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【貧脚いんぷれっしょん!】ピナレロの新型ドグマF10vsF8【スタッフ勉強会番外編】
by: その他

 

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今季チームスカイで順調に勝ち星を稼ぐF10

普通は商業的にツールかその前の前哨戦あたりでドーンと発表されるのは通例ですが

出来の良さからジロやツールに向けて、マシンを自分のものにしたいって選手たちの要望により

発表が早まったらしいのですが、ぶっちゃけそんなにF8よりいいのか?

 

 

 

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細部がF8から変わっているのは店で実車をじっくり見比べたので

知ってはいるのですが、走りはどうなのよ?って言われると???

 

 

 

 

 

 

そんな悶々とした気持ちを抱える中、大阪にてF10の試乗会のFAXが。

カワシマサイクルさん、ありがとうございます!万難を排して行きます!!

 

 

 

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毎度のごとく貧脚のお前が乗ったところで意味ねーだろという

至極もっともなツッコミを受けつつ行ってきました。

 

いいんですよこの業界、元オリンピック代表やら

アルカンシェル持ってる方々がフツーにお店のスタッフやら営業さんで居るんだから。

むしろ貧脚のほうがステータスです。希少価値です。

 

 

 

 

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会場は海っぱた。

コースは先にアップした店長小西の書いたとおり真っ平らの平坦周回コース。

晴れてはいるものの、めちゃくちゃ風が強い…。

ペダルをつけるために地面に置いたグローブが飛んで行く強さです。

上り下りはわからずとも、エアロ効果はすごくわかりやすそうです。

 

 

 

 

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実はスタッフ勉強会でF8のサイズ51,5とGAN RSのサイズ50に乗っているのですが

今回改めてF8との違いを感じるために、F8➡F10の順番で乗ることに。

共にサイズはピナレロで自分にジャストフィットの50。

 

 

 

 

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まずはF8!

乗り出しからいきなり感じるハンドリングの良さと踏みやすさ。

乗っていきなり意のままに操れてると錯覚するほど気持ちいいハンドリングは

まだ他社では感じたことはありません。

 

 

 

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不器用な私は何年も乗り続けてやっとそれなりに曲がれるなって思うのが常なのですが

サイズが合ったF8やGAN RSはいきなりそこを飛び越えちゃう感じがします。

下りの不安がないのももちろん曲がるのが楽しい!

意味もなくストレートを蛇行したくなります。

 

 

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先日のスタッフ勉強会ではGAN RSがサイズ50で神がかったハンドリング、

F8が51.5でまあ素直なハンドリングだけどサイズ50のGAN RSほどじゃないなーと思ったので

サイズって大事です!

 

 

 

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ちなみに福岡天神店の試乗車のGANもサイズ50なのですが、

こちらはホイールをレーゼロやアイオロスに変えても

他のブランドのマシンで好みの素直なハンドリングの印象の域を出ず、

(それでもすごい良いハンドリングですが)

ハンドルに神は降りてこなかったのでカーボン素材も大事ってことなのか?

 

 

 

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フラッグシップにありがちな、強大な踏力を要求される硬さや

反応が良すぎることで要求される高度なペダリングスキルの必要性はあまり感じられません。

そりゃあれば良いんでしょうけど、私にそんなものはない!

貧脚の私が踏んでも回しても、ちゃんと気持ちよく加速していきます。

フラッグシップなのにマシンに拒絶されない、もっと言えばフレームとケンカしなくても乗れる!

 

 

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ここからは少し以前に乗ったGAN RSとF8に乗ったときのに感じた共通のインプレから。

過剛性は感じないと書きましたが、さすがはフラッグシップ。

今まで乗ったどんなマシンより路面追従性が高いです。

特に平地では私には後輪の接地性が高すぎるのか、調子に乗るとまるで吸い取られるように脚力がなくなり

反比例するようにみるみる乳酸が太ももに蓄積していきます。

まるでヤスリの上を走るかのようなペダルの重さに…

コレはやべえ。

疲れてきたときのペダルの重さと、そこからダンシングした時の反応の軽さから

シッティング時により接地性が高く、ダンジング時にややリア荷重が抜けてるのかと。

 

 

 

 

 

 

 

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フロントフォークもそうですが、今どき珍しく太めのしっかりしたシートステーが

地面をガッツリ噛んでる感じがします。

シートステーというよりバックフォークですよねコレ。

衝撃を上に逃がす設計になる通常のフォークやシートステーたちと違い

爪を立てて地面を掴む形状に見えるオンダフォークの設計と見ると、

自在かつ不安の全くないハンドリングとリアの接地性の高さに説明がつきそうです。

 

 

 

なぜに過去のインプレを持ってきたかって言うと、この日の試乗コースでは

追い風➡斜め風➡横風➡斜め風➡向かい風

以下ループと、私ごときでは風のせいで遅いのかフレームのせいで速いのかさっぱりわからんというわけでして。

 

 

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エアロに関しては特にトップチューブ付近が静かと言うか。

エアロを全く考慮していない愛車のメラクやスチールに比べると明らかにヌケが良いです。

ただ流石にこの日の強風では斜めや横風を受ける際は、レーゼロで前輪が持って行かれそうになります。

 

 

 

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満を持してF10へ

漕ぎ出しの印象はF8と変わらず。

やっぱりハンドルに神がいるぞこれは。

(画像は展示車でボーラウルトラ入っていますが、実際乗ったのはレーゼロにコルサでした)

 

追い風からコーナーを曲がってヨコ風を受けたときに気づきます。

あれ?前輪持っていかれない?

 

 

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風が弱まったのかと思ったのですが、上半身に感じる風は相変わらず。

3周まわって確信しましたが、明らかに横風と斜め風の時の風の抜けが違います。

これだけの強風でほとんど前輪のハンドリングに影響がありません。

ずげーなFORK FLAP。

 

 

 

 

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剛性なのですが、向かい風の区間でわずかにF10の方に躍動感が感じられたのですが、

正直気のせいと言われるとその通りかも…。なにせ風が…

少しF10のほうが剛性高いのか?

踏んだ感触はよく似ています。

向かい風の中、踏んでも回してもパワーはかかりやすく、

膝などの関節にはダメージがないが太ももに乳酸が蓄積する感じです。

 

 

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F8とF10の違いはレースの高負荷時に合わせてブラッシュアップされた違いという感じがします。

プロの下りでは今回の強風のような状況になるでしょうし、

アタックかけるなら僅かな反応の差が勝敗を分けることも多いでしょう。

少なくともF10のエアロ効果の進化は私でも状況によっては確認できるほど。

コレは万人が恩恵を受ける進化です、その状況になるかどうかは別にして。

 

 

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気になった剛性の違いですが、今回の試乗では私の感覚ではわからなかったと言うのが正直なところ。

何乗っても風が…

明らかに剛性が上がっていれば、貧脚の私ならF8を選ぶかもしれません

 

 

今回の最も大きな収穫は、私のサイズが50で確定したことです。

…誰の得にもならない情報ですが。

 

 

 

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いまどきカーボンフレームで13サイズも吊るしで展開している車種は他にありません。

ワンサイズくらい違っても乗れてしまいますが、

人車一体を感じれるのはおそらくマシンの芯に乗れるワンサイズのみ!

初心者にもスルッと乗れてしまう懐の深さがある反面、

ポテンシャルを充分に引き出そうとすると非常にめんどくさい、

そしてそのめんどくささの先に、最高の一体感を感じれる、そんなマシンたちでした。