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2017/06/13 19:29
ワイズロード福岡天神店に君臨していたピナレロのF10 D/A Di2完成車。
最初の1台は無事お客様の元に旅立って行ったのですが…
「あれ?F10売れちゃったんですか?」っていう声の多い事多い事。
みんなそんなにF10が好きか!!
というわけで福岡天神店のマスコット、F10 D/A Di2完成車がちょっとサイズが大きくなって帰ってきました!
PINARELLO 2017 DOGMA F10
サイズ51.5カラー167 / BLACK LAVA
¥1,180,000-+TAX
現金でお支払いの場合、59,000円分のクーポンをお付けします
ツールの前哨戦のドーフィネでのフルームの走りからすると絶好調!
とはいいがたいものの依然優勝候補の最右翼と言っていいかと。
個人的にはフルームのあのダウンヒルスタイルは落車しないかひやひやしますが。
先先代のドグマ65.1からフルモデルチェンジを果たしたF8は
「ピナレロのライディングフィールを維持しつつ、更なる空力を得る」ことにフォーカスされていました。
65.1もさらにその前のドグマからするとエアロ効果は確実に上がってきていましたが
更にその上をいくために、抜本的なデザインの見直しが必要でした。
カーボンバックのプリンスSL以来のピナレロのアイコンと言っていいそれまでのオンダフォーク形状を捨て、
タイヤクリアランスを大きくとったONDA F8 フォークは剛性アップもさることながら
それまでのオンダフォークに比べて50%以上の空気抵抗の低減を実現しました。
そしてそこからF10では「フォークラップ」等の改良で空力性能の更なる向上と安定性を。
各チューブの形状も、Flat Back形状となり、他社のカムテールやスクオーバル形状に近く、
最新のエアロ形状を身にまとったオールラウンドバイクへと進化を遂げたF8。
さらに進めたF10ではボトルを付けた状態で最も抵抗が低くなるよう設計されています。
ちなみにダウンチューブのロゴも左右非対称。
65.1から別物といってよい進化を遂げたF8でしたが、2016年のフルームのツール総合優勝で
その性能の高さを証明します。
私が試乗した時もその完成度の高さ、特にハンドリングや路面追従性など
踏力の無い人間でもわかりやすい基本性能の高さを感じることが出来ました。
正直コーナーを吸いつくように曲がるあのハンドリングの為だけでも60数万をかける価値があると思ったものです。
マシンの挙動を左右するリアバックの非対称っぷりも、実はF8から微妙に変更されています。
F8toF10、同じサイズで並べてみないと分かりにくいですが、確かに型そのものが変更されています。
65.1世代の「ピナレロのライディングフィール」を再現するための変更なのか
更なる飛躍を狙う下地作りなのか。
F8の進化版がF10です。
F8をF8系ドグマ第一世代とするとF10は第二世代。
かつて左右非対称設計を全面採用して大きな影響を与えたDOGMA 60.1はその後
DOGMA 2を経てDOGMA 65.1 へと完成度を高めていきます。
第二世代となったF10が特にエアロに優れていたのは、前に試乗会で乗った時の感想通り。
これからもこのF8系が煮詰められていく過程で、基本は踏襲するものの
レースでの極限の性能を追求したり、あるいは重量などの基本的な性能の向上を求めたりと
その時のモデルごとに性能向上と乗り味の変化は異なっていくはず。
いまだにDOGMA 2が乗った時のフィーリングは最高だったという声もあるくらいなので
「プロがレースで勝てるマシン」と「自分が乗って最高だと思うマシン」が
必ずしも一致するとは限らないのが難しい…
次のドグマがF11なのかどうかはは定かではありませんがF8の細かいところを改良したのがF10ならば、
もしかしたらF10の次のドグマはレース用にカリッカリにチューンされたものになってくるかも。
もちろん更に円熟味を増してくる場合もありますが。(そうであってほしいなぁ
少なくともF10はシリアスレーサーだけでなく「貧脚が乗っても楽しめる」懐の深さを持った名機です。
乗りこめばさらに別の世界が開きそうな、そんなマシンでもあります。
予算が許すなら、この世代最高の1台の一つ、F10の乗り心地をぜひ自分の物にしてみませんか?