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2017/01/10 13:03
現行プリンスは先代のドグマ 65.1Think2の金型はそのままに、
使用するカーボンを60HM3Kに変えコストを抑えたモデル。
コストを抑えたと書くと、なんだか安っぽい話になりそうですが、カーボンのトン数で比べると
2012年フラッグシップ、ドグマ2と同じだったりします。
PINARELLO PRINCE フレームセット
サイズ50 カラー257 WHT/BLK
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最近では珍しくなったカーボンクロスをいかしたカラーリング。
無論一個上にF8があるのは重々承知なのですが、プリンスがセカンドグレードか?
と問われるとなにか納得いかない感が。
スーレコがあるのでレコードがセカンドグレードと言われると抵抗を感じるのに似たような感じです。
特徴的なオンダフォークを採用したプリンスSLから改良を積み重ね、一つの到達点に達したピナレロのドグマ65.1
それを超えるべく開発されたF8はフォークに形状を大胆に変更しました。
しかし10年以上にわたって連綿と続けたオンダフォークを含むバランスの良さは、
絶対的な速さは別として新型がまだ追いついていない境地なのかもしれません。
実際にレースをするかどうかは別にして、下りのコーナリングの安定感や
力の限りもがいてもフレームが根を上げることはない剛性感はハイエンドならでは。
左右非対称っぷりが分かりやすい上の画像を見ていただくと、更に説得力が。
ドグマ2は60HM1K1で、どうも繊維の織り方が60HM3Kとは異なるようではありますが、
ドグマ2からドグマ 65.1にバージョンアップした際の空力特性が6%改善、
剛性は19%アップしていますので、このプリンスと性能的には甲乙つけがたいかと。
一世代前のドグマ65.1との違いは、実際のインプレも多くはパーツそろえてブラインドで乗ったら
試乗程度では僅差と言う物が多かったです。
まあ、パワーの全くない私でも、距離を乗るといやでも違いがわかることが多いのも事実ですが。
主に剛性が高い事による疲れかたとしてわかってしまう事が多いです。
ということは、ちょっと控えめな(それでも十分高剛性ですが)このプリンス辺りが
素人の私などは幸せになれる上限の剛性じゃないかと思う訳です。
操作性や反応はそのままに、少しこちらも気遣ってくれる…。
世紀末あたりにカーボンバックの始祖として華々しくデビューし、
その後SLで今に続くピナレロのオンダフォークの独自のフォルムと性能を世に知らしめたプリンス。
ピナレロでこの名を冠したマシンが走らないわけがありません。
十年以上にわたり進化を繰り返してきたONDAフォークの一つの到達点。
独特のカーブを描く前後フォークや複雑なリブなども今のF8やGANシリーズにはないもの。
すれ違った一瞬でピナレロと判るモデルは今年のモデルではプリンスやラザまででしょう。
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