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2017/11/20 14:11
「熱帯の花となれ風となれ」
表題の通り、先週行われた日本最高峰のロードレースイベント
「ツール・ド・おきなわ」に参加してきました
・ツールドおきなわとは
沖縄北部で行われる日本最大級のサイクルロードレース&サイクルイベント。
UCI管轄のプロレースだけでなく、距離及び年齢ごとのカテゴリに分けた市民レース部門と
様々なコース設定がされたサイクリング部門がある。
・市民レース部門とは
その名の通り我々ホビーレーサーが参加可能なレースで、交通規制を行い沖縄北部を巡る大規模なレース。
11月でも気温は25℃以上(時には30℃)にも達し、まさにシーズン最後の決戦にふさわしい舞台で
210km、140km、100km、50kmと距離別にクラスが分けられ
平坦メインのスプリントレースである50km部門を除けば
山岳、厳しいアップダウンが続き、長時間に及ぶレースの為単純な脚力だけでなく
補給のタイミングやその選定、最後まで走り切るペース配分など
総合的な実力が必要とされる国内屈指の難関レース
コース上には「関門」が設けられ、厳しい時間制限をクリアした上で走り切る必要があり
完走すら一つのステイタスとなりうるほどの物
と説明を長々と書いたところで、レースレポに移っていきます
まず前置きしておきますが、成績自体はそんなにいいものではないので
先頭手段での熱いレースレポを期待している方はそっとブラウザバックをば……
私が出場したのは市民100km
スタート地点に到着してからレース開始まで3時間ほどあったので、朝食を食べつつ
さすがは日本最高峰のレースだけあって気合の入った機材が目白押しだったので
ぶらぶらと歩きながら緊張をほぐしておりました
今回準備した補給食はこんな感じ
カロリーはCCDドリンク、ジェルで確保しつつ
脚攣り防止用にマグオンと2RUNといった感じ
100kmと言う事もありレースも3時間弱なのでこれぐらいでいいかなと判断
チャンピオンレースや市民210kmが通過するのを観戦しつつ
ほぼ定刻通りにレースがスタートしました
まずは奥の登り
パレード走行から始まるのでのんびり
ゆるゆると走っていたのですが、なかなかリアルスタートが切られず
のんびりじわじわと奥の登りを進み続けます
えっ、さすがに遅すぎじゃない?と思った所でスタートが切られ一気に加速
しかしまぁペースも上がり切らずに奥の登りを通過
下りで74km/hをマークして今まで経験したことのないスピード感を味わいながら
暫く快走を続けます
しかしその途中の下り終わったあたりで前方に落車が発生
充分にスピードが乗っている区間での落車だったので
かなりの人数がそこに突っ込んで宙を舞っていきます
私はややポジションを下げていた事もあって何とか巻き込まれずに済みましたが
かなりの大規模落車だったのでここでリタイアの方もかなりいたようでした
怒号が飛び交うさなか
道路全体が人と機材で埋め尽くされていたので車体を担いで草むらを走って復帰
ここぞとばかりに逃げて勝負を決めようとしている先頭集団に追いつくために
追走を開始します
ふとパワーを見たら650wと表示が…
体重比10倍弱………
これはどう考えてもダムの登りで撃沈するなと思いつつ
ダムの登り目前で先頭集団に合流
勝負どころの登りへ突入します
280w~350wあたりを推移しながら登坂
思った以上にペース遅いなぁ~と思ってたら
ふくらはぎに攣りの前兆が……
えっ!?いくらなんでも早くない!?
と軽くパニック
まだ登り終わりまで2kmはあります
いや、まだいける!と気合入れて踏み直した瞬間に
ハイ攣りました~~~~~
しかもすっごい強烈な攣り、痛すぎて思わず声が漏れるほど
さすがに攣った脚でついていけるわけもなく、10km/hほどで痛みに耐えながら走行
彼方に遠ざかっていく集団を見ながら目標をシード権の獲得から完走に切り替えて
苦しみながらも登ります
©allsports.jp
相変わらず例のジャージです
攣った脚が痛すぎて顔が歪んでます
その後しばらくすると後ろから集団がやって来たのでそこにジョイント
攣りまくっている足をなだめながら進んでいきます
登りのペースが遅い集団だったこともあり、下りや平坦で多少遅れても
登りに入れば問題なく付いていけたので
これはなかなか良い集団に拾われたなと思いつつ
集団の後方で走っておりました
道中の補給ポイントではスポーツドリンクと水を一本ずつ貰い
スポドリはボトルケージへ、水は熱を持った脚にかけて冷却に使いました
手持ちのボトルを投げて捨てる場面で腕が上がり切らず
ほぼ水平に投げてしまった選手がおり、危うく落車が発生しかけましたが何とか持ちこたえてセーフ
みんな長距離レースにいっぱいいっぱいの様子
辛いのは自分だけじゃないんだなと思いながら順当に距離をこなしていきます
特に大きな動きもなく終盤へ
ラストの難関羽地ダムの登り
この時点で集団は瓦解
自分も盛大に中切れに巻き込まれたのでマイペースで登っていきます
トンネルを抜けて右折すると現れるさらなる登りに心を折られながらも
ここまで来たのだからと気合を入れて踏み続けます
トップチューブに貼っておいた工程表に書いた
「死ぬ気で踏め」に鼓舞されながら
登り終わったころにはもう単独走
道路を広々と使って下り時間に余裕を持って川上関門を通過
後は市街地を淡々と踏むのみ
後方から二人の選手が追走してきているのが見えたので
ラスト4km程を全力で走り抜けます
あと1kmの看板が見え、100kmにも及ぶレースがもう終わるんだなと感慨にふけりつつ
沿道に並ぶ大勢の観客が見ず知らずの自分を応援してくれているのを感謝しながら
ラスト500m、追走に追いつかれることはないと確信
ジャージを正して、全然、なんてことの無い順位ですが
完走できた喜びのあまり両手を挙げてゴール
©allsports.jp
79位/335人(完走率70%)
レース本番まで100km以上をレース強度で一度も走っておらず
また練習量も足りてなかったことが序盤での脚攣りにつながったのだと思います
純粋に練習不足、実力不足がシードに届かなかった原因です
そんな悔しさを感じつつも
日本最高峰の舞台で無事に完走で来たうれしさというのも
非常に大きく、また来年以降もチャレンジしたいなと思います
ツールドおきなわ、たしかに沖縄までの旅費であったり
市民レースの場合はその難易度の高さから出場への一歩が踏み出しづらいですが
公道を封鎖して行う日本最大のロードレースなだけあって
いたる所にライダーに対する配慮が伺え、また会場も
お祭り騒ぎで見て回るだけでも楽しいものでした
おきなわでしか見れない景色というものが確かにあります
来年、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか
機材紹介
バイク SCOTT SOLACE
コンポーネント 6800Ultegra
パワーメーター パイオニア ペダリングモニター(右のみ)
ホイール ZIPP 303 TU
タイヤ コンチネンタル Attack & Force
次はどのレースに出ようかな~~~?
と思いつつも、レース後の解放感からか暴飲暴食に走っている鶴崎でした!