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2017/05/08 22:08
以前【貧脚いんぷれっしょん!】で紹介したコルナゴの2017年モデルの新作、
CONCEPTが発注から約半年を経てようやく入荷です。
COLNAGO 2017 CONCEPT フレームセット
サイズ500s カラーCHDK
¥490,000-+TAX
12月の大阪バイクデモのコルナゴブースに飾ってあった、
アートデコールカラーのブラックにゴールドの鮮烈なカラー。
インプレや機能的なことは今回はほかに任せまして、
今回はフレームカラーに焦点を当てたいと思います。
アートデコールカラーはいまだにイタリアのトスカーナにある塗装の魔術師
パマ・ペイント社の職人が手作業でしこしこペイントしている逸品です。
だから時間がかかるのですが…
アートデコールカラーには他に妖艶なブルーのCHDBカラーがありまして、
個人的にはエロさならこっちかと思うのですが、
コルナゴらしさが楽しめるのはCHDKの方じゃないかと。
遠くからはわかりづらいのですが、ブラックに塗装されているところと
カーボンにクリアーを吹いているところがありまして、
あえてカーボン生地を生かすようにデザインされています。
しかもどうにも見た目をよくする化粧カーボンではなく、
設計上必要不可欠なカーボンでそれをやってるっぽいです。
これはかなり生地の張り方や成型などに自信がなければできないことで、
コルナゴの技術力の高さをうかがわせます。
デカールと塗装を使い分け、漆に金で描かれる蒔絵のような華やかなカラー。
実は華やかなカラーのイメージとは逆に、コルナゴのフレーム作りは質実剛健。
フォークコラムのオーバーサイズ化にも慎重でしたし、圧入BBも採用し始めたのは2014年になってから。
C60やV1-rのフラッグシップに要求される剛性を確保するために、
カーボンのボトムブラケットに、ねじを切ったオーバーサイズのアルミの筒を入れ、
そこへアルミのアダプターをねじ込むスレッドフィットを作りました。
そこにPF BB86を圧入することで何度圧入を繰り返してもBBにダメージが蓄積しない仕様です。
他のブランドに比べると決して軽いとは言えませんが
数々のレースの実戦で鍛え上げられ、
欧州規格の10倍の耐久&強度試験をクリアしたもののみが市販される厳格なもの。
なにより「貧脚なおっさんが乗っても楽しい」バイクと、乗ったときの楽しさは保証します。
乗ってなんぼのフレームがこの美しさなのがよけい悩ましいわけで…
自分の理想のパーツで組んで床の間に飾るも良し!
レースにイベントに使い倒してロードバイクライフを充実させるも良し!
特にアートデコールカラーに代表される凝ったペイントは
発注しても途中で「コスト掛かり過ぎてやめた」となった過去もあるらしいので
早めの注文が吉ですよ!