方が毛足が長い。
暖かい空気をしっかりとキープする、保温力が高い構造になっています。
右は保温を最低限とするかわりに(防風素材による冷えにくさは共通)
軽さと動きやすさを重視した構造、といったところでしょうか。
背中側には顕著な違いが見られます。
左は肩口から背中~脇の辺りまで防風素材でカバーされていますが、
右は肩口部分のみ。背中の大半は言ってみればジャージ素材です。
暖まった空気を保温用として溜め込むのか(5℃帯)。
熱気や湿気として効率よく逃がすのか(10℃帯)。
気温に応じた作り分けがきちんとなされている・・・
流石パールイズミ。
これ一枚あれば一冬越せる(もちろん冬用アンダーウェアは必要ですが)
という意味で、はじめの冬ジャケットとしてまず押さえておくべきなのは
「ウィンドブレークジャケット」で間違いないのですが。
ガンガン走り込むような運動強度が高い乗り方がメインの方、もしくは
すでに厚手のジャケットを持っていて、それを着て走ると暑いという方、
手持ちの冬物ジャージと組み合わせての着こなしのを幅を広げたい、
なんて方には、「ウィンドブレークライトジャージ」が丁度よさげです。
冬ライドの際の「寒くなさ」は効率の良い重ね着が重要。
確実に寒い!となれば、シンプルに暖かいジャケットを手にすればOK。
寒いような、でもそれほどでもないような、そんな中途半端な気温の時こそ、
この一見中途半端な「ウィンドブレークライトジャージ」が活躍する時。
そう思っていただければOKかと。